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記録ID: 3039088
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積雪期ピークハント/縦走
東北

藪の急登と山頂雪原「三仏沢山」(奥会津)

2021年03月31日(水) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
8.8km
登り
645m
下り
634m

コースタイム

日帰り
山行
7:30
休憩
1:50
合計
9:20
6:20
10
西根大橋(P)
6:30
50
尾根取付き
7:20
30
860
7:50
8:10
70
第2岩峰(930)
9:20
9:30
50
P1120
10:20
10:30
10
1240
10:40
30
P1308
11:10
11:40
90
山頂
13:10
13:30
40
P1120
14:10
14:30
40
第2岩峰(930)
15:10
10
860
15:20
10
林道
15:30
10
尾根取付き
15:40
西根大橋(P)
天候 曇後晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
(東北道)西那須野IC → 塩原温泉 → 南会津町助木生
コース状況/
危険箇所等
尾根筋は概ね消雪しているが藪がうるさい。1,200m以降は山頂台地の雪原が広がる。
助木生(すけぎゅう)先の西根大橋手前から西側の尾根末端に取り付く。
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助木生(すけぎゅう)先の西根大橋手前から西側の尾根末端に取り付く。
直に急登に変わり岩峰が現れる。左に巻いて強引に岩峰上へよじ登る。
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直に急登に変わり岩峰が現れる。左に巻いて強引に岩峰上へよじ登る。
800手前で煩い藪を避け左斜面に入ってみたが、滑り易く藪木を掴んで登る。
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800手前で煩い藪を避け左斜面に入ってみたが、滑り易く藪木を掴んで登る。
漸く尾根に復帰。
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漸く尾根に復帰。
830手前。藪木が下向で何とも登り難い。
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830手前。藪木が下向で何とも登り難い。
890の少し緩やかな尾根。ナラの大木。
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890の少し緩やかな尾根。ナラの大木。
930で突如2つ目の岩峰が現れた。左側は雪無いがほぼ崖、右側も急斜で崩れ落ちそうな残雪。岩峰の根本を慎重に回り込む。落石が転がり午後は危険か。
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930で突如2つ目の岩峰が現れた。左側は雪無いがほぼ崖、右側も急斜で崩れ落ちそうな残雪。岩峰の根本を慎重に回り込む。落石が転がり午後は危険か。
10分以上も難儀しながら岩峰上の尾根に復帰。前方やや左の独峰は?
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10分以上も難儀しながら岩峰上の尾根に復帰。前方やや左の独峰は?
970のピーク手前。
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970のピーク手前。
990付近で最初の休憩。松林が現れた。
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990付近で最初の休憩。松林が現れた。
人が入れる程の空洞の木。
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人が入れる程の空洞の木。
急登が続く。アイゼン装着が面倒で歩き易い残雪上を歩けない。
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急登が続く。アイゼン装着が面倒で歩き易い残雪上を歩けない。
尾根が緩やかに右(北東)に曲がる。左手西方の独峰は高畑山(1,293.7m)だった。
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尾根が緩やかに右(北東)に曲がる。左手西方の独峰は高畑山(1,293.7m)だった。
P1120ピーク手前。
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P1120ピーク手前。
松林のピークには残雪。
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松林のピークには残雪。
ピーク右手に大きな倒木。北東方向が開ける。
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ピーク右手に大きな倒木。北東方向が開ける。
黄砂で山並みが霞む。手前は田の瀬佐倉山、その先は真名板倉山か。いずれも登頂済だ。
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黄砂で山並みが霞む。手前は田の瀬佐倉山、その先は真名板倉山か。いずれも登頂済だ。
僅かに登り返して1150手前。太さ4代(6m超)は有りそうな巨木。
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僅かに登り返して1150手前。太さ4代(6m超)は有りそうな巨木。
天気が曇り出した。ルート唯一の花マンサク。
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天気が曇り出した。ルート唯一の花マンサク。
1150から山頂台地に乗る。
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1150から山頂台地に乗る。
今季2度目、待望の山頂雪原が始まる。もう急斜面無く重いアイゼン&ピッケル(1.6kg)をデポ。坪足で歩けるがワカンは念の為持つ。
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今季2度目、待望の山頂雪原が始まる。もう急斜面無く重いアイゼン&ピッケル(1.6kg)をデポ。坪足で歩けるがワカンは念の為持つ。
P1308付近。残置された昔の伐木搬出ワイヤー。
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P1308付近。残置された昔の伐木搬出ワイヤー。
緩やかな山頂雪原が広がる。気分最高!
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緩やかな山頂雪原が広がる。気分最高!
山頂部肩が現れる。
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山頂部肩が現れる。
ルート最高点到着。右側(東方)は分厚い雪庇が切れて近付けない。
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ルート最高点到着。右側(東方)は分厚い雪庇が切れて近付けない。
三角点は少し下ったこの先だろう。
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三角点は少し下ったこの先だろう。
色褪せた布リボン発見。
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色褪せた布リボン発見。
遂に三仏沢山(さぶさわやま、1,314.1m)山頂トーチャコ。ここまで凡そ4時間40分、思いの外時間がかかった。
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遂に三仏沢山(さぶさわやま、1,314.1m)山頂トーチャコ。ここまで凡そ4時間40分、思いの外時間がかかった。
山頂は樹林に囲まれ眺望なし。東方樹間のピークは南会津の名峰大嵐山(1,635.4m)。黄砂が酷い。
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山頂は樹林に囲まれ眺望なし。東方樹間のピークは南会津の名峰大嵐山(1,635.4m)。黄砂が酷い。
ルンルン気分のP1308。
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ルンルン気分のP1308。
東側に寄ると一ノ瀬沢に落ちる分厚い雪庇が覗く。
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東側に寄ると一ノ瀬沢に落ちる分厚い雪庇が覗く。
中央稜線は登って来た尾根。右から大きく回り込む。
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中央稜線は登って来た尾根。右から大きく回り込む。
1,290m付近から西方樹間は三岩岳(2,065.0m)かな。
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1,290m付近から西方樹間は三岩岳(2,065.0m)かな。
その拡大。
1,240m付近、残置アイゼン&ピッケルをピックアップ。
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1,240m付近、残置アイゼン&ピッケルをピックアップ。
1,120手前の細尾根に入る。
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1,120手前の細尾根に入る。
左手の残雪沢は登攀不能。
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左手の残雪沢は登攀不能。
緊張の急斜面の始まり。
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緊張の急斜面の始まり。
P1120への登り返し。
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P1120への登り返し。
西方樹間の会津駒ヶ岳。
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西方樹間の会津駒ヶ岳。
再びP1120ピーク東方の倒木。最奥の小さい白いY字形は高杖スキー場だろう。
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再びP1120ピーク東方の倒木。最奥の小さい白いY字形は高杖スキー場だろう。
1,050付近から降りてきた尾根を振り返る。
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1,050付近から降りてきた尾根を振り返る。
登り手こずった第2岩峰(930)はアイゼンを履いて手前から大きく迂回。アイゼンとピッケルはたった100m程の距離を使っただけだった。(笑) 眼下に麓集落が見えたが尚30分は掛かりそうだ。 (スライドショー終わり) 
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登り手こずった第2岩峰(930)はアイゼンを履いて手前から大きく迂回。アイゼンとピッケルはたった100m程の距離を使っただけだった。(笑) 眼下に麓集落が見えたが尚30分は掛かりそうだ。 (スライドショー終わり) 

装備

個人装備
アイゼン ピッケル ワカン GPS

感想

1.北関東も桜が開花し日中気温が20°に迫る暑さ。山の残雪が心配で焦る気持ちで再び奥会津の山に入った。
2.行先は南会津町(旧伊南村)の「三仏沢山」(サブサワ山、1,314.1m)で、以前から気になっていた山である。
3.この山の東方には地形図上4本程の急尾根が山頂に繋がっているが、いずれも標高1,200m付近の急登(崖)がきつく、殆どネット情報も無く登攀が躊躇される状況だった。
4.今回地形図からその最南端ルートを選び、南側から大きく回り込むルートで挑戦した。
5.薮の尾根上には踏み跡が無く、標高930m付近には高い岩峰が出現して両サイド急斜の迂回に苦労した。
6.しかし、P1120を過ぎると待望の山頂台地の雪原が広がり、坪足で今季2度目の雪原漫歩を楽しめた。
7.樹林内のルートは眺望はないが、時折樹間から黄砂に霞む大嵐山や会駒連邦の雪稜を望むことが出来た。
8.薮の急登と頂稜部の広い雪原歩きを同時に楽しむ奥会津らしい山歩きで今季も春の残雪登山を無事終えることが出来た。

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コメント

奥会津の山頂雪原
奥会津の山頂雪原シリーズ第二弾ですね。本当にいい雰囲気です。
でもその雪原に乗るまでがきつそうですよ。確かにどこを見ても等高線が込み合っていますね。記録がないのもうなずけます。

ところで南の高畑山も気になりますね。
2021/4/2 22:14
Re: 奥会津の山頂雪原
kamadam さんへ

おはようございます。早速にコメ有り難うございます。

頂稜台地に上がるまでは結構な急登でした。でも、距離や危ない残雪も無かったのでアタック出来ました。頂稜の雪原歩きはkamaさんのスケールにはまったく及びませんが、予想道り快適でした。奥会津にはまだまだ沢山有りますからこれからも楽しみです。

前人レコ無し未踏ルートは岩峰やキレット等地形図に表れない障害が侭出現しますが、藪山歩きはそれも楽しみの一つです。但し単独行の最低条件として、決して危険な乗り越えはしないことを決めています。今回重い冬装備(2.8k)も使用したのはアイゼン&ピッケル✕100mだけと言う結果でしたが、安全には代えられません。

今季kamaさんの吹突、柴沢の2本は特に秀逸で感動致しました。こんなレコを拝見していたら、とても雪山を止められなくなりますね。
高畑山はすぐ下がスキー場となっており、個人的には他の山を優先したい気持ちです。
2021/4/3 12:59
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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