サイカチ川源流 と 新倉沢渓谷(仮称)(仙台市青葉区愛子)
- GPS
- 02:59
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 244m
- 下り
- 225m
コースタイム
- 山行
- 2:59
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:59
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
サイカチ川源流 と 新倉沢渓谷(仮称)(仙台市青葉区愛子)
(さいかちがわげんりゅう と あらくらさわけいこく)
予定もガクガク崩れ・経たず、天気も今一つ、このご時世遠出もままならない。
それならばと、雑誌で見かけた深野稔生氏の記事、触発されていつか歩こうと思っていた道。
足元の落ち着いた今このタイミングがチャンスなのかもしれない。
さすがに山までは崩れまい。
初めに断っておくが、今回は沢水がだいぶ少なかった。
釜滝、サイカチ滝を流れ落ちる沢水は囁かで、上流の沢は枯れてさえいた。
ジャブジャブと歩きたかったナメ床、勢いよく噴き出す大清水には残念ながら会うことが叶わなかった。
雪溶けくらいのころが丁度良いのかもしれない。
■サイカチ川の源流へ
サイカチ沼 *1 に注ぐ沢を遡行する。
取り付きこそ薮だったが、沢の両岸は少しばかり荒れた道。
徒渉を繰り返し、ゆっくりと上流へ向かう。
しばらく歩き、修験者が滝行をしたという釜滝(漢満滝)に出る。
記録によれば「長さ一丈、幅五尺、滝壺一間四方 *2 」という。
緩やかなぬるりとした落差の滝だった。
左岸を進み間もなく、サイカチ滝(ふれあいの滝)に行き当たる。
水量のせいなか、空が雲に覆われているからか、沼水にいつもの奥深い輝きがなかったのは残念であった。
サイカチ滝の左岸を巻き上がって進む。
この辺りからナメ床が顔を出し始める。
水量に乏しく沢底が露になっている。
沢歩きにはちょっと寂しい感がした。
やがて、木々が多いく、木根が入り組んだ場所にあたった。
目を凝らすと岩穴というか木根あたりから、チョロチョロと水が湧き出している。
大清水と呼ばれる場所だろうか。
水に触れると予想に反し、生温い感じがするのはどうしてだろう。
緩やかなナメ床はさらに上流に続き、沢は途中何度か枝分かれする。
いずれ頂を目指すなら、適度なところで尾根にとりついたほうがいいかもしれない。
比較的見通しの良い尾根に辿り着き、ここで沢に別れを告げた。
尾根とその周囲は植林されたヒノキが広大であった。
何十年も前に切り倒されたであろう、苔に覆われた株痕。
近年手は入っていないだろう、檜林に他の植物は皆無だった。
■新倉沢山(仮称)
鬱蒼とした檜林を抜け空が見えると、尾根は北に向きを変える。
いよいよ頂上に向かう尾根だ。
少しばかり岩がゴロゴロしている。
このあたりがサイカチ川源頭部になるのだろう。
北に少しばかり進むと見えるピークが無名の山頂(273.5m)。
三角点は四等、あとで見れば点名は東沢だった。
(点名のとおり東には遡行してきたサイカチ沢がある)
南の方角にはゴルフ場(太白カントリークラブ)、となりに尖った山(無名?)が見えた。
今は行きかう人もいないだろうが、昔は山頂で一杯やったのか、古い空ビール缶が転がっていた。
そしてこの尾根を歩いて驚いたのは、尾根の上にさらにやや小高い塁あることだった。
かつての村境の痕跡らしい。崩れずに残っているとは本当に丁寧な仕事をしたものだ。
■岩元山
無名の山を下り、岩元山を目指す。
右に檜林、左は落葉した雑木を見ながら進んでゆく *4。
破線ルート、昔の作業道の痕跡を時に戸惑いながら進み、岩元山の南斜面に出た。
急登である。
急登であるが、最後の登りは息をつかずに一気に詰める。
ほどなく山頂、そして数十メートル下ったところに三角点を確認した。
(点名:岩元山、昭和58年選点)
サイカチ沼、月山池は今日も多くの人が釣り糸を垂らしていた。
人も動物もいない、静かな沢山歩きであった。
(正確にはゴルフ場での打音あり)
*1
蕃山の西方に位置するサイカチ沼は、大正時代、仙台地方の灌漑用ため池として建設された人工の沼
*2
長さ3m、幅1.5m、滝壺1.8m四方
*3
見たこともないデザイン。それもそのはずで、1958年に朝日麦酒(現:アサヒビール)が売り出した時のもの
*4
ロストボール拾いして道を見失う。グレート仙台カントリークラブのコース沿い。第一打をスライスすればここに...というボールだまり。むろん筆者のボールも含まれているから、正確には回収か
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