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記録ID: 314698
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ハイキング
塩見・赤石・聖

趣深い伝付峠の新ルートを下見@新倉〜保利沢小屋

2013年06月30日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
9.2km
登り
787m
下り
785m

コースタイム

[6/30]
時 刻 累 計  場 所
06:30 00:00 新倉・ヘリポート
07:10 00:40 田代川発電所 
08:30 02:00 旧道出合 
09:15 02:45 保利沢小屋・保利沢出合(15分休止)
10:00 03:30 旧道出合 
11:00 04:30 田代川発電所
11:30 05:00 新倉・ヘリポート

歩行距離:9.2km
累積標高差(登り):1,083m
累積標高差(下り):1,083m
天候 6/30:曇り
過去天気図(気象庁) 2013年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
◆自家用車
伝付峠入口(田代入口)から林道広河原線

◆公共交通機関
身延駅〜奈良田温泉間の「早川町乗合バス」
※山交タウンコーチからの業務受継ぎです
http://www.town.hayakawa.yamanashi.jp/people/taffic.html
コース状況/
危険箇所等
【トピック】
・南アルプス街道を往く
・新倉の糸魚川-静岡構造線
・東京電力田代発電所
・趣深い伝付峠登山道
・岩間より落ちくる二段滝

【要注意箇所】
・崩落箇所の通過に注意
・足場の崩れやすい峠の登下降は慎重に
新倉湧水(伝付峠入口)
フォッサマグナ見学用の駐車スペースがあります
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新倉湧水(伝付峠入口)
フォッサマグナ見学用の駐車スペースがあります
林道からヘリポートまで入れます
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林道からヘリポートまで入れます
ヘリポートを出てすぐ
林道崩落のため通行止めとなっています
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ヘリポートを出てすぐ
林道崩落のため通行止めとなっています
林道脇のお地蔵さん
山行きの無事を祈ります
林道脇のお地蔵さん
山行きの無事を祈ります
左に田代発電所を確認します
左に田代発電所を確認します
内河内橋を左折します
以前は直進して行きました
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内河内橋を左折します
以前は直進して行きました
このような標識が随所に見られます
このような標識が随所に見られます
発電所の脇から
未舗装の林道を歩いていきます
発電所の脇から
未舗装の林道を歩いていきます
崩落して道路がスッポリ落ちています
崩落して道路がスッポリ落ちています
堰堤に出ます
岩石で荒れ果てた堰堤を詰めていきます
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岩石で荒れ果てた堰堤を詰めていきます
正面に見えるのが八丁峠
あそこのピークまで登る事になります
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正面に見えるのが八丁峠
あそこのピークまで登る事になります
尾根の取り付き
赤テープ、青ペンキや
標識があるので迷う事はありません
赤テープ、青ペンキや
標識があるので迷う事はありません
激しい急登がピークまで続きます
ロープ整備されていますが、
足場は非常に不安定です
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激しい急登がピークまで続きます
ロープ整備されていますが、
足場は非常に不安定です
崖のトラバース
左側は谷底です
崖のトラバース
左側は谷底です
ピークに辿り着きました
堰堤からの標高差は300mほどです
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ピークに辿り着きました
堰堤からの標高差は300mほどです
下りも急下降を伴います
地盤の柔らかい箇所のトラバースが多く、
簡単に足場が崩れていきます
下りも急下降を伴います
地盤の柔らかい箇所のトラバースが多く、
簡単に足場が崩れていきます
旧道出合
渡渉点は自分自身で探します
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旧道出合
渡渉点は自分自身で探します
旧道側はロープが張られ
通行出来ないようになっています

旧道は桟道が崩落し、
無残にロープが垂れ下がっていました
とても通れる状態ではありません
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旧道側はロープが張られ
通行出来ないようになっています

旧道は桟道が崩落し、
無残にロープが垂れ下がっていました
とても通れる状態ではありません
ここから先は旧道を歩きます
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ここから先は旧道を歩きます
現在でも落石が数多く残っています
現在でも落石が数多く残っています
一部は崩落
急斜面の崩落箇所をトラバース
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急斜面の崩落箇所をトラバース
清涼な滝を見ながら歩きます
清涼な滝を見ながら歩きます
二段の滝
まだこのような景色も残されています
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二段の滝
まだこのような景色も残されています
保利沢小屋
管理小屋前はキャンプの跡がありました
数張は張れそうです
管理小屋前はキャンプの跡がありました
数張は張れそうです
今回は保利沢小屋までの下見でした
今回は保利沢小屋までの下見でした

感想

中部横断自動車道・増穂I.C.から県道52号線はバイパス化が進み快適です。
奈良田温泉へ続く県道37号線(南アルプス街道)を30kmほど走ります。
七面山登山口、早川町役場を過ぎ、小之島トンネルを出たところが
「新倉の糸魚川-静岡構造線」
「新倉の湧水」
「伝付峠入口バス停」となります。
フォッサマグナ見学用駐車スペースに停めて歩く事も出来ますが、
勾配のきつい、硬い路面の林道歩きを伴います。
自動車はヘリポートまで入って行けました。

ここから先は2011年の台風11号・12号の凄惨な爪痕を見せつけられます。
法面崩落の復旧作業現場を見ながら、林道を登っていきます。
左側に白い建物(田代発電所)が見えたら、
内河内橋を渡り、発電所脇の林道を通っていきます。
以前のルートは橋を渡らずに、さらに奥まで車で入る事が可能でした。

崩落した道路を過ぎると、
すぐに岩石と流木によって荒れ果てた堰堤に入ります。
沢水はひどく濁っており、顔を洗うのも躊躇しました。
2度の渡渉を経て、旧道迂回路である八丁峠の尾根に取り付きます。
1時間に標高差300mほどの急登となります。
登行と呼ぶよりも、
ロープを使ってよじ登るという表現が正しいかと思います。
登山道は地盤が柔かく細くなっているため、
簡単に足場が崩落していきます。
トラバース箇所は特に慎重に歩きます。
青ペンキ、赤テープ、黄ロープを忠実に辿る事になりますが、
土砂によって流失している箇所でルートを誤り、
足場ごと崩落して進退窮まりました。
立ち木によって難を逃れましたが、足場が安定せず危ない思いをしました。
依然、危険が伴う登山道である事には変わりません。
峠の登下降が終わるまでは、「転倒=谷底まで転落」の緊張を伴います。

急峻な峠の登下降を終えると
内河内川の右岸に辿り着き、旧道と出合います。
ここでは飛び石を使って左岸へ渡渉しますが、
増水時は自分自身で渡渉点を探します。
水量が多く急流のため、少々危険を伴いました。

保利沢小屋までは左岸を歩きます。
土砂や流木が至る所から流れ込み、凄惨な状況で心落ち着きません。
崩落箇所のトラバースが1箇所ありますが、
登山道そのものは歩きやすいルートです。
所々に清涼な滝が見渡せる場所があり、
鳥のさえずりと川のせせらぎに、心休まるひと時がありました。

保利沢小屋は東電の管理小屋です。
扉は施錠され、一般人は中に入る事が出来ません。
入口扉には色んな落書きがされており、
少し微笑ましい書き込みもありました(笑)
周囲は開けたスペースがあり、焚き火やキャンプの跡を確認しました。

伝付峠までの下見を計画していましたが、
時間的余裕と帰路の安全を見越して、保利沢小屋で撤退としました。
今後、二軒小屋までの登行を計画しています。

[付記]
伝付峠を越えて南アルプス南部を周回してきました
詳細のレコはこちらです(伝付峠下りルートを解説しています)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-321265.html

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コメント

Hassie307さん、初めまして。
二軒小屋まで、近い内に行ってみようと思っていました。

新道のルート地形図と突き合わせ、よくわかりました。

ありがとうございました。
2013/7/2 6:54
はじめまして☆
ricalojpさん
コメントありがとうございます

新道は「2013年度・山と高原地図」に
うっすらとルートが書かれてあります。
新たに作られた登山道ではなく、
既存のルートを手入れした印象でした。

峠越えをされるとの事ですので、
道中くれぐれもお気をつけて
2013/7/2 12:31
おいっす!
転付峠良さそうやね!
富士山と南アの絶景が見られそう

貴重な山梨県側からのルートまたレポよろしく
2013/7/4 9:24
伝付峠
あと少し進めば樹林から富士山が見えるんだけど、
ガスってる時はどうかなぁ。

笊ヶ岳のアプローチに使えるから、
伝付は結構いいルートなんだよね
2013/7/4 21:20
プロフィール画像
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