丹沢表尾根(富士見山荘〜塔ノ岳〜大倉)
- GPS
- 09:20
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,029m
- 下り
- 1,442m
コースタイム
天候 | 薄曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
富士見山荘:現在山荘は取り壊されてありません。 登山道は、わかりやすく、分岐には標識もあり道迷いは特に心配無い。 トイレは、烏尾山(無料)・尊仏山荘(有料100円)・戸川公園(無料)を利用した。 表尾根・大倉尾根共、山小屋や避難小屋が点在している。 鎖場は、行者ヶ岳から新大日の間にあり。 |
写真
装備
個人装備 |
地形図 1
ガイド地図 1
雨具:上下 1
スパッツ 1
手袋 1
防寒着 1
帽子 1
サングラス 1
登山靴 1
ストック 1
水: 1
ヘッドランプ 1
予備電池 1
ツェルト 1
コンパス 1
ナイフ 1
笛 1
筆記具 1
ティッシュ 1
手ぬぐい 1
ひも 1
タオル 1
バンドエイド 1
薬:虫さされ・切り傷 1
サポーター:膝・足首 1
保険証 1
カメラ 1
時計 1
サイフ 1
定期券・パスモ 1
計画書 1
行動食・非常食 1 あめ
昼食
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感想
昨年から奥多摩の山々を歩いてきた。 そして今回丹沢デビューとなった。
今回もいつもの旅行会社が企画する登山ツアーである。
昨年『槍ヶ岳に登り隊』というシリーズ企画のツアーに参加して幾つかの山に登ったが、丹沢ツアーが無く乾徳山であった。
しかし今年は、丹沢ということで同じシリーズの山でありながら登っていないこともあり俄然興味が惹かれて参加した。
今年になって『ひとり登山』を数回こなすうちにだんだん『登れる山・登れない山』が分かるようになってきた。
そして今回の表尾根縦走コース(秦野市観光協会コース名称)をヤマレコで調べるうちにこれは自分にとって手ごわい山であることがわかってきた。
登り標高差750m・下り標高差1200m・距離14km・歩行時間6時間は、厳しいコースと強く感じた。
特に旅行会社企画の登山は、登山スタートが早くても9時30分から10時位になってしまい、17時迄に下山するには相当早いスピードが要求されるからである。
過去交通渋滞に巻き込まれて遅いスタートになり、辛い思いをした経験がある。
ピストンや周回なら自分の体力に応じて対処できるが、縦走の場合は何が何でも付いて行かなければならない。
少々不安を抱きながらも『丹沢デビュー』がしたくて参加を決めた。
旅行会社企画の登山は、『ひとり登山』と違い死ぬことを心配すること無く、自分の限界を試す登山ができる楽しみもある。
そして登山当日がやってきた。
天気は、薄曇りという自分にとって最高の登山日和となった。 梅雨の時期でありながら雨の心配も無い。
案の定 交通渋滞にも巻き込まれ富士見山荘に到着したのは9時30分であった。
準備を整え10時に登山開始。
登山道は、歩きやすく気持ちいい。
自分のペースは、三ノ塔まで2時間なら登れると計算していた。
11時25分二ノ塔に出ると視界が開けた。
11時45分三ノ塔に到着した。
予定した時刻より休憩も考慮すると30分程早いペースであったが、特に息が荒くなることも無く、丁度良いペースであった。
三ノ塔からの眺望は、これから登る表尾根、ガスに霞む塔ノ岳、そして下山する大倉尾根が一望できる。
これが標高1500m足らずの山かと思う。
丹沢登山の魅力は、低山でありながら本格登山の醍醐味を満喫できることにあると知った。
ここで約40分の昼食をとり、12時25分出発。
ここからは、烏尾山に向かって砂礫地を約70mを下る。
12時50分到着。 トイレがあるということで20分休憩し13時10分出発。
ここからは緩いアップ・ダウンを繰り返しながら約2時間をかけて15時5分新大日
に到着。 途中行者ヶ岳の先で鎖場に出合うが、足の置場もあり、鎖もしっかりしているので恐怖感は全く無い。
そして16時塔ノ岳山頂に到着。 自分の予定時間は歩行4時間+休憩1時間=5時間を予定ていたが、それより1時間長い6時間であった。
かなり遅くなってはいるが、登山ガイドのK氏はペースを早めないで登ってくれた。 『登ったぞ〜!』と心の中で叫ぶ。
山頂には『尊仏山荘』という山小屋があった。
http://www.cnet-sb.ne.jp/sonbutu/default.html
16時だというのにひっそりとしていた。 今日は宿泊者が少ないのだろうか?
『泊まりて〜〜!』
登山ガイドのK氏がここに泊まって丹沢山に行くと良い登山が出来ると話していた。『いつか、そう遠くない日に行ってみよう!』
塔ノ岳頂上の眺めを満喫し16時20分下山開始。
ガイドのT女史が今朝スケジュール説明で18時大倉と言っていたがとても無理だ。『下りも約7km弱あり、頑張っても3時間が限度かな・・・・』
とにかく頑張ってついて行くしかない。
段差のある階段が長く続く。 膝や大腿四頭筋が痛くならないことを願いながら一段一段杖を使いながら降りる。 痛み出すと急速にスピードが落ちてしまう。
1時間経過・2時間経過、18時30分見晴茶屋へ到着。『足は大丈夫だ、痛みは無い』、かなり薄暗くなってきた、ヘッドランプを付ける。
ヘッドランプを付けての登山も初めてで、少しウキウキする。
ここからは、休まず下山するとのこと。
鬱蒼とした杉木立の中を下っていく。 ヘッドランプの明るさは、足元を照らし不安は無い。
しかしここら辺が体力の限界か・・・、遅れ始める。 5m前をひとり、20m位後ろに2人いる。最後尾にガイドのT女史も居る。 他15名は50m〜100m位先に行ってしまっただろう。
膝や大腿四頭筋が痛いというのではない。 足そのもののスピードが上らない。
また水も殆ど飲み尽くし軽くなったリュックなのに重さで体が後方に起きあがってしまう。 それを直そうと上体を前に倒そうとするが起せない。
背筋が疲れて力が入らないのだ。 こんな経験も初めてだ。 しかしどうしようもない。
以前『登山では、泣き言も・いい訳もダメ!』と教わった。 その教えは今もちゃんと活きている。
焦らず落ち着いて足元に注意しながら転倒しないように歩くだけだ。
『ひとり登山』ならかなり心細くなるシチュエーションであるが、後ろにガイドが居てくれるという安心感は何物にも代えがたい。
17時20分大倉に到着。もう真っ暗である。
バスで5分位の戸川公園へ行き、水道で汗を拭き、着替えをするとさっぱりして気持良かった。
自分で予測した通り少々きびしい山行となったが、またひとつ大きな『カベ』を超えられたような気がする。
自分の登山能力を超えた登山をしたい時、また能力を超えた山に登りたい時、旅行会社が企画する登山ツアーは最高だ!
17時50分こうして丹沢表尾根縦走も終わった。
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