鈴鹿/鎌尾根
コースタイム
8:35 水沢峠登山口 5分休憩
9:30 水沢峠 アイゼン装着
10:00 水沢岳 896Hpa -4℃ 1029m
11:00 衝立岩 通過
11:45 岳峠手前 小休止
12:10 岳峠分岐 下山開始 カズラ谷経由
〜途中の岩場で昼食休憩〜
14:45 到着 宮妻峡キャンプ場駐車場
過去天気図(気象庁) | 2011年03月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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写真
感想
宮妻峡 977Hpa 1℃
私の場合休日の方が早起きなので、朝5時頃起きて自宅を出発しても良かったのですが、前回の大川入山で呑気に9時半から歩き出したら、下山したのが4時過ぎになってしまったので今回は8時には歩き出したくて、前日に出発し東名阪自動車道の御在所パーキングエリアで車中泊しました。御在所Pは非常にキレイで気持ちよく利用できますし、早朝から専門店で暖かいラーメンも食べられるのでよく利用します。
今回行ってきたのは鈴鹿の水沢峠から鎌ヶ岳まで続く稜線が楽しい「鎌尾根」です。予定通り朝8時に歩き出し水沢峠登山口で上着を脱いで温度調整。登山口と峠の中間距離くらいからは積雪が見られ、滝の手前くらいからはくるぶしから足首くらい積もっています。雪は絞まっていて歩き易かったです。水沢峠で稜線に出ると北からの風が猛烈に吹き上がってきていました。アイゼンを装着している間に後続の2人パーティーに抜かれました。挨拶をして少しお話をすると、我々と同じコースを行かれるようです。よく来られる感じだったので危険箇所などを教えて頂きました。峠から先のピークまでは北風に飛ばされて雪を付けない箇所もありましたが、ところどころふくらはぎまで積雪。前を行ったお二人のトレースがあるので足元は安心できました。水沢岳山頂は膝くらいまで積雪しており、風も強いので休憩には適さないが、取りあえず小休止しました。ピークを過ぎると「キノコ岩」と呼ばれる奇岩の急な下りで角度はキツイですが、左手の木を掴みながら通過したので問題なし。最下部のザレ場は足場が狭いし凍っているし、岩が掴み辛いので恐い。その先の「馬の背渡り」は風の影響で雪が付いていなかったので思っていたより恐くなかった。真の恐怖はこの先の稜線だった。右は絶壁+雪庇でどこまで足を入れていいのか分からない。何とか左手の木の生え際付近をラッセルしながら進んだ。右の絶壁も落ちたところで即死はないが遭難は免れなさそう。絶対落ちてはならないと思った。左は樹林があるので斜度は有るもの何十メートルも滑落することはなさそう。衝立岩のちょっと手前で前を進んでいた人たちと先頭を交代した。先頭なのでもちろんトレースは無い。しかもところどころ腰まで埋まる。しかし、前回の大川入山より気温が低いせいなのか雪がサラサラで踏めば良く絞まって、同じ腰まで埋まる積雪でもラッセルに疲れることはなかった。衝立岩にある鎖場のクサリは雪に埋まって凍りつき、引っ張っても出てこない。ピッケルを持っていないので両手を交互に雪壁に突き刺して凌いだ。初めてピッケルが欲しいと思った。結局水沢岳から岳峠までは当日以前のトレースはなく、我々と偶然一緒に同じコースを歩いた方とでラッセルを分け合った。一人で来ていたら心が折れていたかも知れない。岳峠分岐手前で相棒のH氏の膝が悲鳴を上げたので、鎌ヶ岳のピークは踏まずに下ることにした。分岐の木製道標の指す方にトレースは見当たらず、数分間立ち止まって目を凝らしながら秋に来た時の記憶と照らし合わせて膝まで埋まりながら進んだら、途中から前日までに作られたトレースを発見し安心した。歩き始める前に、出るべき尾根筋に検討をつけていたのでどっちにしても道迷いの危険性はなかった。H氏の鬼門であるV字の道(ここで膝痛を発症し現在も苦しんでいる)も前半は積雪で歩き易かったが、後半は雪もなく相変わらずサディスティックな山道だと思った。途中で何とか座れそうな岩場を見つけて昼食を取った。私は最近お気に入りのわさび入りいなり寿しを4つとインスタントのトン汁。H氏は膝が痛くて食欲がないとの事だった。
駐車場に戻って荷物を片付けた後、鈴鹿で行きつけの湯ノ山温泉のグリーンホテルの立ち寄り湯に入った。ここは体育館やテニスコートもある大型ホテルで、新しい建物ではありませんが、中はキレイで清潔に保たれているのでお気に入りです。宿泊したことはありませんが、フロントやすれ違うスタッフの方も非常に親切でにこやかで気分がいいのでオススメです。2種類の源泉を売りにしており、薄い緑色がかった方の湯が好きです。料金は650円。
充実した休日を過ごしました。
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