明神ヶ岳 昔の苦い経験を検証・反省するブーメラン山行
- GPS
- 04:00
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 872m
- 下り
- 868m
コースタイム
- 山行
- 3:41
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 4:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
8年前の3月、大雄山最乗寺から明神ヶ岳経由で金時山に至る山行を計画しました。運悪く山行の前日に関東地方に何年か振りの大雪が降ってしまうという予想外の事態が発生。低山とはいえ慣れない雪山。しかし、山を登り始めて1年にも満たない私は強行を選択してしまいます。今となっては何の自信があったのか分かりません。
膝まである新雪をラッセルして進みました。尾根道なのに何度となく道を見失いました。途中から雪がちらついて視界も悪くなりました。ペースも通常の倍以上はかかっていたでしょう。
ようやく明神ヶ岳の稜線に出た頃には、寒さに震え、疲労困憊な状態でした。とても金時山へなんて考えられません。眼下にうっすらと見える宮城野地区へエスケープすることにしました。やっとマトモな判断が出来たようでした。
天候はさらに悪化して吹雪いてきました。息苦しい中を這うように稜線を進み、おそらく下山道と思われるポイントから滑り落ちるように降りました。
なんとか別荘地にある登山口まで辿り着きました。たぶんヘナヘナっとその場に座り込んだ記憶があります。近くの日帰り温泉施設に駆け込み、冷え切った身体を温めて文字通り生き返りました。湯に浸かりながら軽率な行動を反省しきりでした。
ちなみに、この時たまたまアンダーで着ていたサッカーノルウェー代表レプリカがその後の山行の定番スタイルになりました。その反省を肝に銘じるために。
前置きが長々となりましたが、今回の山行。
新緑の境内は春うらら。本堂、不動堂、御真殿、奥の院と諸堂を参拝してから山行をスタート。
歩き始めて30分ほど、キャップを被ってないことに気付く。参拝時に脱帽して何処かへ落としたらしい。予定としては箱根湯本に抜けるつもりであった。キャップ一つくらい諦めもつくが、何となく気持ち悪い。つくづくこの山はタダでは済まないらしい。ここからすぐ戻るのは億劫なので、とりあえず山頂を目指す。
廃屋と化した見晴小屋を過ぎてしばらくすると、人為的に切り開かれた登山道になり、眼下の景色が見える。
神明水から先は更に視界が開ける。春霞で三浦半島はぼやけているが、相模湾や丹沢はバッチリ望める。ピーカンの天気で日差しが強い。普通にキャップが必要…
スタートから2時間ほどで明神ヶ岳展望地に到着。富士山が真正面にドーンと現れる。箱根方面も存在感バッチリ。補給しながら絶景を堪能する。
展望地から山頂部、そして分岐に至る道の西側は外輪山特有の崩落地形。あの日積雪の上でこのスレスレを歩いていたと思うとゾッとする。
分岐から最乗寺へ戻る。実は8年前に登ったのはこっちの道。なんとなく地形を思い返しながら展望がない森の尾根道を下る。こんな一本道でコースロストしていたとは…
1時間半ほどで奥の院に到着。その前のベンチ上であっけなくキャップ発見、回収。もちろんお堂にお礼参り。
ということで今回の山行は終了。今度は箱根湯本から明神ヶ岳を経由し金時山までの縦走でもしよう。
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