記録ID: 3567566
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無雪期ピークハント/縦走
日高山脈
沙流岳〜林道と登山道の情報レポ(2021年秋)
2021年09月26日(日) [日帰り]
- GPS
- 08:30
- 距離
- 21.4km
- 登り
- 821m
- 下り
- 824m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 7:32
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 8:29
6:05
175分
林道入口(日勝峠7合目)
9:00
9:12
73分
旧登山口
11:30
12:00
154分
旧登山口
14:34
林道入口(日勝峠7合目)
林道入口(日勝峠7合目) 06:05 - 09:00 旧登山口 09:12 - 10:25 沙流岳 10:40 - 11:30 旧登山口 12:00 - 14:34 林道入口(日勝峠7合目)
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
林道入口には入林ポストがありますが、中は空っぽです。原則、事前に郵送で届け出をします。 郵便番号:055-2303 住所:沙流郡日高町栄町東2丁目258-3 宛先:日高北部森林管理総務グループ(管理担当) |
コース状況/ 危険箇所等 |
2016年の連続台風により林道が決壊し、夏山として登る人がいなくなってしまった沙流岳。『北海道夏山ガイド』からも姿を消したこの山の2021年9月時点での情報を皆さんにお届けします。 現在、主に日勝トンネル手前から積雪期に登られているようですが、無雪期の記録は見ません。「もしかして、林道を歩ききれば登れるのではないか」、「頂上までの道は残ってるのか」と興味のある方もいると思いますので参考にしてください。 そして、大切な前置きがあります。このレポートには写真がありません。下山時にカメラを落としてしまい掲載が出来ません。文章のみの情報になりますが、自分の見てきた状況をなるべく詳しくご報告しますのでご容赦ください😵。 尚、その後の経年経過により更に荒れることが想像されます。くれぐれも参考程度に留めていただき、自己責任にて登山をお願いします。 [林道の決壊について] 出だしの決壊は、ゲートの先の橋の流出。沙流川の水位が問題なければ、容易に渡渉出来るでしょう。 長い林道の中で決壊が数ヶ所ありますが、先行者(鹿?)の踏み跡があり、容易にかわすことが出来ます。ただし、ピンテなどの目印はありません。 各山の台風影響後の林道決壊状況と比べても、沙流岳はまだマシな方だと思いました。 [林道の倒木について] 単体での倒木が多く連続していませんので、林道歩行が困難な程には感じませんでした。中には数本、切断処理がされているものもあります。 見た目、「うわ〜」と思うようなものもありますが、決壊状況の見た目と同じく近づくと容易に回避出来るレベルだとわかります。 [支道(支線)について] 明確な分かれ道が3つあり、2つの分岐には標識が確認出来ました。以前に車で入れた時は、支道の入口にはチェーンが張ってあり、迷い込む心配は無かったようですが、今は施錠されていません。GPSでの確認しながらの歩行をお勧めします。 [林道について〜その他] ゲートから旧登山口まで全長約10kmの林道です。途中、鋭角で美しい沙流岳が顔を覗かせますが、派生する山の山腹を縫うように林道が付けられていますので、蛇行しながら近づいたり遠ざかったりを繰り返します。 小さな渓流などを横切る場面もありますが、水の確保には煮沸などが必要だと思われます。また、時期によっては渇水もありそうです。 経年経過で林道上には草が生えていますが、全体の9割は苔のようなものや、背丈の低いものですので歩行に支障はありません。背丈の高い区間は、登山道のように人が通るような踏み跡や獣道があります。林道歩きでは薮漕ぎのような場面はありませんでした。 [旧登山口から沙流岳頂上まで] 5年経過していることもあり、登山道の面影は既になく廃道状態です。旧登山口から上を眺めると、美しい笹原。しかし、ほぼ道なき道を行くと言った感じで、とにかく薮が凄い。特に下部の笹が酷く、背丈程の笹と格闘しながらの辛い行程になります。 踏み跡を確認出来たのは、中腹の一部と頂上付近のみ。GPS を使い、どこが元々登山道だったのか画面を見ながら登ります。画面上の登山道(だった)の破線部分は、足元に引っ掛かる薮がまだおとなしげ。一歩踏み外せば、たちまち歩が進まなくなるでしょう。 ピンテは古いものと新しいものの2箇所を確認しました(自分も1つ追加)。色が抜けた白いポールも1つ確認。以前は100mごとに道標があったようですが見当たりませんでした。 尚、旧登山口にあった登山口の標識も今はありません。林道最終盤の長い直線を通り、左に曲がる所が登山口ですが、ガスの無い日でしたら山頂が手前から見えてますのでわかるでしょう。ちなみに、登山口跡より僅かに下った先に林道ゲートの小さなポールがあります。 ここまで来て行くか行かないかの判断は難しいかもしれませんが、相当な薮レベルだと覚悟してください。 旧登山口から頂上までは標高差約180mですが、薮が濃すぎて思いの外に時間がかかります。 頂上部分は地面がしっかり見えています。休憩するのに支障はありません。 また、頂上標識も健在で、北日高の山々や夕張岳、ウペペサンケ山などの展望が広がります。 [登山時間について] 林道は往復で20kmになりますが、傾斜が緩やかな為に登りも下りもあまり時間差がないと思います。林道だけで往復で6時間は見ておいた方が良さそうです。 旧登山口から頂上へは登り1時間、下り30分はかかりそうです。下りでは勢いでどんどん下ってしまいがちですが、登山道跡を外れると更に濃い薮に埋もれてしまい、下るのさえ大変になります。 道なき道に等しい山頂往復ですが、元の登山道を辿らないとかなりしんどい思いをします。 林道は何とかなるけど、問題はあの薮・・😨。 |
その他周辺情報 | 日高の道の駅にあるセコマの営業時間は5時〜23時です。 |
装備
備考 | GPS は上記の通り必須。ヒグマの痕跡は見られませんでしたが、いない訳ないので対策をしっかり整えてから入山を。鹿が多い印象です。 |
---|
感想
長い林道歩行を登山の過程として考えれば、この山は十分な登山対象になるかと思います。ただし、それは旧登山口からの薮が苅られればの話(*_*)。カメラに加え、コンタクトレンズも薮の中で落としてわからなくなりました。いっぱい写真を撮りましたが、提供出来ずに無念です(TT)。
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コメント
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薮の中の落し物拾ってくれる神現れないかなぁ✨🗽✨
コンタクトレンズまで落としたもの・・。
薮の写真、提供したかったなぁ
。凄かったんだから😵
林道は昨年9月の時点でマウンテンバイク走行が可能な状況でしたか?
おおよそのカメラ紛失ポイントが分かれば、誰か強者チャリダーが捜索に行ってくれそうな気がしますが。
つたないレポ、しかも写真が掲載出来ずにすいませんm(__)m
さて、林道の自転車での通行ですが、部分的に担ぐことがあるでしょうが、おおむね問題はないかと思われます。
山頂を目指しますか?
あれは、これまで経験した中でもトップクラスでした。両手で掻き分けても、足下に笹が引っ掛かる状況で、元の登山道をGPS で忠実に辿って初めてやっと歩が進むと言った感じです。
もし、行かれるようでしたら、ぜひレポを!!
ちなみに落としたカメラは黒いデジカメです。旧登山口から僅かに登った辺りです。もし、発見したら教えてください(*_*)
電動アシストマウンテンバイクでも持っていれば、刈払い機を背負って行ってみたいところですが、ちょっと私には無理そうです。若い屈強なツワモノの出現を待ち望みましょう!笑笑
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