【イングランド・湖水地方】ヘルヴェリン縦走

- GPS
- --:--
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 990m
- 下り
- 1,044m
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道全般はフットパスとして整備されており、危険個所は特にない。 ただし道標は日本ほど多くないので、濃霧時は迷いやすいかもしれない。 |
その他周辺情報 | 登山拠点となるケズィックには、登山用具店にクライミングジム、レストランやスーパーが充実。また、ガイド本によると、ヘルヴェリン南西のグラスミーアのパブがおススメとの事。 |
写真
山頂には三角点が設置されている。
ちなみにイギリスの三角点はTriangulation Pillarといい、腰くらいの高さがあった。
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
|
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感想
2019年のGW10連休、イギリスの湖水地方へ行った記録です。
*ヘルヴェリンの話はもう少し下から始まります。
[アプローチとケズィック]
オランダ経由でマンチェスターに降り立ったのは、日本を発ってから18時間後。市街のホテルで一泊し、翌朝電車で湖水地方の玄関口・ウィンダミアに向かう。イギリスの電車はスマホアプリを使ってチケットレス。車窓からの風景は草原が広がり、羊たちが草を食んでいる。「イングランド」って感じ。
ウィンダミアでバスに乗り換える。待ち時間にオレストヘッドという丘に上がってみた。大きな湖と、広く伸びる緑のカンブリア山脈の山々が一望できた。
でっかい二階建てバスに乗り、ケズィックという集落へ。ここが今回のヘルヴェリンを含め、多くのハイキングコースやクライミングエリアへの登山基地の1つとなっている。スーパーや登山用品店があるので補給には困らない他、レストランに教会もある。日本の軽井沢みたいな感じだろうか(行ったことないけど)。
町の中心から徒歩15分くらいの場所にあるペンションに、今日から3泊4日だ。
夕方、宿のオーナーに勧められた、キャッスルヘッドというピークへ。広い湖・ダーウェントウォーターと、そこに浮かぶミッキーマウスのような形の小島、その対岸にはキャットベルズのピョコッとしたピークが見えた。
【ヘルヴェリン】
イギリスの山をネット検索し、ひときわ目を引いたのがこの山だった。イングランド第3位の高峰で、ヘルヴェリン山脈の主峰。登山ルートは複数あり、今回はせっかくなので色んなピークを踏んでみようと思い、南のドリーワゴン・パイクから北へ縦走することにした。
なお、ヘルヴェリンにはストライディング・エッジ、スウィラル・エッジという2本の岩稜があり、中でもストライディング・エッジは人気のスクランブリングのルートらしい。そちらも大変気になったのだが、アプローチで一度東側に大きく回らなければならないため、今回は見送った。
8:50
登山口のバス停で降りたのは自分1人。
特に標識は無いが、放牧地の柵の切れ目から入山した。のんびり草を食む羊たちを横目に、広い草原を歩く。目の前のシートサンダルというピークの山腹を巻きつつ、沢沿いに谷を詰めていった。水量は多く、涼しい風が吹き抜ける。広いコルに出ると、ドリーワゴン・パイクへの登りが見えた。
傾斜はそこそこ急で、スキー場の斜面を登るような感じ。少しガスが上がってきたが、見下ろすとグライスデール・ターンという湖が広がっていた。
程なくして稜線へ。眼前に広がるのは、遠くまで脈々と連なる湖水地方の山々。木が全く生えておらず、標高1,000m未満の山域とは思えない光景だ。北海道の大雪〜トムラウシ縦走時の景色に何となく似ていた。
ほとんど高低差のない気持ちのいい稜線歩きは、ドリーワゴン・パイク、ネザーモスト・パイクというピークを越え、徐々にヘルヴェリンに近づく。やがて荒々しい岩稜、ストライディング・エッジが見えてきた。
11:00
ヘルヴェリン登頂。平らな広場となっており、老若男女多くのハイカーでにぎわっていた。山の東側は、件の2本の稜線に囲まれたカールを形成しており、真下にはレッドターンという大きな湖がある。わずか950mの山とは思えない、見事な景観だった。
ゆっくり景色を堪能し、レイズ(Raise)というピークを目指して進む。ローワーマン(Lower Man)からの下りは少々急だったが、またすぐになだらかな稜線へ。途中、トレランを楽しむ人と多くすれ違った。この景色と程よいアップダウン、走るにはもってこいのロケーションだろう。
11:50
ホワイト・サイド(White Side)というピークを越え、レイズに到着。ここもアップダウンが少なく、ケルンがなければ山頂と気づかずに通過したかもしれない。
少し下り、三叉路から下山にかかった。看板などもないので、濃霧時は下り口を見失うかもしれない。
羊たちを横目に見ながら、緩やかに高度を下げると、サールミア(Thirlmere)という巨大な貯水池が近づいてきた。やがて牧場に入り、フットパスの標識に従って道路に出た。
キャンプ場の先のDam road endというバス停で、今日の行程終了。
【感想】
天候にバッチリ恵まれた、イギリス登山一座目。
木や背の高い草が生えない『ムーア』という地形は、日本にはない独特の景観で、この縦走路で雄大な湖水地方を堪能することができた。
惜しむらくはやはりストライディング・エッジを歩かなかったこと。人生でもう一度イングランドに来る機会があるなら、必ずトライしようと思う。
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