伊豆大島三原山裏砂漠コース+南樹林帯コース


コースタイム
8:35泉の家出発−9:08あじさいレインボー・ライン分岐−9:33裏砂漠コース入口−11:07櫛形山分岐−12:42滑り台−13:29林道横断−13:55大島一周道路−14:29御神火温泉15:35−15:41高田製油所(椿油)16:10−16:30泉の家
天候 | 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
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コース状況/ 危険箇所等 |
火山礫の砂漠地帯の上り下りはかなりの習熟が必要 |
写真
感想
朝食後、出発まで少し時間があったので大島公園を散策、最初海岸遊歩道まで下ろうと思ったが、道がわからないので海の見えるところまで行き、写真を撮って公園のほうに向かった。泉の家は公園に隣接し、まるでその一部のようだ。まずブーゲンビリア園、ここは気候が温暖のため、公園の中に多数のブーゲンビリアが植栽され、大木になっている。冬越しが難しいので我が家では鉢植えを冬は屋内に入れて保護しているが、屋外に植えられたブーゲンビリアは巨木になるようだ。花をたくさんつけた枝が長く長く伸び、茂っている。南国ではこうした大きな木になるものなのだと納得した。その向こうはヤシの広場、世界中の様々なヤシが植えられている。南米からと雲版アジアに持ち出されて巨大なプランテーションとなったアブラヤシも植えられている。今日インドネシアなどで熱帯雨林の破壊の元凶と槍玉に上がっているものだ。豪州では不買運動もあるらしい。
ヤシの広場を抜けて動物園北門に出るも、開園時間は8時半なので椿資料館に向かう。しかしここも同様の開園で、閉まっている。8時近くなったので、戻る。途中海岸遊歩道に降りる道を探索したが、左の階段を上がってみると元の道に戻り、時間がないので宿舎に戻って出発準備。
8時半過ぎ出発、MTB自走で大島一周道路を進みあじさいレインボーライン分岐を通過し、一時間ほどで裏砂漠に通じる経路の入口に出る。リーダーが入口の樹林帯の置くに動く動物を発見、どうやらキョンが動物よけのフェンスの網に引っかかってもがいているようだ。角に網が絡まり、もがけばもがくほど複雑に絡んで身動きが取れないでいるようだ。かわいそうだから助けるか、という声もあったが、大島ではキョンは台湾などからの外来生物で、害獣として駆除対象になっているので、そのままにしておくほかなかった。
奥山砂漠から裏砂漠に出る経路をたどる。奥山砂漠、裏砂漠と走りにくい火山灰の砂地を登る。30分ほどで撮影に適した大岩に出て、ここで集合写真をとる。小休止し、出発して30分ほど登ると昨日のコースとの合流点に出る。ここで今朝の飛行機で到着する後発組を待つ。飛行機が天候か風のせいで少し遅れ、30分弱待つことになる。昼食を待ちきれず早弁組もーー当方は100円で五個入っているアンパンとあんころもちを補給し、溶岩の小高い丘を散策、ほどなく後発組みが合流。
櫛形山と白石山の外輪山と三原山内輪山の間の火山灰の道を進むと白石山の急斜面に赤いオオシマツツジの小群落が見える。今日は荷を軽くするために望遠レンズを持ってこなかったので、コンデジだけで撮影。30分ほど登って昼食休憩。
30分ほど休憩し、12時過ぎに出発、今日は雲が多く、雨は降らないまでもあまり展望はさえないが、雲の中に三原山が見える。30分ほど進んで、MTBを止めて、リーダーが歩き出した。何があるのかーー歩いた先は崖、赤い切り立った崖と緑の渓谷ーーここは三原(大島)キャニオン(グランドキャニオン)または「赤だれ」と呼ばれる渓谷で、今は土砂が流れて谷が埋まり、緑が繁殖しているが、リーダーが始めて訪れた20年近く前は、谷が深く切れ込み、緑のほとんどない大渓谷だったらしい。
MTBまで戻って少し進むと何やら意思の人工物の跡がある。これは何か、とリーダーが問うと様々な答えーーしかしこれは滑り台の跡だった。当時東洋1か世界1の滑り台があった。300間=600m近い巨大な滑り台だったようだ。当時の写真を御神火温泉で見た。ここから急下降が始まる。火山灰の急斜面はタイヤを砂に取られて慣れないと容易でない。私は初めてなので、ハンドルをとられてなかなかコース鳥ができない。躊躇していると急斜面で行き詰って転倒、ひじとひざにカバーをしていたので、出血もなくセーフだったが、女性の参加者もカッコよく下ってきた。私は一人MTBを押して下ってさえない表情。急斜面を下りきって50分くらいで林道に出る。アオスジアゲハがクモの巣にかかっていた。ニオイウツギがたくさん咲いており、これはハコネウツギの変種で、よいにおいがする。樹林帯のくだりでも花びらが多数散ってきれいだった。
さらに15分くらい樹林帯を下って、大島一周道路に出た。このあたりは地層切断面がきれいに見えている観光名所だ。ここから6kmあまり、アップダウンの舗装路を走って御神火温泉に向かう。30分弱で温泉に出て、サポート車が待っており、各自が準備した温泉セットを受け取り、入浴。入浴後の生ビールは控えめにした。車で宿に戻る途中、高田製油によって、若社長の説明を受けた。ここは祖父の代の古い機械を今なお使う工場で、高熱をかけず、薬品などを使わずに抽出するため、通常の近代的な製油過程では失われてしまうビタミンなどの不純物を多く含む油になっている。そのため、椿油の特有のよさを生かしたものができるようだ。ただし、原料確保が難しく、椿の実の生産は中々増産しようにも植えてから30年もかかるので、難しいーー少量生産しかできそうもないーー。若社長の情熱的な説明で思わず、お土産に椿油とクリームを購入。宿に戻るとバーベキューと宴会が待っていた。私は途中で抜け出し、早めに床に着いた。
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