幕山梅園・土肥の大杉跡・強羅公園花探しツアー
- GPS
- 07:01
- 距離
- 34.9km
- 登り
- 1,837m
- 下り
- 1,308m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 船
|
コース状況/ 危険箇所等 |
湯河原駅ー幕山公園:五郎神社から幕山までは、神社より下から入るのが正しい(近い)ようだが大差はないと思う。入口には道標があったかもしれないが見落とした。神社の上は南郷山への道標以外はない。 幕山公園ー白銀林道:以前は荒れた簡易舗装道だったが、すっかり補修されてよくなっていた。水道施設からは山道だが、以前は蜘蛛の巣だらけの藪道だったが、ここも整備され、すっかり歩きやすくなっていた。 白銀橋ー大杉跡:2011年度版の地図では通行止めと書かれていたこの道も整備されたようで歩きやすかった。一箇所だけ、標高620m付近の大きな枝沢を渡る場所が不明瞭で渡渉箇所の選択や滑りやすい岩場歩きに注意したい。枝沢の踏み跡を追って、上に行かないこと。対岸の赤テープに注意して進むと良い道になる。なおも枝沢を渡る場所があるが、もう大きなトラブルはない。朽ちた橋は、怖ければ渡らないでも簡単に越せる。特に細い木橋はとても歩けそうもない。 大杉跡ー箱根レーダー局前バス停:大杉跡は分岐からすぐ下に見える。そこから分岐に戻ってひと登りで椿ラインに出る。バス停までは少し下って5分くらい。 |
写真
感想
以前は自宅庭にさまざまなクリスマスローズを植えていたが、多くは火災で失われ、今はわずかな種類しかない。しかし今年は雪山に気を取られているうちにクリスマスローズ展に行きそびれてしまい、最後に残った箱根に出かけてみた。その前に見ごろは過ぎているようだが,幕山の湯河原梅園に寄り、そのまま白銀林道に登って土肥の大杉跡まで歩いて、椿ラインの箱根レーダー局バス停から箱根町に出て強羅に向かう計画を立てた。2011年の地図には白銀林道・大杉跡間は荒れて通行止めとなっていたが、2011年のainuさんの記録を見て行けそうと思った。
小田急線始発で小田原に向かう。終点近く、富士山が大きく見えた。今日は今のところ快晴だ。
湯河原駅に7時に到着、バスは時間が早いので幕山公園行きはまだなく、鍛冶屋町(五郎神社)までしかいかないので、歩いていく。五郎神社に到着し、幕山公園に行く道の入口を探すが、以前下ったことはあるが入口を忘れてしまった。その結果、上の回り道を歩いてしまう。途中、分岐があり、下に道があるのを思い出した。行く手にみかん山や幕山を見ながらの散歩気分。ホトケノザの原っぱや河津桜などを楽しみながら幕山公園に出る。まだ梅祭りは始まっておらず、とりあえず幕山方面の梅園に登っていく。途中のベンチに荷物を置いて、二台のカメラだけを持って登っていく。
見ると今年は花つきが悪く、昨年に比べややしょぼい感じ。昨年は1,2月が寒く、大幅に開花が遅れ、梅祭りがすでに終了した3月28日に出かけたが、ものすごい満開状態だった。過去に見たことのないようなさまざまな梅と菜の花などの饗宴に感激した。今年はどうかと思ったが、残念。寒さと夏の暑さの両方のストレスで梅の木そのものが参っていなければ良いがーー??来年はどうなるだろうかーー??
私の前に大きな荷物を背負ったハイカーが歩いていく。幕岩でのボルダリング、ロッククライミングの練習に来ているのだろう。背負っているのは大きなマットだ。梅園を登ると他にも岩登りの準備をしている人々を見かけた。梅園最高地点まで出てみたが、上のほうはますます花つきが悪い。一通り撮影し、あきらめて下って、土肥の大杉跡目指して出発。
しばらく梅園の続きで、さまざまな椿が咲いている。昨年はほとんど終わっていたが、今年はまだ楽しめた。梅園全体はますます整備が進んでいる印象だ。大石平に向かって進むと、以前、荒れていた林道がきれいに補修されているのに驚いた。白銀林道を走って湯河原に下ったことが何度となくあるが、道は当時荒れていて穴ぼこだらけ、一度は転倒して擦り傷を作ったこともあったが、いまやそんな心配の必要のない道になった。しとどの窟、菜畑林道分岐を過ぎ、クスノキ純林分岐から10分足らずで大石平に出る。昔、ここからMTBを押して幕山に向かったら、カヤの藪でなかなか前に進めず、二時間近くかかって藪を脱出した苦い記憶を思い出した。今は刈払いがされて、以前よりは歩きやすくなっているようだ。
さらに少し進むと水道施設の入口に出て、立入禁止と書かれたゲート右の山道を登っていく。この道もすっかり整備されてやぶがなくなり、歩きやすい。予算がついて整備が進んだようだ。この道は白銀林道から二・三度MTBで下ったことがあるが、登るのは初めて。いずれも笹薮の間を雲の巣だらけになりながら下った記憶があるが、藪はきれいに刈払いされ、蜘蛛の巣もわずかしかない。これには拍子抜けだ。途中、沢を渡る箇所もあるが、15分くらいで何の問題もなく、あっさり白銀林道まで出た。道標は古いままだ。先のほうに赤い白銀橋を見ながら、すぐに大杉跡の道標にしたがって山道に入る。ここは初めて歩く道だ。山と高原地図(2011年版)には「沢荒れて通行止」と出ているが、その後補修されたのだろう。
新崎川上流沿いを進むといくつか枝沢を渡る。白銀橋手前分岐から20分強、標高620m付近で大きな枝沢を渡る地点が荒れており、橋もなく道は不鮮明。大きな枝沢なので慎重に渡渉地点を選ぶ。この枝沢の上は白銀山の西側の稜線だ。少し上流に進んで、沢床に下り、大きな岩を越えて沢を渡り、、再び岩場を越えて、対岸の赤テープのある道に出る。
この先はもう安心できる整備された道。その後もいくつかの枝沢を渡るが、苦労する場所はない。ただし橋は未整備で、抜けそうで怖い。特に細い朽ちた木橋は渡れないので下から回った。大杉跡まで0.8km地点まできたら、すでに10時過ぎ。午前中は箱根町に向かうバスは二本しかなく、10時10分台と40分台だ。最初のバスには間に合いそうもないが、遅れることもあるかととりあえず、早足で進む。大杉跡の石碑分岐に10時15分、それでもさらに進むと、バスが通り過ぎる音がしたので、あきらめて戻って石碑を撮影、分岐からすぐだった。
平家との合戦に敗れた頼朝が土肥山中の大杉の空洞に隠れて、生き延びたことが源平盛衰記に書かれているらしい。この大杉は大正6年(1920年)の台風で倒れてしまったようだ。
10時32分、白銀林道から1時間強で椿ラインに出る。バスが早く来るといけないので急いでレーダー局前バス停に向かう。ロードバイクやオートバイのグループとすれ違う。10時38分、バス停に出て、バスを待つ間、昼食のコンビニ弁当(200円)を食べる。バス通過は50分過ぎと思っていたら45分には来てしまう。あわててザックを締めて、バスに乗り込む。幕山以降、誰にも会わなかった。昨年はMTBで幕山公園から菜畑林道経由で白銀林道・椿ラインと進んで、大観山を登り、箱根西岸歩道、仙石原、金時隧道、明神林道を走り、松田に抜けた。今回は歩きで後半は観光になった。
バスが大観山を過ぎ、富士見峠を越えると、いきなり富士山が大きく目の前に飛び込んできた。すごい。こんなきれいで大きな富士山は久しぶりだ。バスの車内から拍手が起こる。あわてて車内から撮影しようとするが、バスはスピードを上げて下り、うまく撮影できない。相当下ってからやと取れたが、すでに富士山は上しか見えない。
箱根町で下車し、港に向かう。海賊船ははじめて乗る。一度は乗ってみたかったーー。フリーパスを買うべきだったが、バスに間に合う自信がなかったので、フリ−パスなしで海賊船、ロープウエイ、ケーブル、公園と、料金を払う。海賊船には中国人の団体客やロシアの団体客で騒がしい。ここまで半そでで歩いてきたが、芦ノ湖の上は寒い風が吹いていたので、アウターを着る。富士山や外輪山などを見ながら元箱根港によると中国人一行は下船、新たに多くの観光客が乗り込むも寒いので多くは部屋に入っている。私は最後まで外で撮影していた。駒ケ岳、神山、冠ヶ岳などが見えてくる。
ロープウエイに乗り込み、富士山や冠ヶ岳を見ながら下る。冠ヶ岳は時として後ろ向きの犬か狼に見え、横から見るとムーミンだと前の席の女性たちと笑った。大涌谷駅で乗り換え、毒ガスを吐く大涌谷を渡り、早雲山駅に到着。ケーブルに乗り換え、強羅公園下で下車。公園に向かう。ロープウエイもケーブルも下り以上にのぼりがすごい混雑している。天気が良いので小田原方面からの観光客が続々と来ているのだろう。
強羅公園までくると風もなく、暖かい。クリスマスローズ展のイベント館への行き方がわからず、熱帯植物園に入る。さまざまなランや観葉植物などを見ながら進む。熱帯の果物など、東南アジアで過ごした懐かしい記憶がよみがえる。ブーゲンビリア館を通る。ここも見ておきたかったところ。さまざまな色合い、形のブーゲンビリアを見て歩いた。
やっとクリスマスローズ展の会場に出たが、やはり花は終わりになっていた。お目当てのひとつの冬アジサイを見たが、育てる自信はないので、購入しないことにする。代わりに最後なので投売りになっているセミダブルのクリスマスローズ(白花に赤いスポット)を千円で購入。ここの会場は以前、山アジサイ展できたことがある。狭い会場でクリスマスローズ展では規模が小さく、サンシャインなどの大きな展示会とは比較すべくもないが、山アジサイ展は悪くなかった。今でも当時購入した4鉢は健在だ。しかし庭植えする勇気はまだない。
噴水広場に出て、カフェに入り、パンシチューを食べる。外で食べていたら突風が吹いてきて、サラダの葉っぱがとんだ。パンシチューはまあまあ。今日の後半はめったにない観光気分を楽しんだ。帰りの強羅や箱根湯本の駅では、続々と登ってくる観光客でごった返していて、湯河原から箱根に来て、正解だったと思った。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する