奥鬼怒温泉郷クァルテット
- GPS
- 18:44
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,336m
- 下り
- 1,124m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
日光沢温泉まではトレースあり。チェーンスパイクが欲しい凍結箇所あり。未練の滝は凍っていなかった。 日光沢温泉からは1日目朝はトレースなしで脛ラッセル。マーキングはそれなりにあるのでトレースがなくてもさほど迷わない。 雪が多く積もっており、クァルテット対岸からの渡渉は2箇所で可能であった。 クァルテットは左から順に、ベース、ピアノ、ドラムス、トランペットと名付けられており、今回はピアノIV+、ピアノV-、ドラムス下部IV、ドラムス上部V、トランペット上部V+程度であった。トランペット下部は、下が川になっているので取り付きが大変。今年の氷結は良くなく、上部と下部が繋がっていない氷ばかり。また、非常に陽当たりが良く、氷質が悪かった。 ノシ滝は容易なラインでIV-、難しいラインでもIV+程度。こちらも南面だが、奥まっているため陽当たりは悪く、まずまずの氷質。 |
その他周辺情報 | linkuro記録 https://yamap.com/activities/9981853 宿泊 加仁湯 土曜は1人1泊13000円。施設に綺麗でない面はあるものの、温泉が素晴らしい。食事も十分満足できた。また、2日目は16時過ぎ頃に戻ったところ、温泉に入らせてくれた上、女夫渕温泉までバスで送って頂き、非常に有り難かった。 |
写真
装備
備考 | 非常に陽当たりの良い氷瀑なので、サングラスはある方が良かった。 |
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感想
今月入会したばかりのppsakiqqさんとの初山行。
日光沢温泉を予約しようとしたら一杯で、それならテント泊かと思ったが、加仁湯なら空いているとのことで、加仁湯に決定。
朝は送迎はなさそうなので歩いて向かう。最初の部分は元々の歩道が廃道になっていて無駄にアップダウンさせられる。ここの階段が凍結していて、チェーンスパイクがあって良かった。
カッタテの滝は気づかず通りすぎてしまい、暫くで未練の滝だが、凍っていない。そこからはなんだか変化のない雪道を長々と歩いて、漸く八丁の湯を経て加仁湯に到着。荷物を少し置かせてもらって、クァルテットを目指すが、日光沢温泉から先、トレースがない。
脛ラッセルしながら進んで行くが、新たなトレースを付けていくのはちょっと楽しい。でも時々埋まって面倒。
ノシ滝を経て、数十分でクァルテットの対岸に付き、懸案の渡渉箇所を探ったところ、まあそれほど難儀せずに渡渉できた。
陽当たりが良すぎて氷質が悪いが、ここまで来て登らない訳はないので、初日は手頃そうなピアノとベースを登ることにして、まずはピアノをリード。下部は85°くらいで頑張って登る。中間部は氷がなく、氷の混じる泥斜面を気を遣いながら登り、上部は難しくはないが脆い氷をヒヤヒヤしながら登ってトップアウト。2本連結してトップロープにして懸垂下降。
次にベースを登る。これまた薄いくて脆い氷が続き、大して難しくはないがヒヤヒヤのクライミング。まあ何とか登って、これにもトップロープをセット。こちらは堰堤の上からなら60mロープ1本で足りた。
この2本で精神力を使い果たしたので後はlinkuroがピアノの右下部に張ってくれたトップロープで3回登って遊び、この日は終了。
宿に戻るとすぐに夕食(18:00)。良いと言う口コミと大したことないという口コミがあったが、我々としては非常に満足だった。
食事してすぐ温泉に行くつもりだったが、皆眠すぎて食後は仮眠。2時間ほどたってからおもむろに温泉へ向かうと、もう9時半ということもあって空いていて、混浴は如何かと思っていたが、殆ど気にならずに素晴らしい温泉を堪能できた。
朝も温泉に入って、朝食は7:30。これも満足の内容で、朝から充実した気持ちになって、再びクァルテットへと出発。夜に数センチ雪が積もったものの、昨日のトレースがあるので楽々到着。昨日見つけておいた楽な渡渉ポイントを使って、まずはドラムス下部を登る。傾斜が寝ている割には、氷質が悪くルート取りが微妙で、時間がかかった。
ppsakiqqさんにフォローしてもらって、次はドラムス上部。ピアノ下部よりも傾斜が強く90°だが、短いので何とかなった。トップロープをセットし、トランペットを偵察に行く。
氷室が悪いのに傾斜が強くてヤバそうに見えたトランペットだが、裏側へ回り込んでみると結構まともな氷質で、登れそうな気がしてくる。ということでS井さんを呼んで、リード。しかし裏側から表側へ回り込むところが狭くて登りにくく、フォール。アイスで初めて落ちたが、スクリューを決めたばかりであまり落ちずに良かった。もう一度登り始めて無事トップアウト。これもTRをセットして降りて、クァルテット4本の登攀は終了。氷結は悪かったが、無事目標が達成できて良かった。
そうこうしている間にlinkuroが買ったばかりのTG-6を崖下に落としてしまい、悲しそう。見つけ出してヒーローになろうかと思い(笑)、ドラムス下部を懸垂下降する途中でトラバース懸垂しながら探してみたが、見つからなかった。その後も結局見つからず、大損害。
まだ時間はあるので良く凍っているノシ滝も登っておくことにする。これは比較的氷質も良く、傾斜も立っていないので気楽に登れる。リードとTRで3本登り、いい時間になってきたので加仁湯に戻る。
加仁湯に戻ると、温泉にも入らせてくれるしバスで送ってもくれるとのこと。この上なく有り難い。またまた温泉を満喫し、快適なバスに揺られて女夫渕温泉駐車場へ楽々到着。氷質以外は快適で、良い山行だった。
誘っていただき、会の山行に初めて参加させていただきました。
鬼怒川沿いを歩いていくと、突如として現れる氷瀑群カルテット。中間部は凍っておらず今回は難しいかな?と思ったのですが、皆さんが安定してリードしてくださったお陰でほとんどの氷瀑を登ることができました。
氷質は悪く傾斜の立っている氷ばかりで、トップロープやフォローで登りました。今まで行ったことのある氷は氷質に恵まれていたんだなと思いました。
アドバイスをいただいて、二等辺三角形とアックスを細かく刻みすぎないよう意識しながら登りました。パンプして2日間でたくさんテンションかけたので、パンプ耐性を上げると同時に省エネムーブを習得したい。
安定した登りを習得して、氷質の悪い氷やバーチカルな氷をリードできるようになりたいです。
とても刺激的な二日間でした。
ありがとうございました。
秘湯とアイスを求めて奥鬼怒へ。
4つの氷瀑群「カルテット」は、日当たり抜群でいまいちな氷結状態。中間部にほぼ氷がないが、なんとか上部まで繋がっていたので全て登ってみた。
左から「ベース」
4本の中で最も優しい。左側も凍っていたようだが大部分が崩壊。氷柱から垂れる水しぶきが風に乗って流れてくる。
「ピアノ」
下部はかなり立派に氷結していた。下部の右側をリード。
見た目以上に表面が溶けており、アックスもスクリューも抜けそうで結構怖かった。右側の木にいくつか残置支点あり。
「ドラム」
2ピッチに分けて登攀。下部は緩い傾斜だが、こちらも氷状の氷質でプロテクションが効いてなさそうな感じ。中間部はほぼ枯れ草と岩。屈曲するが右側の木で支点。上部はほぼ垂直だが、下部よりはいい氷質だった。
「トランペット」
土の上を慎重にトラバースして氷柱の裏からスタート。この中では一番高度感があり怖い。硬い氷質から、トラバースして表面の溶けてる氷質等色々と楽しめる。
帰りがけ凍っていた「ノシ」という滝も登攀。
優しくてちょうどよく楽しいいい滝でした。日陰は氷質が良いですね。
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