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記録ID: 3235
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フリークライミング
丹沢

表丹沢/モミソ岩(神奈川県連救助隊セルフレスキュートレーニング)

2008年05月31日(土) 〜 2008年06月01日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
1.0km
登り
27m
下り
28m

コースタイム

5/31
 13:00山岳スポーツセンター研修室にて事前トレーニング
 17:00終了
6/01
 7:00渋沢駅
 8:00水無川モミソ岩(懸垂岩)にてセルフレスキュートレーニング
 16:00終了
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2008年05月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
5/31(土)
 当初は救助隊メンバー限定でモミソ岩にて事前トレーニング予定であったが
 雨天予報のため、急遽大倉山岳スポーツセンター研修室に変更。
 当日は神奈川岳連クライミング講習が行われていた。

6/01(日)
 救助隊未登録の県連メンバーを加え、モミソ岩にてセルフレスキュー技術
 トレーニングを実施。
 年に2回程度しか行わないため、特殊技術システムはどうしても忘れがちに
 なることが多い。
 次回は、7月の沢搬出トレーニング、10月のチームレスキュートレーニング。
 登山を行う者は、登るだけではなく、何かトラブルがあったら、自分たち
 でどう対処するか(セルフレスキュー)を必要最大限にマスターして
 初めて一人前になることを自覚すべきと思う。
 また、自力下山が不可能と判断された場合、救助要請→救助隊による救助活動
 となる。相互に助け合う精神から発足したのが、県連加盟メンバーによる
 救助隊。このようなチームレスキューは個々で動いていては、一刻を争う救助
 活動は成立しない。指揮系統が統一されなければならないので、チームレス
 キュートレーニングは非常に重要な意味を持つ。捜索救助の一線に立つことが
 できる人だけでなく、体力や技術がない人も救助本部の連絡係や情報収集係、
 長引けば宿泊や食料手配係など人手は大いに必要になるため、県連加盟会に
 入っている人は、是非救助隊に登録をお願いしたいものだ。

 神奈川県勤労者山岳連盟
 http://www.k-rouzan.net/
ファイル
非公開 3235.xls
計画書
(更新時刻:2010/07/28 08:54)
2008年06月01日 12:29撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
6/1 12:29
山岳スポーツセンター内で事前確認
2008年05月31日 14:45撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
5/31 14:45
山岳スポーツセンター内で事前確認
2008年05月31日 15:38撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
5/31 15:38
2008年05月31日 15:38撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
5/31 15:38
2008年05月31日 15:44撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
5/31 15:44
2008年05月31日 15:44撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
5/31 15:44
6/1モミソ岩
2008年06月01日 12:29撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
6/1 12:29
6/1モミソ岩
2008年06月01日 12:29撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
6/1 12:29

感想

ずっとやりたかった仮固定の練習と
介助懸垂ができたのが本当に良かったです。

懸垂下降においては仮固定も介助懸垂も、
エイト環よりもATCガイドのほうが使い勝手が良かったため
今後どちらを使おうか悩みます。

今後も沢にはどちらも持って行こうとは思いますが、
訓練中にお話した沢屋さわどんさんは
カラビナがあれば…。と。

確かに。システムの理解にとどまらず、
緊急時に自身の装備で何が使えるのかの判断力や、
応用力を養わないといけないと思いました。

昨年宗像先生に
「何かあったとき、パートナーのことを考えれば痩せなきゃ。」
のような言葉をいただいたのを思い出しました。
kenちゃん。背負い懸垂、重くて本当にすみませんでした。
グローブを忘れたのも大反省です。

自己脱出を中心に、レスキューを主眼に置いたシステムの訓練を行った。
以下の多くは、アルパインでも沢でも必須項目だろう。何度も復習して習得しておくべき。

・懸垂の仮固定
ミュールノットなどを使い、1ターン後、2回結ぶ。自分なりの手順を体に染み付かせる。緊急時に頭で考えると間違える可能性が高まるだろう。

・宙吊りからの登り返し
クレイムハイストをボディ用、脚用に。
実際に宙吊りになった際、しかも10kg以上を背負った状態で行うのは想像を絶する労力を必要とするだろう。

・ボディビレイからの自己脱出
1.ビレイ作業から解放できるよう、仮固定して両手を空ける。1ターン後、ミュールノットなど。
2.クライマー側ロープのテンションをボディからセルフビレイ側ロープに移す。
 セルフビレイの支点に届く場合、クライマー側はクレイムハイスト(固定だけが目的なので巻数は最大に)。連結はカラビナにマリナーノット。
 セルフビレイの支点に届かない場合、双方のロープにクレイムハイスト。連結はマリナーノットか、ムンターミュール。
3.脱出。1.の仮固定をインパクトの無いように解放。ビレイシステムを回収。
4.結び代え。2.のフリクションノットによる固定から、より安全な固定に移す。
 支点にカラビナを追加。メインロープをそこにムンターミュール。
5.フリクションノットを撤去。2.のマリナーノットをインパクトを与えないよう、静かに解放。システムを回収する。
6.安全を確認したらクライマーを下ろす。4.のシステムを静かに解放。

・負傷者の引き下ろし
すぐに相手が見えなくなる。そのときのコミュニケーションをどうするか、臨機応変に対応しなくてはならない。

・介護懸垂
1.介護者のビレイループとデイジーチェーンで連結。2:1(介護者側)程度の部分に、エイト環をカラビナで連結。
2.メインロープはさらに、ビレイループ、エイト環にカラビナを追加、合計2ターンさせてフリクションを稼ぐ。
3.振られて離れるのを防止するため、60cm程度のヌンチャクで自分と介護者のビレイループを結ぶ。片手で介護者のハーネスを持っておく。
4.懸垂下降。介護者に下の状況がわかるよう、しっかりと声をかける。システムにギアがはさまれないよう注意する。実際にハーネスにかけていたグローブが巻き込まれた。

・セカンド引き上げ中のちょっとしたロープ解放
ATCガイドを使い、オートストップ状態からセカンドを下ろす。単純に回転させて角度をつけるといきなり流れてしまい、最早停止させられない危険性がある。なのでさらにボディビレイを追加し、ゆっくりと流す。
が、角度を与えるときの支点の状況次第で、支点への負荷が半端無く増える可能性があり、実際に使うときは慎重に。今回では150度近くの開きになってしまい、体重の数倍の負荷がかかっていたはず。

・1/nシステム
実際にセットしたわけではないが、引き上げシステムを見せてもらった。プーリーなど専用のギアは、やはり無駄なロスがなく使いやすい。

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