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Yamareco

記録ID: 3474543
全員に公開
沢登り
栗駒・早池峰

禿岳 水上沢

2021年08月29日(日) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 宮城県 山形県
 - 拍手
GPS
06:12
距離
5.9km
登り
822m
下り
818m

コースタイム

日帰り
山行
5:21
休憩
0:52
合計
6:13
距離 5.9km 登り 822m 下り 822m
7:19
31
スタート地点
7:50
50
水上沢入渓
8:40
15
2段15m滝
8:55
9:12
78
滝上 休憩
10:30
25
藪漕スタート
10:55
49
旧中峰尾根合流
13:32
ゴール地点
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2021年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
新中峰登山口駐車スペース。
コース状況/
危険箇所等
新中峰登山口の駐車スペースに車を停めて、新中峰コース方面に歩き出す。
軽トラやジムニー系の車なら奥まで乗り入れる事も可能かもしれない。
林道を進むと新中峰登山道は右に折れる。ここを左の旧林道のような道に入る。踏み跡はあるが、藪が覆い繁っている。水上沢が見えてくると踏み跡は右に曲がり斜面を登るようについているので、そちらには向かわず沢に向かって薄い踏み跡を下降すると堰堤のすぐ上に降り立てる。歩き出して30分程で水上沢に入渓。

水上沢は短い区間の中に小滝を多くかける。全体的に倒木が多いが、中には登り応えがある滝もあり飽きる事はない。というか、飽きる前に終わってしまうくらい遡行は短い。
今回は二人共ラバーだったが、結構ヌメリがあり神経を使った。
核心は2段15m滝。
最初の取り付きがヌメっているので少しいやらしい。上部まではホールドもあるが、最後の3mくらいが垂直でいいホールドがない。右の草付きに少し移動して最後は灌木を掴んで強引に上がった。
フリーで抜けてしまったが、ここはザイルを出すべき。

標高1000を越えた辺りから藪漕ぎに入るが、今回我々は、右岸尾根の旧中峰尾根を目指した。
廃道になって10年以上経つが、もしかしたら踏み跡くらいは残ってて藪漕ぎも幾分楽なんじゃないかと思ったからである。
しかしその願いは儚くも崩れ去る。旧中峰尾根に合流しても、そこは全て藪に覆われていた。かろうじて今にも切れそうなロープが残っているくらいで、太い灌木の藪尾根を傷だらけになりながら進む事になる。
藪漕ぎを開始してから稜線の登山道に抜けるまで一時間以上を要した。
そりゃあ廃道になって10年も経てば当然だろう。考えが甘かった。
この沢の詰めは沢型がなくなったらそのまま真っ直ぐ稜線に向かって直進した方がいい。おそらくその方が藪漕ぎ距離も時間も短く済むはずである。
ちなみに、地震で崩落して廃道になったこの旧中峰登山道だが、崩落箇所はよくわからなかった。我々が尾根に合流した地点より下だったのか、もしくは藪を漕ぐのに夢中で気付かなかったのかもしれない。

旧中峰尾根の藪を抜けて登山道に合流した場所は、七号目の看板がある所だった。禿岳山頂はカット。
下山は新中峰登山道を利用。
新中峰登山口の駐車地点から歩いて林道を奥に進みます。
2021年08月29日 07:19撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/29 7:19
新中峰登山口の駐車地点から歩いて林道を奥に進みます。
新中峰登山道は右へ。水上沢へは左の藪道を行きます。
2021年08月29日 07:33撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/29 7:33
新中峰登山道は右へ。水上沢へは左の藪道を行きます。
こんな感じの道。
2021年08月29日 07:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/29 7:34
こんな感じの道。
沢に向かって斜面を下ると堰堤の上に出ます。ここの泥が膝まで潜って気持ち悪かったです。
2021年08月29日 07:50撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/29 7:50
沢に向かって斜面を下ると堰堤の上に出ます。ここの泥が膝まで潜って気持ち悪かったです。
水上沢を遡行開始。
2021年08月29日 07:57撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/29 7:57
水上沢を遡行開始。
倒木が結構多かったです。
2021年08月29日 08:08撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/29 8:08
倒木が結構多かったです。
ラバーのフリクションはあまりよくない。
2021年08月29日 08:08撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/29 8:08
ラバーのフリクションはあまりよくない。
小滝が多いですが、難しい滝はありません。
2021年08月29日 08:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/29 8:12
小滝が多いですが、難しい滝はありません。
4mくらい。
2021年08月29日 08:16撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/29 8:16
4mくらい。
takashiiiiiさんは約1ヶ月ぶりの沢。
2021年08月29日 08:18撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/29 8:18
takashiiiiiさんは約1ヶ月ぶりの沢。
ナメ滝連瀑。いいですね。
2021年08月29日 08:21撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/29 8:21
ナメ滝連瀑。いいですね。
6mくらいか。
2021年08月29日 08:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/29 8:34
6mくらいか。
ヌメリに気をつけながら登ります。
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ヌメリに気をつけながら登ります。
この時はtakashiiiiiさんも快調でした。
2021年08月29日 08:36撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/29 8:36
この時はtakashiiiiiさんも快調でした。
2段15m。この沢の核心でしょう。今思うと何故ザイルを出さなかったのか。ヌメリもあるし普通は出すべき。
2021年08月29日 08:39撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/29 8:39
2段15m。この沢の核心でしょう。今思うと何故ザイルを出さなかったのか。ヌメリもあるし普通は出すべき。
フリーで取り付くmooree。このあと後を追ったtakashiiiiiさんが3m程墜落したらしい。滝上でゆっくり休憩しました。
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フリーで取り付くmooree。このあと後を追ったtakashiiiiiさんが3m程墜落したらしい。滝上でゆっくり休憩しました。
2段12mくらい。
2021年08月29日 09:20撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/29 9:20
2段12mくらい。
さっきの事があるのでザイルを引いて登ります。ホールドは豊富。
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さっきの事があるのでザイルを引いて登ります。ホールドは豊富。
墜落の時に手首や両膝を打ったらしいが、遡行はなんとか出来るみたい。
2021年08月29日 09:51撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/29 9:51
墜落の時に手首や両膝を打ったらしいが、遡行はなんとか出来るみたい。
もうちょい滝が続くと思ったが、早々と終了。そして長い藪漕ぎに突入。
2021年08月29日 09:55撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/29 9:55
もうちょい滝が続くと思ったが、早々と終了。そして長い藪漕ぎに突入。
これは旧中峰の尾根に乗ったとこ。道はありませんでした。
2021年08月29日 10:57撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/29 10:57
これは旧中峰の尾根に乗ったとこ。道はありませんでした。
トラロープがかろうじて残ってました。
2021年08月29日 10:58撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/29 10:58
トラロープがかろうじて残ってました。
旧中峰上部の岩場。右から巻きました。
2021年08月29日 11:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8/29 11:10
旧中峰上部の岩場。右から巻きました。
深く刻まれた急峻な谷は去年遡行した火の沢。ここはまた行きたい。
2021年08月29日 11:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/29 11:10
深く刻まれた急峻な谷は去年遡行した火の沢。ここはまた行きたい。
ようやく抜けたー!一時間超えの藪漕ぎで傷だらけになりました。
2021年08月29日 11:43撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/29 11:43
ようやく抜けたー!一時間超えの藪漕ぎで傷だらけになりました。
山頂はカットします。麓を見て開放感を味わう。
2021年08月29日 12:20撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/29 12:20
山頂はカットします。麓を見て開放感を味わう。
登山道は綺麗に刈り払いされて広くなってました。素晴らしいです。ありがとうございます。
2021年08月29日 12:20撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/29 12:20
登山道は綺麗に刈り払いされて広くなってました。素晴らしいです。ありがとうございます。
下山はゆっくり降りてきました。お疲れ様でした。
2021年08月29日 13:31撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/29 13:31
下山はゆっくり降りてきました。お疲れ様でした。
禿岳全景。何度来ても面白い山でかっこいい。
2021年08月29日 13:53撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/29 13:53
禿岳全景。何度来ても面白い山でかっこいい。
次は右の不動ノ沢か、さらに左の小倉ノ沢か。どちらも恐ろしいです。
2021年08月29日 13:53撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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8/29 13:53
次は右の不動ノ沢か、さらに左の小倉ノ沢か。どちらも恐ろしいです。
撮影機器:

感想

2日連チャンの沢登り。
今日は大好きな禿岳の沢に入る。

禿岳東面には遡行対象の沢が5本程ある。
去年は火の沢を遡行したので、今回はこの5本の中では一番グレードが低いとされてる水上沢を選んだ。
距離も短く難しい滝もないだろうと私の気持ちが過信していたと思う。
核心の2段15mで相方のtakashiiiiiさんが3m程墜落した。
フリーでトップを登る私に続いてtakashiiiiiさんも取り付いたらしいが、取り付きから3m程登った所でヌメリによりスリップして墜落したらしい。私はまだ上部で登攀途中であり、落ちた所は見ていない。
3mでもグランドフォールすれば致命的な怪我をしてもおかしくない。
今回はたまたま遡行を続けられる程度で済んだのでよかったが、骨折等してたらヘリの救助要請は避けられない。
これくらいならフリーで大丈夫だろうという完全なる過信であり、ザイルを出さなかった私のミスである。
普通に考えればパッと見ただけでここはザイルだろうという滝なのだが、何故出さなかったのか、大いに反省しなくてはならない。怖い思いをしたtakashiiiiiさんには大変申し訳なく思う。

滝上に出た直後は、takashiiiiiさんも墜落の恐怖感でかなり動揺していたが、一服しながらゆっくり休憩したら次第に落ち着いてきた。手首を捻ったのと両膝を打ってしまっていたが、遡行は出来る状態らしいのでとりあえず一安心であった。

慣れが一番怖い。初心忘れるべからず。
今一度、肝に命じて沢登りと向き合って行きたいと思う。

滑落してしまいました。mooreeさんは責任を感じてますが、完全に私の油断と過信だったと思います。

実際、これ位の滝は今まで問題なくクリアしてきた訳ですが、ロープ出す面倒くささもあり、一声が出なかった。

軽症で済んだのは幸運でした。落ちる時はスローモーションに感じる。っていうのは本当ですね。
そして声も出ない。普段は少し滑るとギャーギャー騒ぐのに…

逆にここで落ちて結果軽症だったのは良かったのかも、と思います。

今後の危機管理と登り方の課題が明確になりました。

これを機に更なるレベルアップをし、禿岳、不動ノ沢にチャレンジしたいものです。

水上沢はコンパクトにまとまってて、短時間で済むし、トレーニングには良い沢ですね! 落ちたけど笑

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