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記録ID: 3360346
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沢登り
京都・北摂

【京都北山】奥山渓谷・高童谷(仮称) 谷さんぽ

2021年07月18日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
1.7km
登り
416m
下り
425m

コースタイム

日帰り
山行
3:00
休憩
0:00
合計
3:00
7:30
120
駐車地
9:30
9:30
60
稜線手前(右俣から左俣にトラバース)
10:30
駐車地
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道367号線(鯖街道)から針畑川沿いの滋賀県道781号線に入り,路肩に駐車。道が狭いので離合の邪魔にならないよう注意。
コース状況/
危険箇所等
【高童谷(仮称)】
・高童山(P827m)に東側から突き上げている谷なので,仮に高童谷と呼んでいますが,正式名称は不明(どなたか,教えてください…)。ごくごく小さな切れ込みといった程度の谷ですが,標高400m付近二俣の10m・15m出合い滝を始めとして,いくつか滝が出てくる。
・両岸は終始急峻で,結構岩も出ており,高巻きに意外に苦労するため,ロープなど沢登りの基本装備はしっかり整えて入渓したほうがいい。
・標高400m付近で二俣に分かれるが,右俣は終始自然林で雰囲気がよく,歩くならこちらがおすすめ。対して,左俣は右岸側に植林が目立ち,平凡なのであまりおすすめできない。
県道から適当な斜面を下って針畑川の河原に立つ。この辺りは奥山渓谷と呼ばれており,両岸の緑と豊かな流れが美しい。場所を選べばモモくらいの渡渉で比較的楽に渡れる。
県道から適当な斜面を下って針畑川の河原に立つ。この辺りは奥山渓谷と呼ばれており,両岸の緑と豊かな流れが美しい。場所を選べばモモくらいの渡渉で比較的楽に渡れる。
今日の目的の高童谷(仮称)は,地図上では本当に小さな切れ込みに過ぎないため,ただの溝みたいな谷かもしれんな〜と不安が大きかったのだが,入り口からいきなり4mほどの滝になっている。なかなか幸先の良い始まり方。
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今日の目的の高童谷(仮称)は,地図上では本当に小さな切れ込みに過ぎないため,ただの溝みたいな谷かもしれんな〜と不安が大きかったのだが,入り口からいきなり4mほどの滝になっている。なかなか幸先の良い始まり方。
すぐに岩間2m滝。
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すぐに岩間2m滝。
小滝ながら,登れる滝が次々に現れ楽しい。
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小滝ながら,登れる滝が次々に現れ楽しい。
400m二俣。この二俣は滝になって出合っており,左俣は10mくらい,右俣は15m位の立派な斜滝となっている。こんな空間に出会えると思っていなかったので,これだけで嬉しい。
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400m二俣。この二俣は滝になって出合っており,左俣は10mくらい,右俣は15m位の立派な斜滝となっている。こんな空間に出会えると思っていなかったので,これだけで嬉しい。
左俣10m斜滝のアップ。
ちなみに,この二俣の滝は左岸から巻いたが,かなり急斜面で苦労する。高く巻きすぎると岩壁に邪魔されてすぐに谷に戻れなくなってしまうので,なるべく低く巻くのがコツだが,慎重なトラバースが必要。
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左俣10m斜滝のアップ。
ちなみに,この二俣の滝は左岸から巻いたが,かなり急斜面で苦労する。高く巻きすぎると岩壁に邪魔されてすぐに谷に戻れなくなってしまうので,なるべく低く巻くのがコツだが,慎重なトラバースが必要。
二俣の滝を巻き終え,右俣を進む。水量はぐんと少なくなってしまうが,両岸は相変わらず岩がちで切り立っている。
二俣の滝を巻き終え,右俣を進む。水量はぐんと少なくなってしまうが,両岸は相変わらず岩がちで切り立っている。
3m滝。ホールドが細かく意外に苦労するが直登。というか,両岸が立っているので,高巻きはもっと苦労しそう…。
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3m滝。ホールドが細かく意外に苦労するが直登。というか,両岸が立っているので,高巻きはもっと苦労しそう…。
途中,立派なカツラの大木が聳え立っていた。
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途中,立派なカツラの大木が聳え立っていた。
こういうちょっとした岩間滝も這い上がるのに苦労する。小さな谷なのに結構アスレチック要素が多い。
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こういうちょっとした岩間滝も這い上がるのに苦労する。小さな谷なのに結構アスレチック要素が多い。
右俣は終始自然林に包まれており,雰囲気も良い。
右俣は終始自然林に包まれており,雰囲気も良い。
右岸側に立派な岩壁がそびえている。
右岸側に立派な岩壁がそびえている。
と,その岩壁の足元には,8mほどの滝。水量が少ないのが惜しいが,なかなかきれいな滝だ。右岸から巻くが,ここも岩がちな急斜面なので注意が必要。
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と,その岩壁の足元には,8mほどの滝。水量が少ないのが惜しいが,なかなかきれいな滝だ。右岸から巻くが,ここも岩がちな急斜面なので注意が必要。
その先はさらに水量が少なくなってしまうが,ナメ滝が続き楽しい。
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その先はさらに水量が少なくなってしまうが,ナメ滝が続き楽しい。
水が切れた後も,かなりの急傾斜の中にナメ滝がいくつか続く。尾根に逃げてしまったほうが楽だが,せっかくなので忠実に直登していく。
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水が切れた後も,かなりの急傾斜の中にナメ滝がいくつか続く。尾根に逃げてしまったほうが楽だが,せっかくなので忠実に直登していく。
ブナやトチノキが美しい源頭の風景。もうすぐ稜線だが,午前中に帰宅しなければいけない今日はあまり時間がないので,直接斜面をトラバースして左俣から下降することにした。
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ブナやトチノキが美しい源頭の風景。もうすぐ稜線だが,午前中に帰宅しなければいけない今日はあまり時間がないので,直接斜面をトラバースして左俣から下降することにした。
斜面をトラバースしていくと,トチノキの巨木が佇んでいた。
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斜面をトラバースしていくと,トチノキの巨木が佇んでいた。
左俣に降り,下降していくが,左俣は植林が目立ち,あまり雰囲気は良くない。
左俣に降り,下降していくが,左俣は植林が目立ち,あまり雰囲気は良くない。
こんな感じの洞窟ふう5m滝が目を引くが,目立つ滝はこれくらいで,概ね平凡。
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こんな感じの洞窟ふう5m滝が目を引くが,目立つ滝はこれくらいで,概ね平凡。
二俣の滝まで戻ってきた。この滝はロープを出して懸垂下降で降りた。
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二俣の滝まで戻ってきた。この滝はロープを出して懸垂下降で降りた。
ほどなく奥山渓谷まで戻ってきた。淵で泳いで遊んで行きたかったが,釣り人がいたため,迷惑にならないように静かに渡渉して斜面を這い上がり,車に戻った。
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ほどなく奥山渓谷まで戻ってきた。淵で泳いで遊んで行きたかったが,釣り人がいたため,迷惑にならないように静かに渡渉して斜面を這い上がり,車に戻った。

装備

備考 ・フェルトソール沢足袋使用
・40mロープ携行。谷下降時に標高400m二俣の滝で懸垂下降で使用。この谷は両岸が結構切り立っており,高巻き時もルート取りによってはロープが必要になると思われます。

感想

 この週末は日曜の午前中しか空きがないため,午前中に帰宅できるようご近所の山歩き。ということで,先日(6/19)入渓して結構面白かった針畑川・奥山渓谷のヒバサミ谷(仮称)の一本東の谷に入ってみることにした。今回も谷名が不明のため,仮に(P827m高童山から取って)高童谷と呼ばせていただきます。
 この谷は,地図上では本当に小さな切れ込みにしか過ぎないのだが,樹林が美しい奥山渓谷にあるということと,その傾斜の強さに何となく興味を持っていた。滝の多いヒバサミ谷(仮称)の隣だし,何か出てくるかもしれない…あまり期待しすぎないようにしつつ,控えめにわくわくしながら入渓した。
 結果,なかなか悪くない谷でした(もちろん,小さな谷の割には,という注記は付きますが…)。特に,標高400m付近二俣の二俣の滝は結構スケールがあり,ここにこんな空間が隠れているなんて,と少し嬉しくなった。地形図から予想される通り終始急峻な谷で,小粒な谷の割には結構アスレチック要素もあって楽しい。奥山渓谷の美しい流れを楽しみながら,鎌倉山にも登って,西隣のヒバサミ谷(仮称)と併せて周回すると意外に良い一日を過ごせるかもしれません。

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