【岩登り講習会】御岩山
コースタイム
0800 開講式〜移動
0900-1600 講習
1700 閉講式
天候 | 2013/5/26(日) 曇時々晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
茨城県山岳連盟主催の第48回岩登り講習会兼指導員研修会が
日立市御岩山にて開催され、中級クラスを受講した。
【概要】
■受講者10名(初級6名、中級4名)、講師5名(日本体育協会公認山岳指導員)、研修6名
■講習内容
初級クラス:岩登りの基礎、登山道における岩場の通過方法、確保・登攀技術等
中級クラス:実践的な岩登り技術、岩場でのセルフレスキュー等
■講習内容詳細とポイント ※編集中※
※以下個人の記憶で書いているので間違いを含む可能性有※
□リードクライミングの流れ
0.道具を揃え装具品を装着。
1.まずセルフビレイを取る。セルフビレイ用スリングのハーネスへのセットは画像参照。
2.メインロープを取り出しkinkを解く。解いたロープは邪魔にならない、落ちない場所へ。
3.メインロープ両端を各自ハーネスにダブルフィギュアエイトノットで結ぶ。
4.セルフビレイを解除し、メインロープをコンパクトにまとめ、現場へ移動。
5.まずメインロープでセルフビレイを取る。フォロワーは支点の自分の距離に注意(後述)。
6.リーダー(クライマー)とフォロワー(ビレイヤー)はお互いに装備と結びを確認する。
7.フォロワーは確保器をセットし、リーダーに合図を送る。リーダーはビレイ解除。
8.リーダー登攀開始。1つ目の中間支点を早期に取る(∵落下係数;後述)。
9.リーダーは登攀終了後まずセルフビレイを取り、フォロワーに登攀終了の合図を送る。
10.フォロワーは確保器を外し、「ロープアップ」の合図を送る。残りが少なくなったら
3m、2m、1mを告げる。
11.ロープアップ終了したらリーダーは確保器をセットしセット完了の合図を送る。
12.フォロワーはセルフビレイを解除、登攀開始の合図を送る。
13.フォロワーは中間支点を回収しながら登攀し、リーダーへ追いついたらまずセルフビレイ。
14.リーダーとフォロワーの役割交換するときはそのまま入れ替え。
・「ビレイしていない瞬間を絶対につくらない」大大大大大原則
・リーダーとフォロワーは適切に声を掛け合い互いの状況を把握する
・メインロープをハーネスに結ぶときはウエストベルトとレッグループに通し、
余裕はあまり持たせない。末端処理の結びはフィギュアエイトノットに密着させること。
・メインロープ装着後は、セルフビレイは必ずメインロープで取る。
・ビレイヤーはリーダーの登攀ラインや落ちてきたときの場所を見極めてビレイする位置を決め、
支点と自分の距離は必要十分な長さを取る(長すぎても短すぎても×)
・中間支点は、なるべくロープが屈曲しないような位置に取る(∵落下係数;後述)
・カラビナはひっかけたあと必ず180度返し、ゲートが自分側に来るように。
・中間支点のカラビナにメインロープを通すときは、「向こう側から手前側」の向きで。
□落下係数
定義:落下係数=(落下距離)/(繰り出しロープ長さ),0〜2
落下したときの衝撃∝落下係数。
登攀開始直後〜中間支点を取るまでのあいだは常に落下係数は最大値の2であり、
最も危険な状態である。ゆえに早期の中間支点確保が必要。
実際には中間支点でのロープの屈曲や岩角との摩擦などの影響で、定義よりも
大きな落下係数となる。また、衝撃荷重はクライマーに近い支点に集中する。
※※ 参考 http://www.lostarrow.co.jp/support/ti_133.html
□肩がらみ確保からの脱出
1.しゃがむ
2.(以下右利きの場合)左手でロープをつかみ、右手で巻きつけて結んで固定
3.巻きつけたループ末端にカラビナをつけてバックアップ
4.両手がフリーになる
5.スリングをフリクションノットでメインロープに結び支点に繋ぐと荷重は支点に移る
6.巻きつけた結びを慎重に解き、メインロープ→スリング→支点を確認
※確保器による確保からの脱出動画
http://youtu.be/8vM8Nby_6NQ
http://youtu.be/WBSqW6qANbM
□懸垂下降の途中で固定→再下降
□その他
・ロープの規格 1/2:ダブル ∞:ツイン 使用方法や用途が異なる(要調査→自分)
・メインロープの防水(撥水?)処理:心材のみ/外皮のみ/両方 色々。
・訓練中でも、「取り敢えず脇の地面にスリングを置く」等は絶対にしない。習慣づけが大事。
【感想】
昨年に引き続き茨城県山岳連盟主催の岩登り講習会を受講した。
昨年の初級受講後数回の個人的なトレーニングのみ、という殆ど初心者のスキルでの
受講であったが、「三点支持でただ岩を登らせてもらうだけ」のレベルから、
岩登りの具体的な流れと役割、確保からの脱出、懸垂下降などを通して、
「なぜ、そうするのか」の根拠とともにシステマティックに全体を理解することができ、
意識の面で大きくステップアップさせていただいたように思う。
ほんの1年余前までは、岩登りに興味はないのでやる必要もない、と考えていたのに、
高度な思考力と精神力を必要とする奥深さをバックグラウンドとした面白さを垣間見て、
もっと知りたい、できるようになりたい、という気持ちが沸き起こり、
山への興味の幅がいちだんと広がった。
有意義で貴重な一日を与えてくださった、T講師、A講師、パートナーのSさん、
本当にありがとうございました。
また、いつも素晴らしい講習会を開催してくださる茨城県山岳連盟の関係各位に
心より御礼申し上げます。
ebiさんこんにちわ。
ヤマレコのレポート多いので見逃していました。
いつものことですが理解レベル,吸収能力素晴らしいですね。
私も別な班で中級レベル受講でしたが、岩は年に一度のことで去年教わったことを何度も指摘され、中級とは言い難いよと指導部長に時折きつく言われると凹みます。
何度言ってもすぐ忘れている我々(失礼、私だけのことか)高年者と違い、ebiさんなら教え甲斐あることでしょう。そして日々レベルアップしているebiさんは眩しいです。
初下ろしのクライミングシューズ、フリクション効いて登攀は快調でしたが、きつくて足の親指爪が血豆状態になっています。
2013.6.11 tak1155
tak1155さん、こんばんは。いつもコメントありがとうございます
指導部長って(笑) 指導課長とか指導主任とか指導部長代理とか色々居そう
私も以前指導委員長から安全環をロックしない状態でカラビナを使用していたところを強く注意されたことがあり、それ以来、安全環は必ずロックするようになりました。
脳細胞の死滅が加速する我々の年齢に於いては、大事なことは強く言われたほうがいいみたいです
私も初クライミングシューズ、同じく血豆寸前です
近いうちにまたご一緒する機会もきっとありますね、またよろしくお願いします
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