奥三河/明神山
yaman-chu
その他1人 コースタイム
10:42 5分休憩 北西尾根 馬の背
11:50 昼食休憩 西尾根降下点付近明神林道
12:40 出発 西尾根降下点付近明神林道
14:05 到着 河合3号橋手前駐車場
| 過去天気図（気象庁） | 2011年05月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
写真
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奥三河/明神山 往路/北西尾根 復路/西尾根
with 奥様
河合3号橋手前駐車場 9887Hpa 22℃
先週の5月19日に下奥歯の親知らずを1本抜歯したので、2週間から3週間は山に行けないことを覚悟していました。今年の1月末にも上下奥歯親知らず各1本と下奥の虫歯を1本の計3本を手術で抜歯していて、2日間はしゃべれない状況、1週間は流動食のみ、2週間後から普段の生活、3週間後にやっと山歩きを再開できたという経験があったからです。その為、今週は療養日として連休を取っていたのですが、今回の抜歯は切開せずに済んだので、急遽テントで一泊二日の計画を立ててワクワクしていました。ところが、日曜日の時点で初日の天気予報は雨。加えて月曜日は会社の会議で早く帰宅はできそうにない・・・。南アルプス最南端と言われる″丸盆岳・黒法師岳�瓩悗了街圓聾�送りました。そこで、火曜日は完全休養日とし、水曜日に奥様とホームの明神山に行くことになりました。元々テント泊山行に行く気マンマンだったので、明神山でも普通のコースじゃ物足りないと、ずっと行きたかった�猖明照�根と馬の背�瓩帽圓�ました。しかし、これまた出発直前に母親から「今日はお父さんの誕生日会があるから5時までには帰ってきてよ」と釘を刺される事に・・・。
30分寝坊したので9時過ぎに駐車場に到着。しかも、途中の林道で自家用車のアンテナを折ってしまいました。ちょっとブルー。今日歩く予定のコースは「砥沢林道→北西尾根→馬の背→山頂北側直登道→山頂→電波塔→明神の肩→欅谷」の予定でした。歩く距離としては2万5千分の1地図上では乳岩コース往復と同じくらいの最長距離です。等高線のピッチやアップダウンが多いことから今回の行程の方がハードであることが予想できます。奥様が耐えられるかどうか一抹の不安を抱きながらスタートしました。
砥沢の林道を20分程北上すると「警笛鳴らせ」の標識があり、すぐ先の谷の出口に「歩道入り口」の赤い看板を発見。林道に面して看板が2つ。しかもその2つには20m程の微妙な間隔が・・・。
「どっちやねんっ！」
とひとりツッコミしながら取りあえず左手の看板の先を進んでみる・・・。
「これは違う！俺にはわかるっ！！」
などと、言いながら引き返すことで10分ほどロス。
二つの看板の中間地点から今度は右手の看板とその先の斜面を目視で確認・・・。
何か両方共違うような気がしてきたので、もう一度地図を確認。
「取り付けから尾根じゃん！」
地図で見ると北西尾根の登山口は尾根の根っこになっています。こっちの登山道は両方とも谷にある・・・。違和感の正体はこれでした。
そこで山側を見ながら大きな尾根の始まりを探してもう少し歩くと、登山道とは関係ない林業用？の看板の傍らに明らかな踏み跡を発見。ちょうど林道も道なりは左にそれて、真っ直ぐは獣道みたいになっている分岐点がある所です。
前回�爛團鵐�のリボン�瓩僕兇錣譴同�様を魔空空間に引きずり込んでしまったので、今回は慎重に行動して正解でした。
北西尾根は取り付けから超急登です。ここまでの林道でアイドリングが完成していましたので、それほどキツくはなかったですが、ここから上り始めたら�狄瓦�折れるレベル�瓩任靴拭Ｌ誠世亮腓�ら聞いていた通り�狄祐屬帽咾蕕気譴討い覆て鮫瓩任靴拭ＦГ濱彈�体はしっかりありますし、要所には�狎屬ぅ好廛譟辞瓩念�がつけてあるのですが、道は細く自然の状態に近い登山道です。足元には背丈の低いシダ植物が広がっていて周りは適度に枯木が残っていて、明るい道です。振り返れば西の山の尾根筋やその下を流れる砥沢が南アルプスの野呂川のミニチュアを見ている様です。尾根の左右の所々に巨大な岸壁が点在し、一部の痩せ尾根はゴジラの背中のような尖った岩で形成されており、完璧に私好みの道でした。
先週西尾根を登った時は
「遂に見つけたっ！私のベストルートォ〜！！」
と思ったのですが、こんどこそっ！
「北西尾根こそ我が最愛のルートなりぃ〜！！」
となりました。
そんな急登は1時間強で終了し、一旦ピークに辿り着きます。全く見晴らしはありません。ただ、木々の切れ間から見える明神山本体の山容から想像すると、馬の背が近いことだけは分かりましたので、若干興奮してきました。この日は奥様の体調もよろしいようで機嫌も良さそうなので、
「ほら、これが石楠花と言うんだよ！つぼみがまたかわいいんだよねぇ〜」
などと、先週I氏に教わったままを知ったかぶっておきました（笑）
ピークをちょっとだけ下るとすぐそこが馬の背の前半部分でした。前半部分は割りと平らな岩の床になっていますので、本日初めての小休止を取りました。しかし、やたらと熊蜂がホバリングしていて五月蠅いので、早々に切り上げて北西尾根馬の背の核心部分に進みました。
ちょっとした樹林帯を抜けるとそこにはずっと憧れていた馬の背が真の姿を見せました。
想像以上に長大な岩尾根で南側の斜面はとんでもない岩の壁でした。大きな擂鉢状の壁が2つ合体しているような斜面でした。私が、
「ここから落ちたら完璧にデザイヤーだね？」
と必殺の中森明菜世代のおやじギャグを繰り出したのですが、華麗にスルーされました・・・。奥様には理解してもらえなかったようです。
馬の背は久しぶりの感動体験でした。ずっと遠くから眺めるだけだった北西尾根の馬の背。何枚も写真を撮ったりした後も、しばらく呆然と余韻に浸っていました。
こちらの核心部分は2箇所ほどかなり細い岩の先端を歩かねばならないところがあります。南はデザイヤーですので
「落ちるなら北側の樹林帯に落ちてよ」
と奥様に声をかけて慎重に通過しました。積雪期に通過するときは決死の覚悟が必要なようです。ただ、岩肌自体は紙やすり状にザラザラしていますので、グリップはします。
馬の背を抜け、満開時期を過ぎた石楠花のトンネルを抜けると明神林道に出ました。ここをさらに北上すると山頂北側の直登道の取り付けがあるハズです。林道を北に向かって下って歩きました。地図上の尾根と右側の山の斜面を見比べながら取り付け地点を探しましたが、20分ほど歩いても遂に見つけることが出来ませんでした。一箇所だけ、沢の横に小屋がある谷が怪しかったですが、草がボーボーで踏み跡が確認できません。またもやヤブ漕ぎタイム突入の予感・・・。そこで冷静になって時計を見ると11時を過ぎていたので、今回は山頂まで行くことは諦めて、林道を西尾根の降下点まで戻ることにしました。
これが結構長い！結局30以上掛かりました。
西尾根の降下点に着いた時、丁度正午前でしたので昼食にしました。昨夜奥様が握ってくれた玄米のおにぎりと最近ハマっている永谷園のしじみ70個分のオルニチン含有のお味噌汁です。1時間ほど休憩して西尾根を下りました。
先週ここを登ったばかりでしたが、大きな岩をいくつもトラバースする地点で少し迷いました。登りは赤いスプレーのマークがよく見えるのですが、下りは見辛いからです。雰囲気でなんとなく分かったのでよかったですが、ここは大きな岩と岩が積み重なって尾根が形成されており、松などの落ち葉が岩の隙間に堆積しているだけの場所が多く、ストックで地面を突き刺しながら歩かないと、地面だと思ったところに急に大きな穴が口を開けて、そこには底の見えない岩のクレバスがあるのです。ここは一段と気を使って通過します。距離自体は短いので1時間程で砥沢の林道まで下りることが出来ました。
いつものように鳳来ゆ〜ゆ〜ありいなに立ち寄ってから帰りました。
帰りは国道151号線と東名高速が混んでいたので、5時には帰ることが出来ませんでした。
次回は早起きして単独で北西尾根から山頂に取り付くルートを探したいと思います。国土地理院の2万5千分の1地図に載っている道なので、山頂北側の直登道は絶対存在するハズなんです。
何はともあれ充実した休日を過ごしました。
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