第29回日立会集団登山『八方尾根〜唐松岳』
コースタイム
8:00八方池山荘-9:20八方池9:45-10:40扇雪渓10:50-11:30丸山ケルン-12:30唐松岳頂上山荘-12:55唐松岳山頂13:15-13:30唐松岳頂上山荘
9/15
7:15唐松岳頂上山荘-7:55丸山ケルン-9:10八方池-10:00八方池山荘
天候 | 9/14 曇りのち晴れ 9/15 小雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
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コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所なし。よく整備された登山道。 |
写真
感想
毎年恒例の日立会集団登山も今年で29回目。アルプスのどこかに登りたいと思い議論を重ねた結果、北アルプスの主稜線の一つにありながら、比較的楽に登れる唐松岳を選択。知名度の低さから参加者が集まるか心配したが、例年とほぼ同じ程度の38人での決行となった。
日立駅、常陸多賀駅、大甕駅と参加者を拾い、夜の高速でささやかな宴会を繰り広げながら目的地八方尾根を目指す。消灯までの短い時間で日本百名山のDVDで五竜岳を放映したが、偶然にもこの登山ルートが八方尾根であり唐松岳も登場した。期せずして登山前日に良い予習ができた。
未明に八方尾根第3駐車場に到着しそのまま仮眠を取る。5時頃にバスを出てみると白馬三山や五竜岳がきれいに見える。天気予報では下り傾向だが、このままもてば素晴らしい山行に成ることは間違いない。しかしその期待もむなしく、ゴンドラに乗り込む頃にはガスがかかり始め稜線は見えなくなってしまった。
ゴンドラ、リフトを3つ乗り継ぎ、歩かずに高度を稼ぎ八方池山荘前に到着。ここから登山開始となる。少し登ると木道が始まり快適に歩ける。1回の休憩をはさんで木道の終点まで来ると第2ケルン(息ケルン)と八方ケルンが見えてくる。八方ケルンを過ぎると登山道は2手に分れ右手に下ると八方池に到着。八方池では白馬三山や天狗尾根などの北側の稜線を眺めることができた。池の反対側に回れば池に映る稜線を見ることができたのかもしれないが、残念ながら翌日下山後の温泉施設への連絡などに時間をとられ私個人は見ることができなかった。きれいな写真を撮れた方がいれば是非いただきたい。
八方池を過ぎると観光地の要素は薄まり一般的な登山道の雰囲気が出てくる。この時期でも雪が残っていた扇雪渓などで休憩を取りながら、着実に高度を上げていく。丸山ケルンまで来ると背の高い樹木は少なくなり見晴らしが良くなる。右手側は不帰瞼から天狗尾根、左手側は五竜岳と大パノラマを楽しみながらの登山道。ザックには十数kgの液体が入っていたが、その重さも気にならない快適な登りであった。先頭を歩いた山岳部監督高橋さんの素晴らしいペースコントロールも快適な登りをアシストしていた。
出発時点で1時間ほど早くリフトをクリアしていたこともあるが、予定よりも2時間弱早く唐松岳頂上山荘に到着。あらゆる要素がこの日のうちの唐松岳登頂を誘った。山荘には到着したことだけを告げ、荷物を降ろしてみんな揃って山頂へ。山頂では恒例の集合写真を撮影した。みんなの笑顔がこの登山のここまでの成功を表している。
山荘に戻った後は自由行動。私は基本的に飲み続けたが、途中から記憶をなくしてしまいるが、皆様にわずかなりともご迷惑をお掛けしてしまった様子。申し訳ありませんでした。
翌日は御来光を拝みに山頂に行くことを計画していたが、前日夜から降り出したらしい雨が4時過ぎになっても小雨とは言え降り続いていた。早々に全体での御来光登山は無しにして希望者だけ山頂に向かうことにした。結果6名のみ山頂に向かい、私を含む9名は山荘の裏のピークに登ってご来光の時間を待った。しかし、東の空の雲は厚くとても御来光など拝める天気ではなかった。とは言え、小雨の割りに視界はあり、剱岳から立山三山、薬師岳、黒部五郎岳と立山連峰から連なる山々を眺めることができた。また、南には五竜岳が堂々と聳えている。北東側には妙高、火打、焼山などが雲の上に頭を出していた。
朝食を済ませ、30分後程度で出発という慌ただしい計画であったが、遅れる人も無く予定通り出発。非常に弱い雨がパラツク中での下山開始となった。小雨は降っているものの、雨具無しでも服が濡れたことを意識しないといけないほどの強さではなく、視界もあるため、暑さを防いでくれたと思えば悪くない天気。周りの景色や所々咲いているお花を眺めながら気持ちよく下ることができた。下山はコースタイム通りで計画していたため、予定よりも時間がかかる可能性も考えていたが、そんなことは杞憂に終わり、予定よりも1時間早くリフト乗り場のある八方池山荘前に到着した。
下山後はバスで10分ほど移動し十郎の湯で入浴&食事。出発時間を変更したことで参加者の皆さんには多少混乱を与えたことは反省材料。とは言え下山後の入浴は好評だったようであり、生ビールを楽しむこともでき悪くない選択であったと思う。入浴後はひたすら日立を目指してバスを走らせた。
今回の集団登山では例年よりも観光地の要素が強い八方尾根を意識して全体を3班に分けた行動としたがこれはなかなか運営を楽にしたように感じる。アンケート結果を眺めても班行動は好評だった模様。来年以降の運営の参考にしたい。
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