御蔵島 御代が池 南郷の大ジイ ネコの足跡 緑であふれた電話ボックス
- GPS
- 03:07
- 距離
- 4.1km
- 登り
- 249m
- 下り
- 260m
コースタイム
天候 | 曇り強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
御蔵島のハイキングコースのほとんどは、ガイドの同行が必要です |
写真
感想
今日は島の東側を歩くコース。
お願いしたガイドさんは、島生まれ、島育ち、高校から一度島外に出られていますが26歳の時に島に戻られ、島の歴史をよくご存じの方です。
御代が池入り口付近の道路の法面は、いろんな植物が花を咲かせる場所になっているそう。今は時期ではないのであまり花は見られませんが、4月以降はいろいろな花が咲きそうです。
最初は登り。5分ほど登ると道は折れ曲がり今度は下りになりますが、曲がらずにまっすぐ山へ登っていく道が昔はあったそうです。
御代が池から流れ出る川は、はっきり川になっているわけではありませんが最初は地中を流れ、途中から水は地表を流れるようになりますがその場所を通ります。
池の周囲には何か所かニオイエビネが生えていますが、昔かなり盗掘されたようです。登山道を歩いていてすぐわきに生えているのですぐに見つかってしまうような場所ばかりですが、これ以上盗掘されないことを祈ります。
村の条例などで採取は禁止されていますが、それでも持ち出そうとする不届き者はいるのかと思います。防犯カメラをつけまくるなど、予算があれば体制も強化できるのでしょうか?
終点の御代が池から山を見上げる景色は、新東京百景に選ばれています。
(御代が池から先、南方向に続く道が載っている地図(国土地理院など)がありますが、現在は廃道です。)
次に南郷。
南郷は昔、部落がありました。部落に通じる道ができる前に廃村になってしまいました。大ジイに行く道の途中に、石垣などその痕跡を見ることができます。昔分校があった場所は今はトイレが設置されています。
大ジイへ続く道の途中には、オオミズナギドリの巣穴がたくさんあります。
この鳥は、うまく飛べないので木に登ってから滑空します。発射台と呼びますが、使われている木は幹の苔が生えていないので見るとわかります。
この鳥は土に穴を掘って巣穴にしたり、木に登ったりと、面白い鳥です。
御蔵島は、オオミズナギドリの世界最大級の繁殖地ですが、昔は350万羽くらいはいたと思われたのが最近は10万羽程度ともいわれています。
野ネコの増加が大きな原因の1つで、対策が必要です。
野ネコを捕獲して、里親を募集するプロジェクトもあるようです。
https://oomizunagidori.jimdo.com/%E3%83%8D%E3%82%B3%E3%81%AE%E9%A3%BC%E3%81%84%E4%B8%BB%E5%8B%9F%E9%9B%86/
南郷の大ジイは日本最大クラスのスダジイです。(隣の三宅島で2016年位にさらに大きいスダジイが発見されたようです。)
大ジイの根などの保護のためにウッドデッキが設けられ、大ジイに触れることはできません。ただ、そのウッドデッキを作る際に杭を打ち込んでいるので、その時に大ジイの根が傷つけられているのではないかと・・。
帰りは行きとは違う道で周回し、最後は車道に。
その車道を作る際に残された、動物たちの足跡を見ることができます。
面白いのは、オオミズナギドリの足跡と、天敵である野ネコの足跡がすぐ近くにあること。
ともに普通に歩いた(争ったものではない)跡なので、横断した時刻が違うということでしょう。
そして昼過ぎに集落に戻り、本日のトレッキングは終了。
とてもたくさんのことを知ることができました。
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