丹波天平〜飛龍山
- GPS
- 28:45
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 2,103m
- 下り
- 2,046m
コースタイム
9:20鴨沢西-10:20廃屋-12:45丹波天平-13:35サオラ峠-15:40三条の湯
11月2日(日)
5:50三条の湯-8:30北天ノタル-9:15飛龍山-10:30前飛龍-11:38熊倉山-12:30サオラ峠-14:05丹波
天候 | 11月1日(土)晴 11月2日(日)晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2008年11月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆親川の登山口には、登山ポストは無いので、奥多摩駅前で提出するのがいいでしょう。 ◆廃屋集落(1ヶ所、水場有)からしばらく進んだ所に、天平尾根の取り付きがある。赤テープあり。 ◆天平尾根は、踏み跡は明瞭。落ち葉堆積で少し解りづらいかもしれないが、とにかく尾根上をひたすら行く。とても気持ちのいい尾根です。 ◆三条の湯:1泊夕食付で6800円でした。お風呂は男女別。休日は12時過ぎから入れるようです。水場・炊事場完備。トイレは水洗・洋式で、とてもきれい。 ◆飛龍山へは、飛龍権現からの往復ではなく、私達のように途中の踏み跡から登って来る人も多かったです。 ◆飛龍権現から前飛龍の下まで、ザレた岩場の急下降が続く。 ◆熊倉山周辺からサオラ峠までは、快適な尾根道。 ◆サオラ峠から丹波まで、上部は急なジグザグなので、落石注意。 |
写真
感想
11月1日(土)
この日奥多摩駅前では、山岳救助隊の方々がテーブルを出して指導所を設けていた。計画書を提出したら、「飛龍方面なら、これ持って行って。」と雲取山荘のクマ鈴をくれました! 奥多摩駅発鴨沢西行のバスで、終点まで行く。連休という事もあって、臨時も出るくらいの大人数だったが、私たち以外は鴨沢ですっかり下車してしまったので、皆さん、雲取山方面に行くのでしょう。バスの運転手さんが、鴨沢西バス停の少し先のバス休憩スペースまで乗せておろしてくれた。ここから、親川のバス停まで道路をテコテコ歩き始める。親川バス停の少し手前に、「サヲウラ登山口」の看板があり、そこから親川集落の背後に登って行く。杉林の急登を登り道が穏やかになると、しばらくして廃屋が数軒。尾根の端っこにある家には水場も流れていた。石垣に赤い矢印があり、それに従って尾根をしばらくトラバース気味に行く。地形図では尾根の突端から天平尾根に取り付くようにルートが記されているが、しばらくトラバースして古い桟道を渡った先に石垣跡があり、ここから天平尾根に上がるようだ。(私達はこれを見つけるまで、ちょっと行ったり来たりしてしまいました。)
急なザレた斜面を踏み跡とテープを辿ってしばし登ると、杉林の中の道となる。暗い杉林の向こうが明るい自然林となっていて、そこに登り詰めると「保ノ瀬天平」。広く明るく気持ちのいい所だった。その後、明るい広い尾根をゆるゆると登っていく。一段上がってみると、何とさらに広い平らな尾根!代々木公園かと錯覚してしまいそうな、キャッチボールなんかも楽勝でできそうな呆れるほど広い平らな尾根です。樹林の風情といい、何とも気持ちのいい所だった。落ち葉を踏み締める感触を楽しみ、所々色づいている木々を楽しみながら歩いていると、思わず顔もほころんできちゃいますね。カラマツが混じってくると、サオラ峠も近い。この日、尾根の取り付きで1組、サオラ峠から来た1組に会っただけで、静かで豊かな天平尾根歩きを味わえた。十字路となるサオラ峠では、さすがに人影が濃くなる。サオラ峠、「竿裏峠」と書いて、サオラと読ませるようです。
サオラ峠から三条の湯まで、山腹を延々と巻く道を辿る。深く積もった落ち葉を踏んで、樹間に紅葉の斜面を見ながら、これも気持ちのいい道だった。アップダウンで御岳沢とゴンゲン谷を深く渡り、カンバ沢を渡ると、三条の湯。宿泊客はさすがに多め。テント場にも、かなりテントが張られていた。それでも大部屋で、一人1枚の布団で比較的ゆったりできた。大部屋には、土間に薪ストーブが焚かれていて暖かい。数年前来た時より、トイレが立派にとても綺麗になっていた。水場・炊事場も小屋になっていて快適。宿泊客が多くて夕食は「2回戦」だった。
11月2日(日)
朝は自炊で食事を済ませ、6時前に出発。宿泊客が多かったので、朝のトイレラッシュに巻き込まれずに、この作戦は良かった!三条の湯から、急斜面のジグザグをしばらく行くと、次第に道が穏やかになってトラバース気味の登りになる。よく踏まれた、ここも自然林の気持ちのいい道。孫左エ門尾根の左側を尾根沿いの登りに転ずると、笹原が多くなって明るい道となる。北天ノタルは露岩があり南東面が開けている。飛龍山へ向かって、稜線の南東面に道が付けられている。切り立った山腹にいくつも桟道がかかっていた。飛龍山から南東面に派生する尾根を大きく回る所に、水源林の標識があり(青いタオルが巻かれていた)、ここから笹原の中に明瞭な踏み跡がある。所々に赤テープもあり、これを辿るとひと登りで飛龍山の稜線に上がった。藪も無く快適。平らな稜線を少し行ったら、樹林の中に丸太が立っていて、これ何だろう?と覗きこんだら、飛龍山の標識だった。ここが山頂。樹間にしか展望は効かないが、しっとりとした奥秩父らしい雰囲気の静かな山頂だった。飛龍山からは、飛龍権現に向かって下る。シャクナゲが一気に多くなった。シャクナゲの茂みと少々の倒木がややうるさいが、踏み跡はとても明瞭。斜度がちょっと強くなったら、すぐに飛龍権現の可愛らしいお社があった。
飛龍権現から前飛龍までは、細い尾根を下っていく。ザレていて急下降もあり、足元注意。前飛龍と思しきピークの奥に、露岩帯のピークがあり、ここに「前飛龍」の標識があった。岩岳尾根が分岐しているが、ワイヤーで通行止めにしてあった。前飛龍からも、ザレた岩場の急下降が続くが、斜度が落ち着くと一転して灌木帯の気持ちのいい尾根道となる。行く手の熊倉山方面の紅葉が日に映えて美しい。熊倉山は、木の小さな標識があるだけの小ピーク。ここからサオラ峠までは、緩やかな落ち葉の尾根道で、天平尾根と少々雰囲気は似ていた。小さいコブを越えて下ると、サオラ峠に出た。サオラ峠は十字路だけあって、やはりこの日も賑やかだった。
丹波までは、急斜面の山腹に付けられたジグザグ道をモクモクと下っていく。ザレた所には、トラロープがコース表示として張ってあった。杉林に変わると、ガレ沢沿いに下り、岩止めのコンクリート堰堤の下流(「頭上注意」の看板有。堰堤の縁に今にも落ちそうな岩が!)で沢を渡り、再び沢沿いに下っていくと農地沿いの道に変わる。道路に出たら、左へ。下の方に丹波の集落が見え、車の音も聞こえてくる。ジグザグに下降する道路沿いに下ってもいいが、2か所ほど畑の中にショートカットルートがある。程なくガソリンスタンドの近くで国道411号に合流。左に行けば、丹波バス停はすぐだった。
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