表丹沢/山岳スポーツセンター(秦野市救助訓練)


- GPS
- 07:00
- 距離
- 1.0km
- 登り
- 18m
- 下り
- 16m
コースタイム
懸垂下降訓練
ストレッチャーを使った引き下ろし訓練
ファーストエイド(三角巾による固定、AEDと心肺蘇生)
12:15〜13:25休憩
13:30〜ヘリ搬出訓練
15:00〜16:00登攀や懸垂下降反復
天候 | 快晴(暑いくらい) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年03月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
丹沢の開山祭を目前に
表丹沢玄関口である秦野市観光課を事務局として
警察、消防、秦野市遭難対策協議会救助隊合同の
山岳遭難救助訓練が行われた。
私は遭対協救助隊員として参加。
警察主体の訓練として
懸垂下降、ストレッチャー(担架)での引き下ろし、
そして県警ヘリによるピックアップ。
消防主体として
ファーストエイド(三角巾使用の応急処置)、AEDと心肺蘇生。
最近はヘリの確保拡大と操縦技術向上により
ホイストによる搬出が増えている。
しかし、事故者の捜索、ファーストエイド(応急処置)、
ホイストできるポイントまでの移動は人海戦術だ。
特に捜索は一刻を争うため警察や消防だけでなく
我々民間救助隊や山岳連盟救助隊、山岳会救助隊など人手は必須。
当然ながら捜索費用は、事故者負担となる。
「費用が発生するが民間救助隊を要請しますか?」
と、警察などは家族に打診する。
「お金がかかるなら結構です」
そんな答えが返ってくるケースもあるという。
登山をする人は一般的に山岳保険(勿論、捜索救助給付が可能な)
に加入しているのが当たり前だから
その費用は保険で大抵はカバーできるはずだ。
(給付範囲を超えてしまえばその分は自己負担となるが)
ご家族の方々はそのことを知っているのであろうか。
保険に入っていることを知っているならば
一刻を争うかもしれない緊急時に
このような答えは返ってこないはずなのだが。
是非登山をする方はご家族に加入しているという事実と
補償をお話になってほしいものだ。
また、もしまだ加入していない人がいれば
山岳保険に入っていないのは
自動車でいう任意保険に加入していないのと同じという
認識を持ち、早めに加入してほしいと思う。
勿論、捜索救助費用がカバーできるものである。
日山協、都岳連、セブンエー、木村総合保険、そして我々の加入している
日本勤労者山岳連盟の新特別基金など様々ある。
事故が発生しそうな山には行かないから・・・とはよく聞くが
それはおかしい。
こんな低山で・・・という遭難はよくある話。
このような救助訓練が実践で行われないことを祈っている。
(が、今年も表丹沢ですでに4件発生しているのだ)
コメント
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kamogさんお疲れ様でした。
写真を拝見しているだけで、緊張感がヒシヒシと伝わってきます
救助隊によるファーストエイド、写真を見ながら再確認ができます
今年に入って4件の事故が発生しているんですか?
保険加入はもちろんですが
当事者にならないよう注意したいと思います。
丹沢山塊のヘリ救助に、横浜でなく、川崎市消防局のヘリが出場してくるのでしょうか?
koshibaさん、いつもお世話になっております。
そうですね、私も当事者にならないよう注意します。
ヘリのベースは磯子から飛んでくると
消防の方が申しておりました。
現在、県で5台所有しているようです。
一番性能がよいのは「丹沢」号だそうです。
丹沢において最近は滑落よりも病気によるものが多いようで、
登山者の高齢化に比例しているようですね。
民間保険の多くは持病による事故は給付の適用に
ならないと思うので要注意ですね。
(この辺は労山の基金の方がよいです)
また沢の事故は昔から多いですが
(実は私も過去3回丹沢の沢で骨折してりして
本谷くらいならヘリでホイスト可能とも申されておりましたよ。
頑張って事故減らしたいですね。
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