雨山峠-絶景の同角山稜・大石山
zaoluck
- GPS
- 07:08
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 1,705m
- 下り
- 1,697m
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| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
寄の登山口から雨山橋側までは脆い地質であちこち登山道が崩れかけています。落ちて死ぬような個所ではありませんが、第5渡渉点直前には今にも崩れ落ちそうな所(写真参照）も。全般に整備は今一つなので十分注意して通過を。 ユーシンロッジから大石山への同角山稜登り口は、傾斜30度以上の急な尾根を500m直登するイメージで消耗します。 大石山頂および手前の大石(標高1070m付近）の上は絶景ポイントです。 ※navecatさんのレコを参考に、登山口から1分登った分岐で「登山道」ではなく「成長の森へ川を渡る」の道標に従うと、第一渡渉点までの登って降りてをパスできました。楽で道の整備も良く渡渉の難易度も変わらないのに、なぜこちらを正規の登山ルートにしないのでしょう??? |
写真
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感想
寸詰まりで小さい富士急湘南バスは大勢の立ち客を乗せて寄集落に着いた。大半は宇津茂と終点寄バス停で下車。一番前の席から一番先に降りて振り返ると、多くの皆さんは栗の木洞方面へ向かったようだ。きょうも鍋割山は大混雑だろう。
こちらは寄沢沿いをひたすら北上する。2週間前、Dr.エモンとその鍋割山を目指した時と同じくよく晴れていて、山肌の新緑が目にまぶしい。ただ、鮮やかな黄色のヤマブキはもう花季が終わっていた。檜岳、次いで雨山と眼前に聳える山に近づき、車両通行止めの水源林管理棟前を通過。連休だけに駐車している車が多い。
林道終点の登山口には9時到着。バスの車内でスパッツなどを準備したため、Dr.と来た時よりかなり早く着くことができた。さらに、登山口から1分ほど登った指導標で左折し、navecatさんのレコで知った「近道」を辿ると、指導標に従うよりかなり早く第1渡渉点に到達した。きょうは未知のルートへ向かうだけに、時間を�狠�金”できるとは幸先が良い。
第2、第3、第4渡渉点も、2週間前より水が少なくて楽に渡れた。ただ、道は荒れつつあり、第5渡渉点の手前では斜面を横切る道が今にも崩れそうだった。釜場の平で汗を拭き、先を急ぐ。少し急な所を登り、多少下れば寄コシバ沢。沢沿いの斜面をトラバースする道は、ところどころ崩壊が進んでいる。
沢底の道に入り、急な鉄階段から小さな尾根を越して別のナメ状の沢に入る。ここまで来れば、雨山峠は近い。支沢を横切るワイヤにつるした空中標識を右にやり過ごし、もう一度鉄階段を上って峠に到着した。
雨山方面に向かうというご夫婦と言葉を交わす。単焦点レンズを付けた一眼レフを持つご主人と並んで富士の写真を撮影。まだ雲一つなく澄み切った空にそそり立つ姿が、ひときわ美しかった。
さて、ここから先は初めての区間となる。8つほど堰堤が続く雨山沢の右岸をひたすら辿る道だ。鉄階段やら桟道やらが現れ、「崩壊がさらにひどい」という情報に緊張して臨んだルートだが、思ったほどではなかった。しいて言えば、雨山橋側の林道に出る少し手前の桟道に倒木がのしかかり、四つん這いにならないと通れなかったことぐらいか。
この区間で、高みから雨山沢の底を覗いている男性と行き遭った。小さなサブバッグを背負っているだけだが、なんと塔ノ岳から主脈、主稜、同角山稜と縦走してきたのだという。大石山付近の様子を聴くと、「大石山の北はひどい。尾根が両側から崩れて、どんどん痩せている。鎖を新しくしてあるけれど、押したらぐらついてしまう支柱があった」と教えてくれた。「健脚ですね」と声を掛けて別れたが、後でヤマレコを見ると、どうやらこの方が24時間耐久トレッキングを敢行中の健脚ricalojpさんだったらしい。その大石山まででヘバってしまう当方なんぞ、いやはや到底真似のできるものではありません。
雨山橋の少し上流で林道に合流し、10分ほど歩くと河原から子供の声が聞こえてユーシンロッジへの橋に出た。お父さんと水遊びしていたが、玄倉から3時間も歩いて来たのだろうか。こちらは橋を渡ると川から離れ、右の坂を上ってユーシンロッジへ。3人ほどが休憩しているのを横目にロッジ脇の橋を渡り、同角山稜への取りつきに挑んだ。
山と高原地図では、わずか平面距離で1キロの登りに所要1時間半とある。標高700mから1200mだから差は500m。つまり、急坂が続く。30度以上の斜面を直登するようにしてまず100m余り登り、東屋に到着した。息を整えてわずかな緩斜面を行くと、すぐまた急勾配が始まる。ジグザグにくねりながらも斜度は緩くはなく、足元の花などを子細に観察する余裕はない。
標高1070mでやっと大石に到着。上に乗ると、なるほど絶景だったが、あまり前の方に立つ勇気はない。いい景色を眺めて気分転換し、最後の標高差150mを何とか登り切って大石山に辿り着いた。
この山頂も絶景ポイントで知られている。主脈に雲が近づいたが、山容が隠れてしまう気遣いはなかった。ただ、富士山だけは頭に雲がかかっている。コッヘルでカップヌードルとお握り、コンビーフという昼飯を済ませ、遠く寄までの帰途についた。
ありがたいことに下りではまだ脚は動くようで、見事なツツジなどを眺めながら、まずまずのペースでユーシンロッジへ戻った。この辺りで1泊山行をもくろんでいるので、避難小屋として開放中の部屋を確認する。
さて、一休みしたかったが、バスの時間を考えて先を急ぐことにした。玄倉へ向かうらしいハイカーを追い抜いて雨山橋前の分岐を左へ。登り返しは苦痛だったが、先ほどの同角山稜に比べればごく緩い。誰にも会わずに雨山峠へ至り、息を整えてからザレ場状の沢道を下る。まだ日は高く、渡渉の川原などで顔に直射日光が当たるとまぶしい。
第4渡渉点の上流側で川原を遡る女性を見かけた。こちらは川から50mほど離れた登山道で、声を掛けたが気づかないようだった。どうやら第4渡渉点を渡った先の登山道に気づかず、そのまま沢を遡行している様子。そのままでも特に危険な所は通らず第5渡渉点に至るはずだが、これからどこへ登る気なのだろうか。
こちらは予定通り第1渡渉点に至り、朝と同じく渡らずに直進する。近道を進むと、堰堤上で男性2人が休憩していた。間もなく登山口に至り、川原で遊ぶ家族連れが見えた。水源林管理棟でも数人のグループを追い越して、ようやく連休の山らしく人影が増えてきた。
3時40分のバスに間に合うべく、予定通り3時半に寄バス停着。既にバスが待機中だったので乗り込んでから汗を拭っていると、どんどん混んできて、もう乗れないというほどになった。それでも宇津茂でさらに10人近くを詰め込み、バスは苦しげなエンジン音をあげて新松田駅へ向かった。当方のルートに人影は少なかったが、やはり混むところは混んだのだろう。途中下車して寄った鶴巻温泉弘法の里湯は案の定、私が入った直後から行列のできる大混雑となった。
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zaoluckさんだったのですね。
渋いルート歩かれましたね。
大石山って、ホント絶景ですよね。天気がいいと寝たくなる、大石が頂上にもあるし。
塔ノ岳と富士山のちょうど真ん中にある大石山、大好きです。
今度は、せっかくですから、玄倉ダムか熊木ダムの「エメグリ」も是非！
やはりricalojpさんだったのですね
確かに、ぜひ話に聞くエメラルドグリーンの水を間近で見てみたいと思います。今度は玄倉からユーシン経由で大石山方面を目指してみます。
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