【岩攀】カニのハサミ岩（マルチピッチ「お茶会ルート・ノーマル」八方ヶ岳/熊本県菊鹿市）

2021年09月23日(木) [日帰り]

• GPS: 08:07
• 距離: 2.3km
• 登り: 325m
• 下り: 324m

コースタイム

日帰り

• 山行: 0:28
• 休憩: 7:39
• 合計: 8:07

8:18 スタート地点
8:45 16:24 出会
16:25 ゴール地点

コース状況／危険箇所等

※1：駐車については「八方ヶ岳林道」にされたい。その上部の「矢谷林道」は補修工事等があるため通行・駐車は控えたい。
※2：アプローチにピンクテープは張らないこと。整備中であり落石の危険もあるため一般登山者が迷い込まないようにしてあるとのこと。

◆カニのハサミ岩のトポ（概要/PDF）
https://bit.ly/3uG5qCP
◆お茶会ルート・ノーマルの全ピッチ登りはじめを収録した動画
https://youtu.be/_R_dUo1rZ-Y
◆前回の記録「初めまして、八方ヶ岳・カニのハサミ岩」
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3229202.html

その他周辺情報

■温泉
菊鹿温泉「菊翠苑」＠350円に立ち寄りました。他に植木温泉も近いです。
■道の駅 水辺プラザかもと
温泉があるため車中泊に人気らしい。
http://www.mizube-plaza.co.jp/

写真

https://youtu.be/_R_dUo1rZ-Y
今回の動画は全ピッチの登り始めを収めたため18分の長さになった

アプローチ

カニのハサミ岩の全容

西稜エリアのトポ

カニのハサミ岩はアプローチがしんどい。また落石の恐れもあり、一般登山者が誤って登らないようテープ等はつけていない

今回はイオタンのマルチ練のため、3人システムは「1-2-3」

トップにオームさん、セカンドにイオタン、サードが僕

そんでイオタンが支点構築からセカンド（実際はサード）引き上げまでの流れを練習

開拓者にルート解説されながら、マルチの監修してもらうなんて最高じゃん

前半3ピッチを終えると

ルート名の由来となった「お茶会テラス」に出る

最終5ピッチ目は長いスラブ

トップアウトの笑顔

山頂ランチはサイコー

下山してショートルートでも遊ぶ

なんちゃってOSして笑顔

イッセーさんとも会えた

感想

wakatakeya

2021年4月に、熊本県にある八方ヶ岳（やほうがたけ/山鹿市菊鹿町）にある「カニのハサミ岩」がフリークライミングのエリアとして公開された。今回はマルチピッチルート「お茶会ルート・ノーマル」を登ってみた。

5ピッチのルートは5.8前後で構成されている。ボルトも比叡山のように間隔が遠いこともなく、ランナウトしていない。取りつきからトップアウトまで眺望が素晴らしく、マルチピッチクライミングの練習ルートとして、とても良いものだと思う。

3ピッチ終了点に広いテラスがある。開拓者のひとり、あつこねーさんが「ここでお茶会した〜い★」と行った事から「お茶会テラス」と呼ばれ、ルート名にもなった。

今回はイオタンのマルチ練として、贅沢にも開拓者のひとり、オームさんに同行してもらった。トップをオームさんにお願いし、セカンドにイオタン、サードが僕の「1-2-3システム」で登る。オームさんにルート解説をして頂き、イオタンが「疑似リード」で登った後に支点構築を行い、フォローの僕を引き上げるというリードシミュレーションを繰り返すという算段だ。

登攀の様子は動画を観て頂きたい。全てのピッチの取りつきを収めたので、「お茶会ルート・ノーマル」を初めて登る方には参考になると幸いだ。




マルチピッチクライミングの練習をするのに、この岩場はとても良いと思う。比叡山のTAカンテも良いルートだが、ピン間が長すぎて（易しいスラブとは言え）ここでリード初体験をさせるのは気が引けていたところだった。

「ROCK＆SNOW誌」から掲載依頼もきているそうで、ショートからマルチまで楽しめる熊本県下の貴重な岩場として人気が出るかも知れない。