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Yamareco

記録ID: 2954618
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沢登り
丹沢

小割沢左俣(再訪)

2021年02月25日(木) [日帰り]
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体力度
2
日帰りが可能
GPS
02:28
距離
5.7km
登り
680m
下り
607m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:29
休憩
0:00
合計
2:29
11:14
9
11:23
11:23
13
11:36
11:36
126
13:42
13:42
1
13:43
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2021年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
左俣出合から沢床への復帰が困難に思えたので尾根経由でのアプローチを計画した。
下降した尾根末端から沢床までは30m以上ある。

1本目のロープを固定し沢床
1本目のロープを固定し沢床
下るとツッパリ系、水流なく快適。
下るとツッパリ系、水流なく快適。
小割沢らしい3m滝。その先には滝の落ち口とさらに本流の沢床が見通せた。
小割沢らしい3m滝。その先には滝の落ち口とさらに本流の沢床が見通せた。
引き返す。
ここを超えるがその先がつまらなそうなので戻る。
ここを超えるがその先がつまらなそうなので戻る。
気になったルンゼの先には。。
気になったルンゼの先には。。
青いものが見える。
1
青いものが見える。
遡行を中止し登り返す。
遡行を中止し登り返す。
2021年6月18日の左俣
2021年6月18日の左俣

感想

***遺骨発見***
前回小割沢を遡行した際、間違えて入りそうになった左俣を歩いてきた。
計画通り林道から尾根経由でアプローチしロープで直接左俣の沢床に降りてみる。出合い近くまで下ってみるが両岸は深く切れ込み沢床への下降は厳しそうな感じだ。戻って遡行を続けると右岸にルンゼ、一旦やり過ごしたが気になり上がってみると前方に青いものが。。何だろうと近づくとヤッケが岩の下敷きになっていた。めくってみるとボタン付きシャツが見えた。さらに上流には明らかにそれと分かる人骨の一部、持ち手が丁字になったステッキと苔むしたズボンがあった。間違いなく遭難された方のご遺骨と遺留品である。直ちに手を合わせご冥福をお祈りし、もう少しで家へ帰れますよと伝える。念のため上流も探してみるが何もなかったので遡行を中止し戻ることにした。

***警察とのやり取り***
林道に降り二俣で110番し状況を伝えると管区警察からの連絡を待つようにと指示。10分ほどで松田警察署から連絡があり、更に1時間以上待つことになる。歩いていればなんともないがじっとしているのは寒くてつらかった。ようやく到着し事情聴取になり写真やGPSログなども提供。後からレスキュー隊が到着し皆さんだけで何やら相談。この間20分ほど、一人残されまだかなと思いつつこれから現場ヘとはならないだろうなと待っていると、GPSログがあるので案内は不要と知らされほっとする。そのあと尾根取り付きまで先導し隊長さんに沢の情報を伝えようやく解放。

***自分の思い***
今でも現場の状況はよく覚えている。遭難に至った経緯、ご本人の心情そしてご家族の思いはどれほどだったんだろう。なぜ自分があの現場に行きつくことになったのか。2年前に間違えて左俣に入りそうになった時から運命づけられていた?
なるべく早くご遺骨の身元が判明しご家族のもとに帰れることを願っています。落ち着いたら花を供えに訪れたい。ご本人も歩いたであろう大杉山近くの眺めの良いところに、紅葉の季節がいいかもしれない。

***身元判明***
やはり2017年秋に湖岸道路Pに車を置いたまま戻らなかった方でした。
4月にご友人から身元が判明したとのメッセージをいただきました。ご自身のHP上で行方不明者の情報提供を発信されていた方でもあります。ご覧になられた方も多かったのではないでしょうか。
湖岸から遠見山までは急登はあるものの高みを目指して登るだけ。その後なだらかで薄暗い植林帯を通過して大杉山。ルートを誤ったのはその先にある明るい雰囲気の自然林広場。当日は紅葉も盛りで鑑賞や撮影のためにしばらく休憩されたかもしれません。ここで真北に下るべきところを北東の尾根に迷い込んでしまったことが悔やまれます。その後左岸か右岸どちらの尾根から滑落したのか定かではありませんが優に30m以上あるので苦しまずに亡くなられたのではないでしょうか。

(2021年6月18日再訪)
朝起きて献花に行こうと思い立ち再訪することにしました。前回と同じように尾根末端にロープを固定し沢床まで降下、そこから現場まではあっという間でした。記憶にあった岩の辺りでお線香をあげて、良かったですねと心の中で唱えてそれでお終いにしました。肝心の花は準備できませんでした。
帰路いつものように海を眺めながら湘南道路を走っていると松田警察署から連絡先を遺族に伝えてよいかと電話があり、茅ケ崎のあたりで奥様からお礼の電話をいただきました。直接声を聴けてお話しできたことをうれしく思いました。葬儀はこの日の前日に執り行われたそうです。再訪を思い立ったのは虫の知らせだったのです。

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