山行記録: 荒沢岳

記録ID: 31383

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無雪期ピークハント／縦走

尾瀬・奥利根

荒沢岳

2001年07月19日(木) [日帰り]

新潟県

tanno1967

GPS: --:--
距離: 8.9km
登り: 1,257m
下り: 1,257m

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コースタイム

銀山平8:55ー9:20前山―11:00前嵓-12:00荒沢岳12:25―銀山平

天候	晴れ時々曇りのちにわか雨。
アクセス	アクセスを調べる my出発地登録
コース状況／危険箇所等	道は全般によく整備されていて、前嵓の岩場にも鎖が整備され、問題はなかった。(但しその後転落による死者も出ているので気をつけるに越したことはない)途中水場がなく、暑い日だったので水不足気味になった。前嵓の下部に、岩からポタポタと水が滴っている個所があったので、ペットボトルの口に水が垂れるようにしておいたところ、下山の折には一杯になっていてありがたかった。ルートの上部は灌木のやせ尾根で、ニッコウキスゲなどの花々も咲いて、気分のよい場所だが、雷雨のときには居たくない。山頂で休み、ちょうど下りにかかるころから雷鳴がしたので急いで下り、前嵓の鎖場を滑るように下ったところで岩陰に退避した。稲光と雷鳴の時間差が4-5秒程度だったのでかなり近かったが、幸い大した雷雨ではなく、30分ほどであがり、鼻歌交じりで下山した。その日のうちに奥只見ダムから船で尾瀬口に向かい、平ヶ岳登山口付近の山小屋に宿泊する予定だったが、時刻を見間違えていて船を逃し、やむなくバスで浦佐に下山してビジネスホテルに宿泊し、翌日改めて奥只見ダム経由で平ヶ岳を目指した。浦佐ではちょうど地元の大和町の夏祭りだったが、賑やかな中にもうら淋しさが感じられる祭りだった。

感想

tanno1967

荒沢岳を初めて目指したのは1985年の夏でした。

そのときは枝折峠から越後駒ヶ岳、中の岳、兎岳、荒沢岳を巡回して銀山平に降りるコースを1泊2日でやるつもりでしたが、藪こぎの苦労を考えると無謀でした。結局、一日目の暑さとうるさいヤブに懲りて、二日目は中の岳から八海山への縦走に切り替えました。しかし中の岳から八海山への縦走は楽などというものではなく、私が覚えている中でもとりわけきつく、強烈な印象を残す山旅となりました。

時は移って2001年の夏。今度は銀山平からの軽装での往復で荒沢岳を目指しました。小出からタクシーで銀山平に行ったのですが、運転手氏から、枝折峠の林道開削の由来について話を聞いたように覚えています。もともとは昭和の初め、電源開発関連で銀山平が注目されるようになったのだと思いますが、この時のお話では、戦時中航空機用のアルミが足りず、一部をブナ材で代替する需要が生じ、良質のブナ材が得られる銀山平が注目されて林道が開削された、というようなお話だったと思います。

そんなことを聞いてタクシーを降りて気が付くと、財布を何と車内に置いてきてしまったことに気づきました。あわてて公衆電話を捜し、タクシー会社の電話を調べて電話すると、無線で、タクシーに銀山平までもどるように連絡していただけました。追加料金2000円にて事なきを得て、ようやく山にかかりました。

蒸し暑い日で、ややバテ気味で登りましたが、頂上直下で稜線に出てからの最後の登りが高山植物に囲まれた場所で気分の良かったこと。だれもいない静かな頂上を満喫したこと。雷雨がやんだあと虹が出たとき、自然と「田園」交響楽の雷雨のあとの描写が思い出されて、楽しい気分で下ったことなどが思い出です。
http://www.youtube.com/watch?v=zg67OkRj0Us
(4'19''以降の部分）

近年では荒沢岳に登る人はかなりいると思いますが、平日など登山者の少ない日に登れば、ひとりでじっくり山を味わうのに適した素晴らしい山だと思います。

この後向かった平が岳・燧岳の記録については以下をご参照ください。　http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-31384.html