残雪の谷川岳
- GPS
- 05:46
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 1,470m
- 下り
- 1,496m
コースタイム
- 山行
- 4:54
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 5:46
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
残雪の谷川岳にしばらくぶりに行ってきた。谷川岳の一般道は昔は西黒尾根が当たり前であったが、最近は天神平へのロープウェーから天神尾根が標準のようだ。
天神平に上がると残雪は残っていて、周辺の山も残雪が多い。西黒尾根の下部は雪だらけだ。天神尾根は天神平の標高が高いので楽に山頂に到達するので沢山のハイカーである。今日は生憎とガスが時折強く出るので何も見えなくなることもしばしばであった。国境稜線の万太郎方面はガスの中だ。山頂も見えないまま、肩の小屋に着いた。小屋で中に入ると小屋管理人の親父は、『西黒下降は絶対にダメだ。楽そうに見えるが雪が切れているからだ』という。判ったと言って小屋を出てトマの耳とオキの耳に登るがガスが切れてきて、時々マチガ沢の残雪や西黒尾根上部の残雪のが見えるだけだ。
肩の小屋に戻る途中に天神尾根と西黒尾根の分岐に来た時にガスが一気に晴れだした。これなら、西黒だと親父の雪が切れているという『言葉』を忘れて、東方面に下降した。この辺は残雪で大きな雪斜面になっている。だれも下降していないようだ。下のザンゲ岩や氷河の跡付近は岩と雪のミックスらしい。ここにきて親父が言っていたことを思い出した。これは少し注意が必要のようだ。急傾斜の岩を後ろ向きでクライムダウンするありさまである。岩から段差の大きい雪の斜面に降りるがガスがあってよく見えないので、これは締まったな?と感じながら続く岩場を恐る恐る下降してやっと岩場から普通の雪の斜面に戻って、傾斜も心配はなくなった。下降に不安がなくなったころラクダのこぶまで下ってきたことを確認した。標識があったのだ。
いままで、マチガ沢を覗く余力がなかったが、ここまでくるとゆっくり見渡せる。シンセン沢の岩場や東尾根が圧倒的に迫ってくる。マチガの雪もさすがに多い。ガンゴウ新道がここからマチガ沢の出会いまでトラバース道があるので行ってみようと思いつきマチガ側に下降しだした。しかしながら、マチガに面した斜面は残雪が多量で急斜面をなしているだけで登山路らしきものは雪の下である。それでも行ってみようと思い下降を開始したものの、急斜面のトラバースで雪の量が多く難渋した。ほんの少しの距離であったが、何もできないまま元に戻って西黒を下る羽目になった。
昔の経験から簡単と考えた浅はかなことであった。もう50年近く前の経験など何の役にも立たないことを頭では理解しているつもりで、目の前のものにその理解は先頭には立たないようだ。これがいけないことなのだと大きな反省だ。
西栗尾根の下半部をゆっくり下ることになったのであるが、ここをこのようにのんびりと景色を見ながら下るのは初めてのことだと気が付いた。学生の頃は何時も走るようにガンゴウを西黒を下降していることしか覚えていない。そんな経験が年老いて間違いそうになるきっかけであったのだろうか?
春の花が沢山あることに気が付いてからは写真などを撮ることで、昔を思い出しながらの下山であった。
"単" L
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