稲村ケ岳《〜霧氷を求めて稲村小屋》
- GPS
- 06:29
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,270m
- 下り
- 1,263m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
母公堂前-10台位駐車可 |
コース状況/ 危険箇所等 |
〈道の状況〉 ・積雪はありますが夏道で、トレースがしっかりあるので歩き易い 上りは壺足で行けますが、下りは登山道が凍っているのでアイゼン装着 |
写真
感想
毎年登っていたと思っていた冬の稲村ケ岳
調べてみると3年振りの冬山となる
写真に残る山友2名がこの間に不慮の事故で亡くなった
空白の2年を埋める2020年冬の稲村ケ岳、平均年齢76歳の山行となる
様々な思いを胸に、ゆっくりと楽しい年相応な山登りを目指すことにする
いつものように母公堂の登山口に向かう
空はどんよりと曇り洞川付近から雪景色、林道の雪は固く凍っている
母公堂周辺は雪に覆われ、例年の年末にしては雪が深い
アイゼンの準備をして出発する
登山口から法力峠までの積雪は少ないが、踏み固められた登山道は凍って滑り易い
厳冬期と違って法力峠からの夏道には前日のトレースが残っている
標高1400m付近に来ると景色は一変し、雪は深く見事な霧氷の樹林帯が拡がる
ここから急斜面に造られた鉄の橋、鎖場やロープ場の狭い雪道が連続する
雪は深いがしっかりとしているのでアイゼンなしで十分歩くことができる
途中の崩落した橋を通過し、お地蔵さんが見えると間もなく山上辻です
登山口から3時間10分、思ったより速く楽に稲村小屋に到着する
天気が良ければ小屋前のベンチは大勢の登山者で賑わっていますが、今日は誰一人おらず静まり返っている
一帯は深い雪に覆われ、霧氷のモノトーンの世界が拡がっている
山頂は雲に包まれ、一瞬の青空を期待するが気配は悪くなるばかりだ
空から小雪が舞い、谷からの冷たい風が吹き抜け次第に強くなる
山頂は諦め、残念だが無理をしないでここで引き返すことにする
風を避け小屋の中に逃げ込むように入ると二人の登山者が食事をしている
途中で追い抜かれた元気の良い中年の男性です
色々と話していたが、彼らもここで引き返し下山するとのこと
立ち止まると身体がどんどん冷えてくる
小屋の中に設置されている温度計はマイナス7度をさしていた
しっかり食べ、暖かいコーヒーを飲むと少し体が温まりホッとする
落ち着いたところで下山に備えアイゼンを装着する
今冬初めてのアイゼン歩行、チョット楽しみな冬山の気分になる
小屋から出て霧氷の世界を切り取るように忙しくシャッターを押しながら下山を始める
下山時の雪道は冷え込みが一段と厳しくなったのか、時間差は少しなのに雪は引き締まり硬く凍結している
ガリガリと氷を砕く足音が響く
霧氷のエビの尻尾も短時間だが成長し続けているようだ
アイゼンをつけているので安心だが慎重に雪道を下る
身体も少しずつ温まってくるが最初から最後まで汗をかくことがない
再び法力峠で一服、水を補給して15時前に無事に登山口に戻ることができました
途中撤退でしたが、美しい霧氷を堪能することができ満足の山行になりました
来年の冬も是非来たいと思いますが・・・・
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