尾瀬沼
- GPS
- 05:30
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 695m
- 下り
- 699m
コースタイム
天候 | 曇り時々雨後晴れ 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
一ノ瀬までの林道は所々残雪があったが通行に支障なし。一ノ瀬から三平峠も各所に残雪あり、場所によっては樹木が残雪により横倒しになっていて通過し辛かった。三平峠手前から雪が繋がり尾瀬沼までは残雪の上を歩く。今日の時点では雪はザラメで滑り止めの必要性は感じなかった。 |
写真
感想
大清水駐車場には5:03到着。気温5℃と低めだが風がないので寒さはそれほど感じず。先客は1台のみと、花や紅葉の時期を知っている身としては信じられないほどの閑散ぶり。今日は当初鳩待峠から至仏山へ行く予定だったが、5時前の時点で既に駐車場が満車。失意の中大清水へ転進し尾瀬沼往復へと計画を変更した。至仏山はゲートの開く前に一度往復しているからいいか、と思ったが、同行のZさんはしばらく訪問していなかったので気の毒だった。路駐でもすれば登れたかもしれないが、早朝は雨も強く降っていたし、鳩待峠にクルマを駐めたところで本当に至仏山を目指していたかは疑問だった。
とにもかくにも気持ちを入れ替えて5:21に行動開始。林道歩きを始めるが積雪は全くない。夏山の装備で問題なく歩けた。林道を進むと一ノ瀬に近くなる頃にようやく汚れた残雪が出始めた。休憩所のトイレはまだ利用できなかったが、休憩舎の軒の下に入って休憩する。歩き始めから雨がぽつぽつ降っていて止まない。この先回復傾向のはずだが心配になる。休憩所を過ぎるとすぐに登山道に入る。左手側に沢がごうこうと音を立てて流れていて、怖いくらいだった。昨日までの雨と雪解け水が混じったようだった。登山道に入っても残雪は各所にあり、しかも雪のため樹木が一部横になっていて、それを避けて通過するのに難儀する箇所も多かった。通過の度に枝を避けたり屈んだりくぐったり。疲れる歩行だった。残雪も薄い所は踏み抜き注意だし、実際に下りでZさんは踏み抜いていた。あと、残雪と昨日の雨のため、雪の下から出ている木道がどこも濡れて湿っていて、その上を歩くのは慎重さが必要だった。案外手強い登りをこなしつつ進み、三平峠の手前付近まで来ると、ようやく雪が繋がった。こうなったほうが歩き易い。雪は汚れているが積雪は十分で、ここから尾瀬沼まではスキーができそうなくらいだった。三平峠を過ぎると眼下に尾瀬沼が見えるようになってきた。相変わらず雨がぱらついていて天気は冴えないが、全く見通しがないわけではないのは良かった。7:35頃に尾瀬沼到着。燧ヶ岳も何とか見えるが、山頂までは見えず。少し遅れてZさんも到着。ヒュッテ付近にはベンチがあるはずだが、今日の時点では全て雪の下で、座って休憩することはできなかった。仕方ないので持参したマットを敷いて大休止とする。休憩していても雨はぱらついていたが、次第に青空も見えるようになり、天気が回復傾向であることは間違いなさそうだった。座っていると寒さを感じるので、適当なところで腰を上げて沼周辺を散策する。本当は一周したり沼の上を横断できたら良いのだが、所々既に氷が薄くなっていたり、蓮の葉氷が浮いていたりして、迂闊に沼に近付くと割れてドボンしそうだった。沼からは付かず離れず歩くことに。天気も回復してきて、当初はガスに覆われていた燧ヶ岳も徐々に標高の高い所まで見えるようになってきた。尾瀬沼は花の時期と紅葉の時期に来ているが残雪期は初めてで、雪の多い尾瀬も良いな、と思うことしきりだった。何よりも、今日はここまですれ違う登山者が一人もおらず、尾瀬沼へ到着しても誰にも会わなかった。完全に貸し切り。大清水の駐車場を見ても入山者が少ないことは予想できたが、予想以上に少ない人出で、密とは無縁。至仏山に行けなかったのは残念だったが、無人の尾瀬沼を徘徊できたのは代替えとしては悪くなかった。沼沿いを歩いてもゆっくりだし、風も時折抜けるので、次第に寒さを感じるように。防寒装備に身を固める。1時間ほど休憩したり歩いたり写真を撮ったりした後に元来た道を戻り始める。三平峠への登りにかかると、ようやく燧ヶ岳がその全貌を拝ませてくれた。連休中に是非スキーで訪問したいと思う。
三平峠に至り休憩後、一ノ瀬へ向けて下りにかかる。その後は少数ではあるが登りの登山者とすれ違うようになる。それでも数としてはわずかだし、通過待ちなども全くなく、相変わらず静かな歩きを楽しめた。帰りも踏み抜きと倒れた樹木による泥汚れ要注意。また帰りの濡れた木道も注意が必要だったが、Zさんは最後の最後で一度尻餅をついていた。相変わらず詰めが甘い。林道に至れば後は消化試合的に進み駐車場まで戻る。登りのハイカーとスライドするも、やはり少数。この時期の尾瀬沼はオフシーズンというか、雪が豊富にある訳でも花が咲いている訳でもないので、あまり多くの人が寄りつかないのかもしれない。10:38駐車場到着。駐車料金を払い、汚れたブーツとスパッツを洗う。水道で洗った後に帰宅できるのは便利だ。残雪期の尾瀬沼はきれいで静かでとても良かった。来シーズン以降も再訪したいが、可能なら山スキーで行ってみたい。
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