焼石岳 天竺沢

2021年08月07日(土) [日帰り]

• GPS: 08:37
• 距離: 9.1km
• 登り: 1,296m
• 下り: 1,054m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:32
• 休憩: 0:00
• 合計: 8:32

6:34 中沼登山口
15:11 ゴール地点

天候

晴れ

コース状況／危険箇所等

一週間以上雨が降らなかったので、水量が少なく岩も乾いていてベストな状態であった。昨年にはなかったF3上部の崖が崩壊しF3手前の谷を埋めていました。まだ不安定な岩塊が残っているので、入渓する方は気を付けて下さい。

写真

8/7 6:34

さあ出発！

渡渉地点
ここから下っていきます。

8/7 7:43

天竺沢出合いに着きました
天気は最高です！

F1到着
メンバーは私以外は初めての天竺沢ですが、岩手で現在最強アルパインクライマーと噂されているK君、岩手県山岳クライミング協会指導部長のDさん、ここ数年でメキメキ力を伸ばしているEさんという豪華メンバーで挑みます。

K君リード
岩が乾いて快適でした！

8/7 9:37

F2到着

K君リード
ノーザイルでも行けそうだが安全第一です。

8/7 9:50

F2
上から

8/7 10:05

左から
K君、Dさん、Eさん
コロナで県外移動制限が出なければ、今頃は剱岳の熊の岩に向かって歩いていた3人です。

8/7 10:10

チョックストーン
昔、F3を形作っていたチョックストーン滝の岩らしい。ゴロゴロ流れてきたようです。

8/7 10:14

う!!( ; ロ)゜ ゜
崖が崩壊し谷を埋めている！
奥にF3が見えてます。

F3は私がリードします。
昨年の敗退以来、頭から離れなかった！

まず中間地点まで登る。昨年はこのまま直登し残り5mで行き詰まり敗退でした。今回はそのリベンジです。

全くリスの無いスラブなので、ジャンピングを使いボルトを打ち込む。

ん？
行けそうだぞ！

直登にこだわって頑張ったが、やはり突破口を見いだせず。代わりに滝の中の細かい凹凸を頼りにトラバースする。

昨年は水量が多く滝を渡る事はできなかったです。ただこの水量でも滝の中に入るときはハラハラしました。

うりゃ！トラバース成功(^^)。
最後は飛びました。
奥はチムニー状になっておりホールド豊富。

この先も覚悟を決めて

突っ込むしかない！

F3突破。
何とも言えない達成感。
昨年はF3F4は高巻きをして通過するのに3時間くらいかかった。

Eさん。
昔は15mのチョックストーン滝のF3、10mのF4と2段になっていたようだが、F3が崩壊しこの25m滝になったと思われる。

8/7 11:29

F3上から。

8/7 11:29

赤丸が崩壊跡。昨年はありませんでした。まだ上部に不安定な岩塊があるので、入渓される方は気を付けて下さい。ちなみに緑丸はDさんと、滝を登っているEさん。

8/7 11:30

格闘中のEさん。
最後は水流直撃です

8/7 11:38

越えました。

8/7 11:44

ラストのDさんが登ってくる間に、K君はF4を攻めます！

8/7 11:45

ノーピンで登りきりました！

8/7 12:01

続くEさん
ここも水圧ヤバイです。

8/7 12:05

ザックの中に水が入り20kgくらいになってたらしいです。確かにザックパンパン

8/7 12:43

F5が見えてきました。

8/7 12:48

リードはK君
トラバースがきわどいです。

8/7 12:51

水線際を登っていきます。
昨年は水量もあり、全身に水を受けて突破が大変でした。

8/7 13:08

続いてEさん

8/7 13:19

時間短縮で私も同時に登る

ラストのDさん

対岸の崖が迫力あります

8/7 13:42

F5二段目はクラックを足掛かりにして通過

上から

8/7 13:58

衣のような滝を持つF6到着。
中央のバンドを30mシャワートラバースする。

8/7 14:04

トラバース終了地点から。
水が少ないのでノーザイルで通過。

8/7 14:04

虹の中から出てきました。
神秘的な光景でした。
その後は草付きルンゼを高巻きし、再び沢に戻り終了地点へ。

感想

tbf

「険悪」「岩手の沢で最も困難な沢の1つ」「怪我人多数？」など様々な表現をされている天竺沢に今年も行ってきました。昨年は、水量が多く前日の雨で岩が濡れて全ての滝で神経を使う、まさに噂通りの沢でしたが、今回は水量少なく岩も乾き、最高のコンディションで「険悪」どころか「快適」でした。条件が揃うとここまで違うのかと改めて感じました。昨年敗退したF3も水線突破でき大変満足できる内容でした。参加してくれたメンバーに感謝です。