焼岳

コースタイム
天候 | 雨ときどき曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年08月の天気図 |
ファイル |
非公開
3392.xls
計画書
(更新時刻:2010/07/28 08:54) |
写真
感想
深夜バスの中からすでに雨は降り出していたけれど、数組のパーティーと一緒に「中ノ湯」のバス停で降りると、やっぱり小雨がぱらついていた。釜トンネルの入り口で雨をよけながら装備を整え、出発。国道を少し戻る感じで歩くと、登山口があった。こちらの旧ルートはあまり人気がないのか、天気のせいなのか、閑散として静かだった。
樹林帯の登りはわりと急登で、ゆっくりペースで登っていくと雨もほとんど止んできた。霧で視界は悪いけど、涼しいのがうれしい!第一ベンチは見過ごしてしまったようで、でもベンチなんかなかったよなぁと思いつつ、ほぼコースタイムどおりで第二ベンチに到着。(ここもベンチはないのね)
このあたりで、降りてくる中年男性のガイドさんと遭遇。「女性二人を連れていたが天候が悪いので撤退してきた、上のほうはガレているから注意。新ルートの方が歩きやすいから戻るならそっちを使うといいよ」とのことだった。小雨だし、後ろから学生のパーティーも来ているし、行くだけ行ってみましょー、ということで前進。だんだん広々とした草原になり、高山植物も見られてウレシイ、とか言って、この辺りまでは、まだ気分上々だったのですが。
新ルートとの分岐を過ぎた辺りからまた急登になっていく。雨も再び降ってきた。大きい岩に2200メートルの文字が。もうすぐ山頂だね! ・・今思えば、ここでルートを確認しておくべきでした。ガスで山頂も全く見えず、なんとなしに前方の単独の男性の後をついていってしまう。次第に浮石だらけになってきて、悪戦苦闘しながら慎重に登っていく。
小休止を取っていたその時、カラカラという音とともに頭上に落石が!!ラグビーくらいの大きさの石が3・4個、バウンドし、回転しながら落ちてくるのが、なぜかスローモーションで見えた。頭を抱えるようにして身を伏せるのが精一杯。幸い直撃はせず、避けたときに思い切りスネを打っちゃったけど、身を起こすと二人とも怪我はなかった。もし当たっていたら、ただごとでない大きさ・・。恐怖で動悸がしばらくおさまらない。ややあって前方の単独行の男性から声がかかり(「ラク」くらい言ってほしかったよー!)、「足場が悪すぎて進めない、どうやら道を間違えたようだ」と言う。禁止地区の南峰へのルートに入ってしまっていた。戻るしかない・・。
3人で落石しないよう、浮き石に足を取られないよう降りるのが本当に大変で必死だった。ようやく北峰への分岐まで降りてくると、石に×印があるではないか。どうして見逃したんだろ・・。こういうミスが命の危険につながるのだと実感した。無事だったから言えるけれど、本当にいい経験になったと思う。
小休止を取って、気持ちを落ち着け、北峰登山道へ。南峰ルートに比べたら断然歩きやすい(嬉涙)。それでも、そそり立つ大岩の元から火山ガスがシューシュー音を立てて噴出する、なかなかスリリングな眺め。山頂は閑散として、やはり展望もなく穂高も槍も見えませーん。しかも寒い。
ここまでのロスもあるし、早々に立ち去り、焼岳小屋を目指す。しかし、ここでまたも道迷い(うう・・)。今度ばかりは間違うまいと、地図を見ながら○印の石を進んだのだが、古い道に入ってしまったのか、踏み跡が徐々に薄れていき足場が悪くなる。ガスで視界がない中、気持ちはあせるばかり。山頂への矢印がある岩の方向に登り返し、山頂付近の登山道に戻ることに。ここでひざびさに登山者に遭遇。人だぁ(涙)。地図も再確認して、やっと本来の登山道を下りはじめる。ようやく焼岳小屋に着いた時は、本当にほっとした。
長いハシゴの下りをいくつも慎重に下り、ようやく緩やかな樹林帯にさしかかった頃、くやしいことに天候が少し回復してきたよー。気持ち的にもバテ気味になりながら、やっとこさで田代橋側に下山。上高地って、ホントさわやかな観光地なんだな〜。曇ってて穂高も何にも見えないけど。でも、無事に下山できて本当に本当によかった。もっとしっかりしなきゃと猛反省の山行でした。翌日の松本・安曇野観光はしっかり楽しんできましたよ♪
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