丹沢 山岳スポーツセンターで岩登り教室
天候 | 曇り時々晴れ時々雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
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写真
感想
■机上講習1日目
・クライミングのトレーニングはクライミングそのものである。
・ウォーミングアップ、ストレッチが大事。
・体幹トレーニングも重要。
この辺はヤマケイ・テクニカルブックの「フリークライミング」第9章と第10章に詳しく書かれている。
■実技1日目
・懸垂下降-------------------------------
1.セルフビレイを取る。
2.ループをたぐり足で押さえる。
3.下降器に通す。その際、下降器はカラビナから外さずにロープを通す。
4.安全環を締めてチェック。
5.ループを支点側に詰める。支点と下降器の間のロープが短くなるように。
6.ロープを下に引く手は絶対に離さない。ロープは跨がず体の左右どちらかへ。
7.ロープに体重を掛けて、支点、下降器、カラビナ、ビレイループを指さし確認。
8.下にコール。
9.セルフビレイ解除、下降開始。下の手は決して離さない(離すと落ちる。落ちた場合は下のバックアップ要員がロープを引く)。
10.降りたらセルフビレイをして下降器からロープを抜く。この際、ロープを離してはいけない。下降地点が支点の横にそれていた場合、ロープが届かない場所に行ってしまうことがあるため。
・自己吊り上げ-------------------------------
1.セルフビレイ用マッシャー。60cmのロープスリングできつめのマッシャーを作る。安全環付きカラビナで固定、60cmスリングを掛ける。スリングはビレイループに連結。
2.その下にアブミ用のマッシャーを同じように作る。
3.セルフビレイに体重を掛けてマッシャーの効きをチェック。
4.アブミに乗り、全体重をマッシャーに掛ける。効いていたら登る。
5.足のマッシャーを上にずらす。
6.体を真っ直ぐにしてスリングに立ち込む。
7.上のマッシャーを上にズラす。
8.足のマッシャーから体重を抜き上にずらす。以降繰り返し。
・制動確保-------------------------------
1.セルフビレイを自分に連結。
2.ATCをロープ、ビレイループにセット。安全環をチェック。
3.クライマー(50kgのタイヤで代用)が落ちたらロープを流して、制動側の手(普通は右手)をゆっくり小指からロープを握り込む。急に握ると自分が引っ張られて危険。
4.止まったらメインロープをカラビナに通して仮固定。
5.メインロープの先にマッシャーを作って、120cmのテープスリングでセルフビレイに連結。
6.メインロープに簡単な輪っかを作ってセルフビレイに連結。バックアップとする。
7.セルフビレイ解除。これで自分がロープから抜けられるので助けを呼びに行く。
8.下ろす場合。逆の手順でセルフビレイ、ATCセット、バックアップ解除までを行う。
9.マッシャーの先端を掴むとロープが出て行くのでゆっくり下ろす。
・トップロープのビレイ-------------------------------
1.ビレイヤーはATCをセット。その際はATCをカラビナから外さない様に。制動側のロープが下。安全環をチェック。初回はハーネスのベルトなどもチェック。
2.クライマーはエイトノットオンアバイトでハーネスにロープを結ぶ。結ぶ場所はビレイループではないので注意。
3.結び目は綺麗に、余ったら末端処理。末端処理は、末端を自分で踏まないために行う。
4.登り始める前にお互いにチェック。問題があれば必ず指摘する。なあなあにしない。
5.登る時はコール。最初、ロープは張り気味にする。
6.声でしっかりコミュニケーションを取る。
■机上2日目
・ロープの種類、管理、寿命など。
・落下係数2は危険。2m登ってそのままビレイヤーの下まで2m落ちた場合は4/2=2で落下係数2。1ピッチ目とインドアの場合はグラウンドフォールとなる。
・クライミング以外でも、フィックスロープにセルフビレイを取った場合、支点が自分より下にある状態で落ちると落下係数2になりやすい。スリングはロープのように伸びないのでダイレクトに衝撃を受けるので危険。
・例え1.2mでも70kgの人が落ちると、70*1.2*9.8/100=8.2kNの衝撃になる。セルフビレイの支点から上には行かないこと。
・人間は12kNの衝撃で死ぬ。ロープの耐荷重は人間が死なないことを基準に決められている。
・ナイロンのスリングは240℃で溶けるが、ダイニーマは強度は強いが150℃で溶ける。マッシャーなどには向かない。
・クライマーが落ちた場合、支点には止める力とクライマーの落下エネルギーが加わるのでクライマーの衝撃の1.6倍の力が掛かる。時に最後の支点に力が掛かる。プーリー現象という。
■実技2日目
・懸垂下降-------------------------------
制動する手は右でも左でも使えなければならない。使える手が限定される場所もある。
・降りられる位置が限定されている場合は、下の人がロープを引いて下降者を誘導する。その場合、下降者はロープをたぐるようにして降りる。下降後はロープを離さない様に。
・リードクライミングのビレイ-------------------------------
・最初の1本を掛けるまではスポッターになる。
・2本目からはクライマーの動き、ロープを掛けるタイミングなどに合わせてロープを出す。掛けた直後はたるみをなくす。
・クライマーの動きを読んで出し入れ。時には前後に動く。
・落ちた場合は止める。最終支点まではトップロープのビレイと同じ。支点を過ぎたらロープを出す。
・支点の真下にいる方が止めやすい。でないと引っ張られたりして危険。セルフビレイを取る事も大事。
あとの実技手順は同じ。
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