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記録ID: 3133773
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ハイキング
甲信越

三石山 〜「騒がしい日々」から離れて(二日目)〜

2021年05月03日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:32
距離
11.1km
登り
857m
下り
865m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:07
休憩
0:24
合計
3:31
8:12
8:12
6
8:38
8:39
12
8:51
9:07
14
9:21
9:21
25
9:58
9:58
52
10:50
三石山登山道入口(大崩上集落)
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2021年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
三石山登山口(大崩)  国道52号と分かれて一本道を行く。対向車来ないでくれと願いながら、ところどころ凹んだ舗装路を進むと、大崩の集落。手前を大きく左に回り、なおも進むと、ポツンと一軒家に隣接する駐車場に着く。
ナビは、山梨県南巨摩郡身延町大崩336に設定。
コース状況/
危険箇所等
登り一辺倒ではなく、急登もなく、優しい道が続く。1ヶ所、鎖のかかった場所を通過するが、ストックを仕舞うほどではない。
道中、山頂共に眺望は得られない。展望台と称する場所から、富士山、南アルプスが何とか望めるが、見とれるほどではない。(安倍奥の麗しき山々はよく見える)
その他周辺情報 「道の駅みのぶ」 昨日記述のとおり、富士川クラフトパーク内に在る。
「道の駅なんぶ」 ところ狭しと置かれた特産物、目移りする。レストランからは人があふれていた。
「森のなかの温泉 なんぶの湯」入浴してないけどウェブサイトを見てると行きたくなる。https://www.nanbunoyu.com/
昨晩の快浴、快食、快眠に感謝。6時15分に出発。
4
昨晩の快浴、快食、快眠に感謝。6時15分に出発。
狭あい道路を経て何とか登山口に到着した。コンパクトカーを選べて良かった。
3
狭あい道路を経て何とか登山口に到着した。コンパクトカーを選べて良かった。
7時、登山開始。
早速、安部奥の麗しき山々。
5
早速、安部奥の麗しき山々。
標識は新しく、道は整備されている。
2
標識は新しく、道は整備されている。
緩急織り交ぜて。
2
緩急織り交ぜて。
光ある方へ。
意外にも鎖場。
何となくシュール。
3
何となくシュール。
とか言ってるうちに山頂到達。1時間50分、コースタイムの8割で来られた。
6
とか言ってるうちに山頂到達。1時間50分、コースタイムの8割で来られた。
神社前に山名由来の巨石。
2
神社前に山名由来の巨石。
標柱のある場所から1173mの山頂へ。眺望無し、登頂感なし。
2
標柱のある場所から1173mの山頂へ。眺望無し、登頂感なし。
仕方ない。復路、樹間から奥ゆかしき姿を。ここから望めれば素晴らしいのに。
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仕方ない。復路、樹間から奥ゆかしき姿を。ここから望めれば素晴らしいのに。
展望地からは頭しか見えない。天気いいのに。
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展望地からは頭しか見えない。天気いいのに。
けれども振り返れば南アルプスの面々が。
7
けれども振り返れば南アルプスの面々が。
塩見から北部へ。
5
塩見から北部へ。
七面山大崩れ。
この標識は紛らわしい。表現としては「展望台 山頂まで30分」、そして45分が正しい。
2
この標識は紛らわしい。表現としては「展望台 山頂まで30分」、そして45分が正しい。
五宗山分岐。ちょっと物足りない。足を延ばそうかな。
2
五宗山分岐。ちょっと物足りない。足を延ばそうかな。
ポツンと一軒家に戻ってきた。
6
ポツンと一軒家に戻ってきた。
往復3時間50分。コースタイムは4時間半なのだろう。さあ帰りの運転も気を付けなければ。
3
往復3時間50分。コースタイムは4時間半なのだろう。さあ帰りの運転も気を付けなければ。
時は流れて道の駅なんぶ。山頂でコーヒーを飲めなかったぶん。
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時は流れて道の駅なんぶ。山頂でコーヒーを飲めなかったぶん。
ここには南部氏初代の像が建っている。
3
ここには南部氏初代の像が建っている。
資料館まで有る。
2
資料館まで有る。
今日の宿、奥山温泉。明日の篠井山登山口へ車で10分の場所。
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今日の宿、奥山温泉。明日の篠井山登山口へ車で10分の場所。
6畳、落ち着ける。
5
6畳、落ち着ける。
ちょうどよい量だった。
8
ちょうどよい量だった。
今日の宿泊客は4組。露天風呂を独り占めできる。
4
今日の宿泊客は4組。露天風呂を独り占めできる。

感想

 6時10分、昨夜の歓待に感謝して山下荘を出発した。今日は予報どおり快晴である。富士川を渡るため、大きく迂回して登山口を目指す。川沿いを走る県道を順調に走り、身延駅の先を右折、林道に入った。
 そこは想像以上の難路。舗装はところどころ剥がれ、見通し利かず道幅は狭い。対向車の来ないことを祈りながら大崩集落に向かう。離合可能な道幅に変わってから間もなくして集落の手前を大きく左折し、なおも進むと、ポツンと一軒家が現れた。その手前に5台分の駐車場が有り、そこが登山口であった。

 7時15分、登り始めて振り返ると、八紘嶺から七面山にかけて連なる稜線が朝日に照らされていた。6年前に夢中で歩いた道、何やら嬉しく懐かしい。
せっかく快晴なのに眺望の期待できない山、でもその分、静かな山登りを楽しめる。そう言い聞かせ、歩を進めた。
 登り一辺倒ではない。平坦な場所で一息つきながら北側斜面を登る。木洩れ日も落ち葉の道も優しい。この調子で行けば、予定よりも早く稜線に到達できそうだ。昨日の疲れなど覚える間もない。
 稜線に出てからしばらく行くと、比較的新しい標識「展望台・山頂まで約30分」が目に入った。事前の調査では得られなかったが、さては新たに展望地ができたのかもしれない。昨日より少し近づいた富士山に出会えるよう祈り、南下を続けた。
 ささやかな鎖場のある1139ピークを過ぎると、ほぼ平坦な道が続く。直下のひと登りを経て、山頂には8時51分に到着した。樹木に囲まれ、眺望は全く無い。神社に一礼してからマーキングを頼りに東南方向へ進む。
 わずかな期待も空しく、標高1173メートル地点には何も無かった。コーヒーを飲もうか悩むまでもなく、山頂をあとにした。往路を無心で戻る。鎖場の手前で意外にも一人の男性と出会った。この好天のもと、この地味な山に登る人がほかにもいるではないか。ほんの少し共感を覚え、いつもより少し大きめに挨拶をした。
 やがて「展望台」に着く。やはりここがそうだったのだ。確かに富士山や南アルプスが見える。「展望台 山頂まで約30分」と書いてあれば余計な期待はしなかったのに。頭だけの富士と前衛山塊に浮かぶ南アを写真に収め、分岐に戻った。
 途中、期せずしてショートカットをしたが、下りにも優しい道を意識してゆっくりと歩いた。静けさをまだ味わいたかった。空しさを享受していたかった。出発後まもなく見た安部奥の山並みが眼前に迫ってきた。
 
 11時5分、時間調整をどうするか考えながら往路を引き返した。狭あい道路に神経を尖らせる。何も警戒しない鳩や、リスに見える枯葉に怯えながら車を走らせた。そして、夏に降りることになるだろう身延駅近くの橋を渡った。
 道の駅なんぶに立ち寄る。予習はしていた。レストランが混むことも南部氏資料館が併設されていることも。思惑通り1時間半を過ごし、今日の宿に向かった。
 国道を離れてからの道は、センターラインの明瞭な清々しい道だった。奥山温泉には14時着、日帰り客で賑わっている。フロントで尋ねるとチェックインをさせてもらえた。通された部屋から飛び出し、大きな露天風呂に向かった。
 入浴後、部屋でコーヒーを淹れた。山頂でのそれを2度見送っただけに一層旨く感じられた。方々にメールを送り、記録を付ける。昨日のような仮眠を要さず夕食の時間を迎えた。
 食後、再び温泉に浸かる。宿泊客4組だけに、独りの時間を思う存分過ごせた。ぬるめの湯がいい、寸評のとおりだった。目を閉じ、夜空を見上げ、「騒がしい日々」が近づかないことを祈った。(つづく)

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