記録ID: 3097725
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ハイキング
六甲・摩耶・有馬
芦屋・奥山水道〜奥山新道〜石仏谷〜ごろごろ岳〜剣谷〜夙川
2021年04月22日(木) [日帰り]
rxk00250
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 664m
- 下り
- 681m
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日帰り
- 山行
- 5:34
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 6:08
9:39
23分
阪急「芦屋川」駅
10:02
10:02
7分
柿谷道 登山口（奥山精道 線カーブ��12）
10:09
10:10
16分
奥山水道 取り付き
10:26
10:29
10分
白い柵の水道設備（奥山水道）
10:39
10:40
0分
弁天岩 分岐（奥山水道）
10:40
10:40
22分
奥山新道 分岐
11:02
11:02
4分
コンクリ擁壁（奥山新道）
11:06
11:07
13分
石仏谷 分岐（奥山新道）
11:20
11:23
12分
青空広場（石仏谷）
11:35
11:36
7分
３分岐の小広場（石仏谷）
11:43
11:44
4分
柿谷道 合流（通報プレートK-10）
11:48
11:49
14分
石仏谷 下り分岐（柿谷道・火の用心標識）
12:03
12:04
8分
３分岐の小広場（石仏谷）
12:12
12:19
4分
青空広場（石仏谷）
12:23
12:24
7分
道標の立つ木橋（石仏谷）
12:31
12:31
5分
無名堰堤（石仏谷）
12:36
12:37
4分
夜景の岩場立札（石仏谷）
12:41
12:41
8分
柿谷道 合流
12:49
12:57
2分
ごろごろ岳 山頂
12:59
12:59
50分
「剣谷」下り分岐
13:49
13:50
9分
「剣谷」本流の沢に合流（水道パイプの地点）
13:59
14:00
10分
剣谷第二堰堤・上流側
14:10
14:10
1分
剣谷第二堰堤・下流側
14:11
14:11
25分
土石流感知ワイヤー堰堤
14:36
14:36
4分
国交省六甲砂防事務所所有地の白の鉄柵
14:40
14:41
5分
「剣谷」苦楽園側出口
14:46
14:46
6分
西宮北高校
14:52
14:52
14分
柏堂町交差点
15:06
15:07
29分
銀水橋
15:36
15:36
11分
阪急夙川駅南交差点
15:47
双葉温泉
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
（帰り）柏堂町交差点から徒歩で夙川公園を経て阪急夙川駅へ |
| コース状況／ 危険箇所等 |
「奥山水道」について 取り付き地点が「芦有ドライブウェイ」へ繋がる1車線幅の一般車道の脇にあるのでそこまで歩いていかないといけないが、意外と交通量が多いので車に注意。取り付き地点には大きな金属梯子が立て架けてあるのでこれを登る。 最初のうちは古タイヤで補強された土砂崩れ防止柵の後ろを歩き、さらに狭い不安定な斜面が続くが、白い柵で囲われた水道設備に出たら以降は非常に快適で歩きやすい水平道が続く。この水平道の足元の下には水道が敷設されているようだが安定した道なので問題なし。道中は西方向に荒地山の山容を見ながら歩くことが出来る。 「奥山新道」について 奥山水道の北端の分岐点からそのまま山中へと入ると奥山新道となる。以前は草木の繁茂などでやや歩きづらいところもあったが、現在は有志の手が入って整備され、大変快適に歩ける道になっている。道は狭いが一本道なので迷うこともほぼないだろう。この道を北へ進んで、石仏谷と芦有DW料金所との分岐点まで行く。道中は景観はほぼ無し。 「石仏谷」について 元々は子供達も遊べるキャンプ場として開発されたレジャー村で、今は廃村となって久しい。キャンプ村としての名残が今もあちこちに残されており、植樹などのイベント企画も含めてある程度の維持もまだ続けられているようだ。青空広場を中心（起点）にして道が縦横に付けられているので、方向感覚がない人はそのせいで迷うかもしれない。東へ延びる道はいづれも柿谷道へ合流する。広い区域ではないので縦横に付けられた道を制覇することは容易。石仏谷の沢にはいつも水が流れておりその遡行も楽しめそうだ。 「剣谷」について 一言で表現すると厳しい谷。人が殆ど立ち入らないようで、積年の落石や倒木や茨などで荒れており、巨岩がそこかしこに並んでいる様相も相まって、正しい進路がどこかを判別することも困難な状況になっている。大まかに谷筋を判断できる能力、未整備のルートを的確に探し出せる山行経験と勘がなければ歩き通すのが厳しいと思われる。初心者がこの谷筋を歩くのは無謀で、入らないほうが良いだろう。道なき道を間違えることなく進む判断力と技術が必要ということだ。 上部に大きな剣谷第二堰堤があるが、登る場合はその狭い堰堤上を左岸から右岸（下りの場合はその逆）へ移動しなければならず、危険が伴う。雨の日や強い風の日は避けるべし。剣谷第二堰堤のさらに上部で沢から離れ、西へ進路を変えるポイントを発見できるかどうかが迷い道になるか否かの分かれ目だ。 今回私は進路の判断が難しい下りで歩いたのだが、初見だったのでなかなか厳しかった。上り利用だと進路探索という意味で難易度は相応に下がるだろうと思われる。が、歩きづらく厳しい谷であることには変わりはないだろう。 |
写真
阪急芦屋川駅から「らいと坂」を徒歩23分で奥山精道線カーブ��12の柿谷道登山口。そこからさらに車道を徒歩7分程で「奥山水道」への取り付き地点に着く。この金属梯子が立て架けてある場所だ
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4/22 10:10
阪急芦屋川駅から「らいと坂」を徒歩23分で奥山精道線カーブ��12の柿谷道登山口。そこからさらに車道を徒歩7分程で「奥山水道」への取り付き地点に着く。この金属梯子が立て架けてある場所だ
ジグザグに付けられた踏み跡を辿って登っていく。土砂崩れ防止柵の後ろを通り過ぎた後、太めの水道管が走っている急な斜面を登る
すぐにこの白い鉄柵で囲われた水道設備のところに出る。ここから先が本格的な「奥山水道」ルートとなる
「奥山水道」はこのような快適な平行道。足元はコンクリ製の蓋が敷き詰められた道で、足の下に水道があることを感じることができる。道中から西方向には荒地山も見える
2
4/22 10:31
「奥山水道」はこのような快適な平行道。足元はコンクリ製の蓋が敷き詰められた道で、足の下に水道があることを感じることができる。道中から西方向には荒地山も見える
「弁天岩」のある場所へ下っていける分岐地点が出てくるが、そのすぐ先にはこの「奥山新道」への2分岐がある。ここで右側の斜面を登って山中へ向かうと「奥山新道」へと入ることになる
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4/22 10:40
「弁天岩」のある場所へ下っていける分岐地点が出てくるが、そのすぐ先にはこの「奥山新道」への2分岐がある。ここで右側の斜面を登って山中へ向かうと「奥山新道」へと入ることになる
「奥山新道」は山の中を通る幅の狭い一本道なのでほぼ迷わない。途中で古い堰堤下の滝の流れる岩場を渡渉する
コンクリ擁壁が長く続いている場所を通る。擁壁の最北端に大岩がある。その先には2分岐があり、右の階段道を登ると「石仏谷」へ行ける。ちなみに左を下ると芦有DWの料金所前へ出る
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4/22 11:06
コンクリ擁壁が長く続いている場所を通る。擁壁の最北端に大岩がある。その先には2分岐があり、右の階段道を登ると「石仏谷」へ行ける。ちなみに左を下ると芦有DWの料金所前へ出る
「石仏谷」へは整備された道がずっと続いているので快適。子供もキャンプ場として利用していた頃の名残だろう。その後も誰かの手で保守され続けているようだ
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4/22 11:19
「石仏谷」へは整備された道がずっと続いているので快適。子供もキャンプ場として利用していた頃の名残だろう。その後も誰かの手で保守され続けているようだ
「石仏谷」の中心地の一つがこの「青空広場」。ここを起点に柿谷道へ合流するための道として3方向のルートが存在する。歩きやすく雰囲気の良いエリアなのですべて制覇するのも簡単で楽しい
3
4/22 11:20
「石仏谷」の中心地の一つがこの「青空広場」。ここを起点に柿谷道へ合流するための道として3方向のルートが存在する。歩きやすく雰囲気の良いエリアなのですべて制覇するのも簡単で楽しい
石仏谷を抜けて柿谷道を北上し、ごろごろ岳山頂へ。山頂から東へ1分程のところに「剣谷」の下り分岐がある。その分岐点を少し通り過ぎて振り返って撮影したもので、写真左下にある3本の幹のところに下りの踏み跡がはっきり見えている
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4/22 12:58
石仏谷を抜けて柿谷道を北上し、ごろごろ岳山頂へ。山頂から東へ1分程のところに「剣谷」の下り分岐がある。その分岐点を少し通り過ぎて振り返って撮影したもので、写真左下にある3本の幹のところに下りの踏み跡がはっきり見えている
明確な踏み跡があるのは最初のうち少しだけで、すぐに無理矢理に谷筋へと降りていく形になる。降りてすぐのところは倒木が行く手を塞ぎ、踏み跡一切なしで、進めそうな場所を見極めるのに時間を要する
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4/22 13:04
明確な踏み跡があるのは最初のうち少しだけで、すぐに無理矢理に谷筋へと降りていく形になる。降りてすぐのところは倒木が行く手を塞ぎ、踏み跡一切なしで、進めそうな場所を見極めるのに時間を要する
恐らくこっちだろうと思われる、谷筋らしきところを下っていく。両端が山裾のようになっていて中央が何となくえぐれたような感じになっているところを下るしかないが、確信が持てない
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4/22 13:07
恐らくこっちだろうと思われる、谷筋らしきところを下っていく。両端が山裾のようになっていて中央が何となくえぐれたような感じになっているところを下るしかないが、確信が持てない
やがて次第に岩がごろごろ転がっている状態になる。左右は山裾ではあるものの、どこに進路や巻き道などがあるか分からないので終始確信が持てないまま、周囲をきょろきょろしながら下る方向を見極めることの連続だ
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4/22 13:15
やがて次第に岩がごろごろ転がっている状態になる。左右は山裾ではあるものの、どこに進路や巻き道などがあるか分からないので終始確信が持てないまま、周囲をきょろきょろしながら下る方向を見極めることの連続だ
巨岩が点在する中を下っていく。途中で後ろを振り返って見る。そうすることで正しいルートを下ってきているかどうかを判断することが出来るのだが、これも経験のなせる業だ
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4/22 13:17
巨岩が点在する中を下っていく。途中で後ろを振り返って見る。そうすることで正しいルートを下ってきているかどうかを判断することが出来るのだが、これも経験のなせる業だ
さらに巨岩だらけの斜面を慎重に下りつつ、時折り振り返って確認する。踏み跡など一切存在しない
さらに下り続ける。振り返る。それの繰り返し。この写真のような場所だと登りでも進路が分かりづらい。バリエーションルートばかり歩いている身だと、どんな場所でも進めるからだ
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4/22 13:23
さらに下り続ける。振り返る。それの繰り返し。この写真のような場所だと登りでも進路が分かりづらい。バリエーションルートばかり歩いている身だと、どんな場所でも進めるからだ
下れば下るほど特徴的な巨岩をあちこちに見ることが出来る。かなりの大きさで形も様々で飽きることがないが、何しろ進路が曖昧なので楽しむことに集中は出来なかった
2
4/22 13:24
下れば下るほど特徴的な巨岩をあちこちに見ることが出来る。かなりの大きさで形も様々で飽きることがないが、何しろ進路が曖昧なので楽しむことに集中は出来なかった
巨岩のない場所の下りでは、この写真のようにどこへ行くのかさっぱり分からない感じ。立ち止まって周囲を見渡してこっちだろうという方向を見定めることの繰り返し。時間がかかってしょうがない
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4/22 13:30
巨岩のない場所の下りでは、この写真のようにどこへ行くのかさっぱり分からない感じ。立ち止まって周囲を見渡してこっちだろうという方向を見定めることの繰り返し。時間がかかってしょうがない
ようやく「剣谷」の水の流れている沢に辿り着くことが出来た。目の前に古い水道管が長く敷設されているのが正面に見えたらOK。これに出会うことが正しいルートを下りてきたことの証だ
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4/22 13:49
ようやく「剣谷」の水の流れている沢に辿り着くことが出来た。目の前に古い水道管が長く敷設されているのが正面に見えたらOK。これに出会うことが正しいルートを下りてきたことの証だ
沢に沿って谷を下っていくと「剣谷第二堰堤」に出会う。左岸は岩壁で登り不可能。崩落した右岸から堰堤上に立つものの、右岸からは下流に降りられない。堰堤上を渡って左岸側へ向かう他に手立てなし
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4/22 14:01
沢に沿って谷を下っていくと「剣谷第二堰堤」に出会う。左岸は岩壁で登り不可能。崩落した右岸から堰堤上に立つものの、右岸からは下流に降りられない。堰堤上を渡って左岸側へ向かう他に手立てなし
けっこう怖いが何とか左岸側まで渡り、安全な場所へ。堰堤の説明板があり「剣谷第二堰堤」と明記されている。この谷が「剣谷」であることが分かる
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4/22 14:04
けっこう怖いが何とか左岸側まで渡り、安全な場所へ。堰堤の説明板があり「剣谷第二堰堤」と明記されている。この谷が「剣谷」であることが分かる
岩石がごろごろした谷の様相。沢そのものは歩きづらい。堰堤も残り5つ程ある。長距離にわたって水道管が敷設されているのだが、途中で壊れていたり繋がっていなかったりで今は活用されていないように見える。昔はこれで水を引いていたのか
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4/22 14:20
岩石がごろごろした谷の様相。沢そのものは歩きづらい。堰堤も残り5つ程ある。長距離にわたって水道管が敷設されているのだが、途中で壊れていたり繋がっていなかったりで今は活用されていないように見える。昔はこれで水を引いていたのか
2016年5月末に完成した新設の「剣谷第四堰堤」は最近のものらしく巨大な鋼管堰堤だ。その脇（下流）を通って住宅街へ向かう。この堰堤のある谷筋は今回下った「剣谷」の別支流だ
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4/22 14:33
2016年5月末に完成した新設の「剣谷第四堰堤」は最近のものらしく巨大な鋼管堰堤だ。その脇（下流）を通って住宅街へ向かう。この堰堤のある谷筋は今回下った「剣谷」の別支流だ
感想
今回は単独行。2016年度以前に訪れて以降、最近までとんとご無沙汰になっていたルートを改めて再訪してみよう、ということで今回のルートを選んだ。
今回選んだのは「奥山水道〜奥山新道」と「石仏谷」。いづれも「ごろごろ岳」を中心とした芦屋から西宮にかけてのルートだ。さらにそれだけでは物足りないな、刺激が足りないなと考えたので、ついでに未踏ルート制覇の一環として結構な難ルートと思われる「剣谷」を下ってみることにした。
「奥山水道〜奥山新道」と「石仏谷」は台風や豪雨など自然の洗礼が何度かあったにも関わらず、以前と殆ど変わりないというか、むしろ良くなっている印象を抱いた。有志の方が手を入れてくださっているのかもしれない。歩きやすいので、有名どころのルートに飽きてしまった方にはお薦め。
さて問題は「剣谷」の谷下りだ。
ごろごろ岳と観音山に囲まれた山域には、意外だが実際にはいくつかの谷が存在する。どれも大小の堰堤があったりするのでそんなにしょぼい谷でもないのだが、尾根道のほうがあまりに良く知られ過ぎているために、谷はその存在自体が認知されていないきらいがある。それゆえに谷を遡行したり下ったりする人はほとんどいないのだろう、荒れ気味の厳しい状態になってしまっているようだ。主なところでは「七曲谷」と「石仏谷」そして今回新挑戦の「剣谷」だ。（他にも柿谷の本流・支流、芦屋霊園北谷などもある）
「剣谷」は「ガベノ城尾根（途中で北の新道ルートと南の旧道ルートに分岐する）」と「苦楽園尾根」のちょうど間に挟まれた谷。剣谷の下り口はごろごろ岳山頂から1分程度東へ進んだところにあり、剣谷の出口は苦楽園尾根の登り口から至近距離にある。（芦屋の柿谷道の周辺にも剣谷という地名があるがそちらとは完全に別もの）
実際に下ってみると、下り始めの数分間だけしっかりした踏み跡を確認できるものの、すぐに踏み跡はなくなり、仕方なく谷筋へ強行して降りると岩場の斜面の連続となりさらに進路が不明となる有り様。おそらくここが谷筋だろうと思われるところを下る格好。道なき道を開拓しているような錯覚に陥る。一度でも経験していればまだしも初見だとここは相当不安な気分になる。それでもたまに残る古いテープ跡などを見つけるとホッとして進めるのがせめてもの救い。さんざん苦労して水の流れる沢筋へ無事に辿り着けたらひと安心。谷は沢の流れに沿って下ることが基本だからだ。
さて一難去ってまた一難。「剣谷第二堰堤」越えは高所恐怖症の人には厳しい洗礼。狭い堰堤の上を右岸から左岸へ渡らなければいけない。その高度感が怖さを増す。然しここを行かなければ先へは絶対に進めないので何とか必死にこなす。そうしてここまでの区間をクリア出来れば大丈夫だ。谷筋に目に見える踏み跡などはほぼ皆無だが、沢に沿って下ることを考えていれば何とかなった。
今迄にもいろんな谷を歩いた経験があるが、相当荒れていてしかもルート不明という意味でここの下りが一番厳しかったかもしれない。もう一回下るか？と聞かれたら渋るかも。上りの遡行なら印象一変で随分と楽になるかもしれないなとは感じたから、万一再訪するとしたら上りだろうな。それでも「剣谷第二堰堤」越えは避けられないけど。
下山後のご褒美の天然温泉は「阪急夙川駅」から東へ徒歩10分のところにある「双葉温泉」。前回4月19日の山行の際に帰宅の途についてから思いだした街中の銭湯に湧き出る天然温泉だ。ちょうど機会が巡ってきたので迷わず行った。何度か行ったことのある銭湯で、いつもながら素敵なお湯でお薦めだ。15:00からで450円。
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