記録ID: 32333
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
上高地→涸沢→奥穂高岳
2008年07月26日(土) 〜
2008年07月28日(月)


コースタイム
記録なし
天候 | 激しい雷雨と+ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年07月の天気図 |
コース状況/ 危険箇所等 |
7月26(土)〜28(火)の2泊3日で、北アルプスの涸沢カールをベースに「奥穂高岳」へ。 ルートは[上高地]→[明神]→[徳沢]→[横尾]→[涸沢]→[奥穂高岳]。かっぱ橋から穂高連峰を見上げると、頂上は雲に覆われて見えない。どうやら上の方は天気が良くないようだ。 幕営地である涸沢までは、上高地から休憩なしで6時間掛かかる。私たちは写真を撮りながら登るので、休憩を入れると7時間30分〜8時間掛かると想定している。 |
写真
<運動不足>一歩、一歩確実に足を出していかないと、滑って転び顔面を強打しそうです。アイゼンも持っていましたが、面倒なのでそのまま登ります。運動不足なのか、ザックの重みが足腰を直撃します。
<到着>17時前に、ようやく涸沢カールに到着。目の前には穂高連峰がドカンと座っており、凄い迫力で長時間歩いてきた疲れも吹っ飛びます。Tシャツと短パンで登ってきましたが、山から雪の上を風が吹き下ろすため、ダウンジャケットを着込みます。とても、夏とは思えません。
涸沢ヒュッテで幕営料1,000円を払い、出来るだけ平らなサイトを探します。しかし、出発した時間が遅かったため良いサイトはすでに埋まっていました。
涸沢ヒュッテで幕営料1,000円を払い、出来るだけ平らなサイトを探します。しかし、出発した時間が遅かったため良いサイトはすでに埋まっていました。
<西の空>ふと見上げると、山のブラックに、オレンジと真っ白な雲がモクモク湧き上がってきます。こんな綺麗な夕焼けの中で、お酒を飲みながら夕食を頂きました。ついつい、このような景色に見とれてしまい、言葉も少なくなります。20時に就寝。明朝は「奥穂高岳」を目指します。
<寝坊(28日)>疲れていたようで、気が付いたら5時前でした。。。熱いコーヒーを飲みながら、暫く山を眺めボオーッとします。天気は最高で青空が広がっています。朝食は昨晩作っておいた、茄子、鶏皮、ホタテ、シーチキンなどで煮込んだカレースープです。茄子でお腹が一杯になるよう、沢山入れてあります。
<穂高山荘>奥穂高岳山頂直下の、穂高山荘へ到着。この頃からガスが立ちこめ、ほとんど視界が効かなくなる。山荘で1時間ほど様子を見たが、ガスは晴れそうにない。頂上まで目と鼻の先の距離。迷いに迷った結果、私たちはここで撤退することを決め下山を始めました。(私一人であれば、間違いなく登っていました…)
<雷鳥だぁ!>連続する岩場を下山していくと、黄色い花の陰で何かがゴソゴソと動いている。なんと特別天然記念物の「雷鳥」だ! 親鳥と雛が4羽おり、可愛らしい声で鳴いている。写真右上の小さいのが雛。
<雷鳥の親>奥穂の頂上には登れませんでしたが、初めて雷鳥を見ることができ、感激しました。雷鳥は飛ぶことができないため、外敵に狙われやすく絶滅の危機にあるそうです。コンパクトデジカメでズームしたため、かなり画像が荒れています。
<ラッキー>昼過ぎにテントに到着すると同時に、もの凄い勢いで大粒の雨が降り出し、さらに「雷」が爆弾のようにカール周辺の山々でドカン、ドカンと爆音を鳴り響かせています。結局、夕方までテントに缶詰となり、お酒を飲みながら残りの食材を食べ、食っちゃ寝を繰り返します。
<夕焼け>空爆のような雨と雷は夕方には上がり、綺麗な夕焼けを見ることができました。さてと、そろそろ夕食の時間です。ビールを飲みながらラーメンを食べて83Kgを達成しました。一度やんだ雨が21時頃から再び降りだし、テントに叩きつけます。
明日は、奥穂へ再チャレンジします。
明日は、奥穂へ再チャレンジします。
<奥穂高中止>夜中に酷く降っていた雨もようやくあがったようですが、手が届きそうな位置まで雲が降りているため、奥穂高岳は中止。朝食を食べて下山の準備に取りかかります。このような天候の中いくつかのパーティーは奥穂を目指し出発していきました。あまりにも無謀だと思うのですが…。
<空襲警報>食事が終わり、テントを撤収しょうとした時に空爆の再来。昨日より、強烈な「風雨+雷」が容赦なくテントを襲います。撤収はあきらめて、シュラフを引っ張りだし、天候が回復するまで、もぐり込むことにしました。
この「風雨+雷」の中、下山を始める年配のパーティーが何組もいたのには驚きました。風雨だけならまだしも、この空爆のような雷に突っ込んでいくとは自殺行為です。
この「風雨+雷」の中、下山を始める年配のパーティーが何組もいたのには驚きました。風雨だけならまだしも、この空爆のような雷に突っ込んでいくとは自殺行為です。
<ダッシュで下山>風雨と雷が収まり、徐々に気圧も上がっているので天候は回復傾向と判断し、一気に撤収して下山開始です。テントなどの装備に水が含み、ザックがずっしりと重くなっています。
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