上龍華から霊仙山
- GPS
- 08:00
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,058m
- 下り
- 1,152m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
比良比叡トレールの比良最南部のコースが出来たとの情報があったので、上龍華から霊仙山に登ってきた。此処だけでは余りにも短いので、権現、ホッケの稜線歩きを楽しんでからホッケ右岸尾根を下ることにした。
JR小野駅から上龍華へ江若バスの定期便があることを知ったのでJRとバスで出かけた。9:34発のバスは我々3名以外は2人で、やはり過疎地域バスと同様の感じを受けた。でもあるだけいいではないか?最近は平日だけ、休日だけの定期便バスが増えているのだから。毎日運航とは大したものだ。
バス停から少し還来神社寄りの林道に入ると、灼熱の太陽が木立に覆われて涼しい程の細い林道である。集落裏の道で竹林にも囲まれた道だ。奥に進むと害獣捕獲用の檻が幾つかあるのを見ていると、山に入るべき分岐を過ぎていた。慌てて戻りながら檻に注意が行って分岐を見忘れたのかと思ったら、檻は分岐を過ぎた所だったので単に注意が不足していただけだった。分岐を入ると流水道から段を上がると広い緩やかな斜面と小尾根を登りだした。すると林道に合流して右(東)方向に樹林におおわれた廃林道は歩きにくいものだ。稜線突端に出ると林道はUターンの形で西側に進むが、登山路は稜線を北に霊仙に向けて一直線のようだ。木々の下でこの登りを前に休憩をした。風が吹いているので、この暑さを少しだけ和ませてくれた。
疎林の尾根は比較的歩き易く、ジリジリの太陽からも庇ってくれてありがたいなと感謝の気持ちで急斜面を喘ぎながらの歩きであった。檜植林から雑木が出て来て藪が周囲に増えてきたころ、上部が明るくなって空が見えだしもうすぐ霊仙だろうと思いながら木々の間を進むと霊仙の頂上であった。そこからホッケと蓬莱山、打見山の端も見える。琵琶湖岸も真下に見えて景色がとても良い。東の鈴鹿方面は霞のような靄が掛かったようで何も見えないのが残念だ。予定時間はいい加減に設定していたため、1時間遅れである。昼前なのでここ霊仙でランチとした。木陰で風もあって休憩には丁度良かった。
権現へはズコノバンまで大きく下るので、その分標高差が大きくなってしまう。その下降分の高度を稼ぐのが大変であるが、登山路脇にヤマジノホトトギスが可憐に咲いているので、シンドサを和らげてくれるようだ。権現から何人かのハイカーが降りてくるのは今日が土曜日だからなのだろう。栗原からの登山道脇に駐車であれば、我々のシンドさとは大きな差があるだろうと慰めながら、急斜面を喘いで登るのだった。権現の登りも山頂直下以外は木々の葉の下で風があるので歩き易いが、この急斜面は何と言ってもシンドイものだ。そうだ、先ほどのハイカーはゴンドラで蓬莱から来たのだろうか?そうすれば、急斜面の登りやシンドサを味わっていないのかもしれないと思うと、何故か優越感を覚えて、シンドサを少しだけ忘れていた。
強い太陽の陽ざしを浴びるとそこは権現の山頂で、比良比叡トレールの表示ポールが新たに設置されていた。山頂付近の祠あたりで休憩しようと探したものの、見当たらないので日陰を見つけて冷たいものを食べ、元気をつけた。食べ終わってホッケを目指すべく歩き出すと、すぐ先に祠が見えた。先ほど探した苦労は何だったのかと、いい加減な記憶頼りの行動は無駄しかないなと反省だ。ホッケ迄の道のりも緩やかな斜面で楽勝だと思い込んでいたので、最後の登りは我慢の極みであった。だが、このホッケからの眺望は格別で360°見渡せる。山頂がこのように木々がないのも最高だ。太陽を遮るものが何もない辛さと眺望は、何れかがいいように思うが、一つ置きにそんな山頂があると良いかも知れない。そんなことを思いながら、ギンギラの暑い山頂を辞してホッケ右岸尾根の頭へ戻った。
此処は疎林の中であるので休憩にはいいが、予定時間から大幅に遅れているのですぐさま右岸尾根を下降する。この右岸尾根は古道のような杣道風の掘割の道があるにはあるのであるが、相当荒れている上に倒木が酷く、且また雑木が藪化していてルートファインデイングに注力しないといけないところがあるのが難点である。GPSを持ち、更に軌跡を入力しておかないととんでもない方向に下降してしまう恐れがあるので要注意!
何度かGPSの軌跡から離れてしまい、トラバースや元に登り返すなどを繰り返していると、下から水の流れの音が聞こえて来て、林道へ着地する。これで道探しから放免されということで本当にホッとしたものだ。
ただ、この林道は長いのが難点だ。不平不満を言いながら林道から湖西バイパス上の橋を越えて、しばらく進むと林道が入り乱れているので地図を確認しつつ、下へ下へと進むと住宅地の中に入り、JR湖西線を潜って和邇駅と蓬莱駅の中間地点付近に出た。此処から和邇駅まで車のブンブン通る道を、平和堂が見えることが唯一の期待を持って歩き、ビールをゲットして長い歩行の褒美をゴクリと飲み干した。 シンドイ歩きであった。
”八”、”竹”
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