鳥海山(祓川)ちょっと信じられない出来事もあったり
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- GPS
- 02:38
- 距離
- 4.7km
- 登り
- 517m
- 下り
- 317m
コースタイム
天候 | 爆風で猛吹雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ヒュッテにポスト有り。 七ツ釜小屋より上はルート表示の旗が10cmくらいしか出てないところも多数あり、視界不良時は注意が必要。 |
写真
感想
今回の山行ではちょっと信じられないことがあったので共有させて頂きます。文章は自分が書こうとしていたことをさらにこと細かくBLOGにUPしていた同行者のS.S氏が書いたものを転載させて頂きました。
以下転載
5月5日(日) 今日はISくんと鳥海山へ山スキーに行ってきた。そのときのある出来事です。
この日は前日からの悪天候を引きずるかの天気ではあったが、幾分良くなってきたので、私とISくんは、祓川の駐車場から七ツ釜避難小屋を越えて行ける所まで行ってみようという感じで登っていた。しばらくは風も収まり、視界もある程度あったので、七ツ釜避難小屋直下の斜面は直登せず、左から巻いて小屋を通らず上へ向かおうとしていた。
ちょうどその頃、先行している4人パーティーのうち、女性A(50〜60代・山スキー)と挨拶した。聞くと仲間と愛知県から来ているという。鳥海山は初めてで、昨日は月山行ってきたとのことだった。ちょうどこの頃(小屋の少し手前から)から風も強まり、視界も悪くなってきていた。挨拶もそこそこに、我々は4人を追越して行った。
更に登るが、七ツ釜避難小屋の少し上で視界がかなり悪くなり、風もかなり強くなった。これ以上登っても楽しいことはないだろうと判断し、我々は降りることにした。そのため、シールを剥がしたり準備をしている時に、先ほどの女性Aと他3名(女性B:40代つぼ足+男女山スキー2名)の計4名が追い付いた。
そのとき、女性Aとは再び少し会話。また、女性Bは少し疲れ気味だったので、私は「大丈夫ですか?」と声を掛けたところ「大丈夫じゃないかも・・・・」との返事。ちょっと心配したが、4人は更に登っていき、ガスも濃かったため、あっという間に見えなくなってしまった。
我々は準備も完了して滑り出そうとしたところへ、先ほど登って行ったはずの女性Bが我々のところへ降りてきてこう言った。「今から下に降りる人がいるので付いていきなさいと言われたのでお願いできますか?」と。・・・・・・・耳を疑った。
女性B(初心者)は女性A(後でリーダーだと分かった)に、これ以上登るのは無理だと伝えたところ、今から降りることを知っている我々を当てにして、帰らせようとしたのだ(あと1分でも遅ければ、我々は既に降りてしまうところだった)。女性A(リーダー)と男女2名はかなり登って行ってしまい、自分が追いかけるにも、シールを既に剥がしてしまっているので、どうしようもなく、幸い近くを通りかかったソロの山スキーヤーに事情説明し、上にいる3人にすぐに降りてくるようお願いした(当然、すぐには降りてこない)。
女性Bに事情を聞くと、全員鳥海山は初めて。自分は初心者で雪山は2回目とのこと。一人で降りるのは不安があるとのこと(当たり前だよ)。おまけにこの時点では次の竹竿も見えないくらいの視界不良と暴風だった。女性A(リーダー)と男女2名は、そんな女性Bをあの過酷な気象条件の鳥海山の山中で放り投げて、自分たちだけで行ってしまった。女性Bは、女性Aに、「竹竿沿いに行けば大丈夫だから」とまで言われたらしい。
この状況下で、勝手に彼女を預けられた我々としても女性Bを放り投げて(多少の指示はしても)滑り出すわけにもいかず、結果的に竹竿を目印に(少し降りれば見える状況にはなったが)、ゆっくり祓川の駐車場まで付き添うことした。
女性Bに聞いたところ、女性A(リーダー)とは地元の山サークルのメンバーで、男女2名は女性Aの知り合いとのことだった。昨日は4人で月山に行ったらしいが(悪天候)、そこでも足並みの揃わない(揃うはずがない)彼女を、一人だけリフト下?を歩かせて姥沢まで戻ったらしい
祓川の駐車場に無事到着して、女性Bは我々にとても申し訳なさそうに何度もお礼をされたが、肝心の女性A(リーダー)は、しばらくして駐車場に戻ってきたのが見えたが、我々には一切挨拶もなく、そのまま帰って行ってしまった(明日も長野の方で滑るらしいが)。
※駐車場で、ソロの方にも会うことができ、追い付いたので降りるように伝えてくれたらしい
基本的にパーティーで山に入る際に、初心者一人だけ置いて行くという感覚が信じられない。ましてや、ホワイトアウトに近い視界不良と強風が吹き荒れる気象条件の中で、、「自分で勝手に車まで帰って」と言ってしまう無責任なリーダーがいるとは恐ろしい。
そして、全く知らないパーティーに勝手に人を預けられた我々は一体なんだったのか・・・・。
ちょっと信じられない話でした。
とこんな感じです。
このパーティーの編成からして突っ込み所が満載ですね。初心者の女性は無事に下山できて何より。自分自身も色々なことを考えさせられる山行でした。こんなことあってはいけないですよね。このGWは色んなとこで遭難事故も起きてたし下手すれば遭難事故が起きていたであろう出来事でした。
コメント
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こういうリーダー(リーダーとは言えない)は、人を引率してはいけません。
ツボ足でスキーツアーのグループに参加するってのも?
この記録を女性Aが読んでくれればいいですね。
SIM1980さん、お疲れ様です。
女性Bは女性Aに誘われて、しかも日程でけ言われて細かいことの説明がほとんど無い状態で、さらに他の3人はスキーだけどあなたはスキーできないからつぼ足でと言われ、言われるがままの参加だったらしいです。そもそも山スキー3人の中につぼ足の初心者を入れるってこと自体間違ってますよね。どう考えても足並みが揃う訳がない。仮にどうしても連れて行くと言うのなら初心者に足並みを合わせ、登れなくなったら全員、又は誰かが付き添って下山するって配慮が必要ですよね。
そしてそのパーティーのリーダーが我々を当てにしておいて何の挨拶もなく帰って行ったってことには「え〜?」って状態になりました。それで次のは長野で滑るって言ってたんですから信じられません。
同行者のS.Sさんは女性Bに死にたくなかったらそのリーダーにはもう付いて行かない方がいいと連呼してました。
全くその通りだと思いました。
日記に訃報を書き込んだあとに、たまたま記事を読みました。怒りを感じます。
コメント有難う御座います。
山を甘く見すぎですよね。自分も初心者を連れてく機会がこれから少しずつ出てきますが今回のようなことは絶対しないように、綿密な打ち合わせをして安全で楽しい山行きになるようにして行きたいと思います。
訃報の日記見ました。自分はテレマークではありませんが同じスキーヤーとしてとても残念に感じます。どんなに細心の注意を払っても何が起きるか分からない、それが山なのだと言うことを再認識しました。ご冥福をお祈りします。
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