【訓練】御岩山
天候 | 7/6/2013(Sat.) 晴時々曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
感想
【2013/7/6 御岩山岩訓練】
上級指導員のもとに個人的な岩訓練。
以下自分専用備忘録。
※※編集中※※
◇ビレイに関わる技術
・ハーケンの打ち込み
ハーケンの種類:材料は軟鉄やクロモリなど。縦型と横型があり、アゴの部分を効かせて固定する。
打ち込み箇所:ハンマーで叩き、甲高い「カンカン」の音の場所はOK、低い「コンコン」の音の場所はNG。
打ち込み:正しい場所であれば、打ち込み音が一打毎に低音から高音に(木琴を低音から高音に叩いているよう)変化していき、最終的には「キーン、キーン」の音になる。
もしもハーケンが最奥まで打ち込めず穴が手前に飛び出した状態の場合は、スリングは穴でなくできるだけ岩に接する位置にセットする。∵テコの原理
・亀裂の呼び方
小さいほうから、リス、クラック、チムニー
・セルフビレイは必ずメインロープで取る
∵ハーネスに繋いだスリングでセルフビレイを取った場合、滑落したとき、支点⇔自分⇔パートナーの繋がりとなってしまって脱出できない。メインロープから取っていれば、自分⇔支点⇔パートナーの繋がりにできるので脱出・救出のアクションが取れる。
懸垂下降時のみ、スリング等でセルフビレイを取る。∵メインロープが使えないので
・支点の作り方・取り方
ハーケンの穴にスリングで取るときは、「ガースヒッチ=カウヒッチで結んで端の輪にカラビナ」よりも「輪の一端を穴に通して引き返し、2本の輪にカラビナ」のほうが強度が高い。∵前者の場合、ガースヒッチの部分が結び目と同様の耐力となり、荷重が結び目に集中してしまう。後者の場合はスリング全体で荷重を平均的に受けることができるので、トータルでの耐力は強い。
支点は必ず2箇所以上で取る。∵保険
2箇所以上の支点から自分に延びるスリングの間の角度は60度以内とする。
・ムンターミュール
ロープの仮固定のための結び。確保器やエイトカンから延びる→と←のロープを左手で同時に握って止め、引き返したほうのロープを右手で半回転して輪をつくり、輪の末端のロープを輪にくぐらせて引き、結び目をつくる。この結び目で固定できる。バックアップの結びをする。
・笹で支点をつくる
笹は適している。細い茎をたくさん束ねるのがよい。
・制動する/しない
登:トップ、ビレイ:セカンドのときは制動確保。登:セカンド、ビレイ:トップのときは極力緩みなく確保。
・確保器でロープを引くときの手の動かし方(右手で引く場合)
確保器の脇に右手→左手でロープを引きつつ右手を腰へ→左手を右手のすぐ左側で親指同士が隣り合う向きで引いた側のロープを握る→左手で引いたロープを掴んだまま右手は確保器脇へ→左手を元の位置へ→最初へ戻る
この方法で「引いた側のロープを握っていない瞬間」がなくなる。
◇ロープ
・ダブルロープの使い方と利点
・ロープスリング
7mm以上で作る。ショップでロープを選ぶときは、柔らかさや表面の摩擦感をチェックする。末端は太さの10倍以上残す。フリクションノットにはテープスリング・ソウンスリングでなくロープスリングを使用する。∵特にダイニーマは熱に弱く、大きな摩擦を与えると強度が低下してしまう。
【2013/6/30 救命講習】
救命処置の流れ(心肺蘇生とAEDの使用)
1.反応を確認する
傷病者の耳元で大声で呼びかけながら肩を軽くたたき、反応を確認する。
2.助けを呼ぶ
反応がなければ、大声で協力者を集める。「119番通報願います(消防へ、でなく具体的な数字で)」「AEDを持ってきて」と、各々具体的に人を指定しながら(名前で指定、服装などで指定)協力要請。
他に誰も居ないときは、まず119通報し、次に3以降へ進む。
3.呼吸の確認
10秒以内で、傷病者が普通に呼吸をしているか確認する。
4.胸骨圧迫「強く、速く、絶え間なく」
呼吸がなければ、直ちに(気道確保せず)胸骨圧迫を行う。組み合わせた掌付け根を傷病者の胸の真ん中に置き、体重をかけ、胸が「少なくとも5cm沈むほど」強く圧迫する。「少なくとも100回/分」のテンポで30回絶え間なく圧迫する。
5.人工呼吸
30回の胸骨圧迫後、気道確保(額を押さえながらもう一方の手であご先を引き上げる)、鼻をつまみながら口を覆って息を「一秒間×2回」吹き込む。
息吹き込みで胸が上がらなくても2回でやめて胸骨圧迫に戻る(中断時間を短く)。
感染防護具を使うべき(専用品。ハンカチ等は感染防護にはまったく役に立たない)
6.心肺蘇生(胸骨圧迫と人工呼吸)の継続
胸骨圧迫30回→人工呼吸2回、のサイクルを、救急隊に引き継ぐまで(AED使用中も)絶え間なく続ける。
7.AEDが到着したら
AEDの蓋をあけ電源ボタンを押す。以降はメッセージに従う。
パッドは強粘着なので一枚ずつ貼る。アクセサリー等が間に入らないよう肌にしっかり密着させる。身体が濡れていたらタオルで拭く。ペースメーカーが埋め込まれているときは避けて貼る。小児に大人用パッドはOK、逆はNG。「離れて」のアナウンスまでは胸骨圧迫を継続する。
「身体から離れて」のアナウンスがあればAED操作の人が身振りで全員に伝え確認する。
電気ショック時も身体から離れていることを再度確認。
電気ショック終了後直ちに胸骨圧迫再開。
※心肺蘇生を中止するのはどんなとき?
1.救急隊に引き継いだとき
2.傷病者が目を開けたり、普段通りの呼吸が出現したとき。このときは回復体位にする。
これ以外のときは心肺蘇生は継続。
【課題】
・行動の流れと、それに沿った動作を理屈共々理解すること
・動作が、理屈まで遡ることなく条件反射的に身体で素早く再現できること
・「何故」を常に意識し自分の山行に適用できる技術に落とし込むことを意識する
ebiさん、こんにちわ
両訓練お疲れ様でした。いつものことながら正確で精密な理解です。參考にさせていただきたくこの記事をお気に入りに登録させて頂きました。
7/6岩訓練から帰るとき蜩がカナカナと鳴いて指導員氏が「蜩が鳴くと梅雨が終わりなんだよね。梅雨も終わり近いのかな」と宣っていたいましたが、果たして帰ったら梅雨明け宣言が出されていました。さすがですね。
その後は暑くてヒーヒー言っています。
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