趣深い伝付峠の新ルートを下見@新倉〜保利沢小屋
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 787m
- 下り
- 785m
コースタイム
時 刻 累 計 場 所
06:30 00:00 新倉・ヘリポート
07:10 00:40 田代川発電所
08:30 02:00 旧道出合
09:15 02:45 保利沢小屋・保利沢出合(15分休止)
10:00 03:30 旧道出合
11:00 04:30 田代川発電所
11:30 05:00 新倉・ヘリポート
歩行距離:9.2km
累積標高差(登り):1,083m
累積標高差(下り):1,083m
天候 | 6/30:曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
伝付峠入口(田代入口)から林道広河原線 ◆公共交通機関 身延駅〜奈良田温泉間の「早川町乗合バス」 ※山交タウンコーチからの業務受継ぎです http://www.town.hayakawa.yamanashi.jp/people/taffic.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
【トピック】 ・南アルプス街道を往く ・新倉の糸魚川-静岡構造線 ・東京電力田代発電所 ・趣深い伝付峠登山道 ・岩間より落ちくる二段滝 【要注意箇所】 ・崩落箇所の通過に注意 ・足場の崩れやすい峠の登下降は慎重に |
写真
感想
中部横断自動車道・増穂I.C.から県道52号線はバイパス化が進み快適です。
奈良田温泉へ続く県道37号線(南アルプス街道)を30kmほど走ります。
七面山登山口、早川町役場を過ぎ、小之島トンネルを出たところが
「新倉の糸魚川-静岡構造線」
「新倉の湧水」
「伝付峠入口バス停」となります。
フォッサマグナ見学用駐車スペースに停めて歩く事も出来ますが、
勾配のきつい、硬い路面の林道歩きを伴います。
自動車はヘリポートまで入って行けました。
ここから先は2011年の台風11号・12号の凄惨な爪痕を見せつけられます。
法面崩落の復旧作業現場を見ながら、林道を登っていきます。
左側に白い建物(田代発電所)が見えたら、
内河内橋を渡り、発電所脇の林道を通っていきます。
以前のルートは橋を渡らずに、さらに奥まで車で入る事が可能でした。
崩落した道路を過ぎると、
すぐに岩石と流木によって荒れ果てた堰堤に入ります。
沢水はひどく濁っており、顔を洗うのも躊躇しました。
2度の渡渉を経て、旧道迂回路である八丁峠の尾根に取り付きます。
1時間に標高差300mほどの急登となります。
登行と呼ぶよりも、
ロープを使ってよじ登るという表現が正しいかと思います。
登山道は地盤が柔かく細くなっているため、
簡単に足場が崩落していきます。
トラバース箇所は特に慎重に歩きます。
青ペンキ、赤テープ、黄ロープを忠実に辿る事になりますが、
土砂によって流失している箇所でルートを誤り、
足場ごと崩落して進退窮まりました。
立ち木によって難を逃れましたが、足場が安定せず危ない思いをしました。
依然、危険が伴う登山道である事には変わりません。
峠の登下降が終わるまでは、「転倒=谷底まで転落」の緊張を伴います。
急峻な峠の登下降を終えると
内河内川の右岸に辿り着き、旧道と出合います。
ここでは飛び石を使って左岸へ渡渉しますが、
増水時は自分自身で渡渉点を探します。
水量が多く急流のため、少々危険を伴いました。
保利沢小屋までは左岸を歩きます。
土砂や流木が至る所から流れ込み、凄惨な状況で心落ち着きません。
崩落箇所のトラバースが1箇所ありますが、
登山道そのものは歩きやすいルートです。
所々に清涼な滝が見渡せる場所があり、
鳥のさえずりと川のせせらぎに、心休まるひと時がありました。
保利沢小屋は東電の管理小屋です。
扉は施錠され、一般人は中に入る事が出来ません。
入口扉には色んな落書きがされており、
少し微笑ましい書き込みもありました(笑)
周囲は開けたスペースがあり、焚き火やキャンプの跡を確認しました。
伝付峠までの下見を計画していましたが、
時間的余裕と帰路の安全を見越して、保利沢小屋で撤退としました。
今後、二軒小屋までの登行を計画しています。
[付記]
伝付峠を越えて南アルプス南部を周回してきました
詳細のレコはこちらです(伝付峠下りルートを解説しています)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-321265.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
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二軒小屋まで、近い内に行ってみようと思っていました。
新道のルート地形図と突き合わせ、よくわかりました。
ありがとうございました。
ricalojpさん
コメントありがとうございます
新道は「2013年度・山と高原地図」に
うっすらとルートが書かれてあります。
新たに作られた登山道ではなく、
既存のルートを手入れした印象でした。
峠越えをされるとの事ですので、
道中くれぐれもお気をつけて
転付峠良さそうやね!
富士山と南アの絶景が見られそう
貴重な山梨県側からのルートまたレポよろしく
あと少し進めば樹林から富士山が見えるんだけど、
ガスってる時はどうかなぁ。
笊ヶ岳のアプローチに使えるから、
伝付は結構いいルートなんだよね
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