北蔵王 雁戸山山麓 坂元沢付近
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- GPS
- 03:59
- 距離
- 7.4km
- 登り
- 708m
- 下り
- 702m
コースタイム
- 山行
- 3:58
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:58
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ゲート前まで除雪されており、6台分程度の駐車スペース有り。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪の状態は、麓側の杉林内で既にクラスト。 杉林を抜けて、沢に入るとそこから上はほぼ全域がモナカ雪。 登山としては悪くないかもしれないが、滑走斜面としての状態はかなり悪い。 |
写真
以前、スノーシューで歩いた時は踏み抜き多発で苦労したが、スキーだと踏み抜きは全く無し。
楽である、と言いたいが、灌木と段差が多いので、そうとも言えず。
場合によっては、ツボ足で通過した方が良いかもしれない。
丁度、笹雁新道の登山道が通っている辺りには、気持ちの良さそうな斜面が続いている。
これを見る限りでは良い滑走ルートに思えるが、問題はこれを滑り終えた、その後か。
感想
久しぶりに訪れるルートである。
雁戸山山麓に位置する坂元沢付近は、かつて、山スキーを始めたばかりの頃、
パウダースノーの滑走練習に何度か通った場所であった。
急傾斜の樹林を通る沢ルートなので、当然、山スキーを始めたばかりの素人が滑走できるようなルートでは無く。
当時、買ったばかりの山スキー一式を持ち込んで滑ってみたものの、木に激突してしまい、幸い大した怪我はしなかったものの、新品同様だったスキー靴の金具が破損してしまった、という苦い過去がある。
あれから数年経ち、それなりにパウダーもこなせるようになってきた、
と、自負する私は、あの時の雪辱を晴らすべく、再び、このルートを訪れた。
だが、しかし・・・
この日、沢を覆っていたのは、パウダーとは似ても似つかぬ、全く異質な雪だった。
所謂、モナカ雪。
スキー用語で言う所の、ブレーカブルクラスト、という雪質である。
表面だけクラストしており中がスカスカしている、まるでモナカのような雪質で、
これまで様々な状態の雪質の斜面を滑ってきたが、私はどうしてもこの雪質だけは
攻略出来ない。
風でパックされたアイスバーンよりも苦手な斜面である。
今回、何とか滑走しようと試みてはみたが、やっぱりダメで。。。
やはり、ポイントとなるのがテールのようである。
スキーのテールが、表面だけクラストした雪を破壊出来ないので、スキーを回せない。
故に、ターンが出来なくなってしまう。
プルークは有効なので、斜滑降を交えながら、地味にプルークで高度を落としたが、
そこそこ経験を積んできたつもりなのに、今更、プルークとは・・・
過去の自分に逆戻りしてしまったような気分になり、何とも言えない気持ちになる。
過去の雪辱を晴らす、という意気込みで挑んだはずが、更に苦い記憶を上塗りする羽目となり、散々な滑走であった。
それにしても、ベテランスキーヤーは、このモナカ雪をどうやって滑走しているのだろう?
パラレルターンが不可能なのは物理的にも明らかなので、そうなるとジャンプ系のターンだろうか?
もし機会があれば、その辺、詳しく聞いてみたいものである。
コメント
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Luskeさん、おはようございます。
モナカ雪の滑走ですが、気温の変化が激しい上信越の山々では必ずといってよいほどモナカに遭遇します。先週行った湯ノ丸山は上部がウインドクラスト、そして一昨日の阿寺山は全面モナカでした。
一番良いと思うのは、やはりスキーのセンターにしっかり乗り、上からスキーをフラットにぽんぽんと踏み付けると小回りが上手くいくように思います。ジャンプターン、ベンディングターンいずれも同じ要領でよいかと。踏み付けの加減ですが、モナカの硬さやターン弧によって自分で調整する必要があります。自分はテールは全くと言ってよいほど意識していません。スキーを回そうという意識も捨て去ったほうがよろしいかと思います。確かに踏み付けたことによって板がモナカの中から飛び出してくるので、エアターンのような感覚があります。
あと2本の板ですが、2つの板をできるだけくっつけて2つの板を同調させ(同じ動きをさせ)、片方が刺さり、もう片方が浮いたような状況を作らないこともバランスを崩さないためには必要かと思います。
そうは言うものの口釈だけでは駄目なので、やはり実践あるのみかと思います。ただなかなか練習したくてもそれ自体がないと練習できないのがモナカです。若くて体力のあるLuskeさんでしたら、きっとそれ程時間もかからずに習得できることでしょう!モナカを克服してさらなるレベルアップを図ってください。もし分からないことがありましたら、何でも聞いてください。
hareharawaiより
なるほど、スキーのセンターにしっかり乗る事、ですか!
自分の場合は、まずそこから間違っておりまして、テールを上げる事を意識するあまり、
前屈気味での前方加重で滑ってみたのですが、案の定、上手く行きませんでした。
やはり、我流でやってみたところで上手くはいかないようで、この度のアドバイス、
大変ありがたく思います。
東北の山、特に私が澄んでいる山形は、冬の間の気温変動があまり無く、温かく感じる日は滅多になく、寒い日ばかり続くように感じます。
そのせいか、パウダースノーは多くても、今回のようなモナカ雪に遭遇する機会はあまり無いように思います。
私にとっては最凶の雪質とも言えるモナカ雪でありますが、それが当たり前のように発生するとは、上信越の山はなんともハードな山域ですね
いつかは滑走してみたい山域ですが、それにはまず、モナカ雪を克服しなければなりませんね。
モナカ雪を滑走する機会は、なかなかありませんが、もし、今後、運良く(悪く?)モナカ雪に遭遇しましたら、今回、hareharawaiさんにアドバイス頂いた事を思い出し、練習してみたく思います。
この度は、貴重なアドバイス、誠にありがとうございました。
また、何かありましたら、アドバイス頂けます様、宜しくお願い致します。
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