【弥栄作戦】天水山・三方岳・黒倉山・鍋倉山・仏ヶ峰（信越トレイル東半）【丁80.9】

2013年10月13日(日) [日帰り]

• GPS: 13:25
• 距離: 50.0km
• 登り: 2,579m
• 下り: 2,530m

コースタイム

日帰り

• 山行: 13:09
• 休憩: 0:16
• 合計: 13:25

5:00 道の駅信越さかえ
5:54 5:54 栄村口
6:39 6:39 山道へ
7:08 7:08 山伏山方面分岐
7:21 7:23 天水山
7:55 7:55 三方岳
8:11 8:13 深坂峠
8:42 8:42 野々海峠
9:44 9:44 須川峠
10:06 10:06 伏野峠
10:47 10:47 幻の池
11:07 11:07 宇津ノ俣峠
11:31 11:31 花立山
11:50 11:51 牧峠
12:42 12:42 梨平峠
13:07 13:08 関田峠
13:21 13:21 筒方峠
13:41 13:43 黒倉山
13:46 13:47 久々野峠
13:55 13:58 鍋倉山
14:49 14:49 小沢峠
15:03 15:05 仏ヶ峰
15:31 15:31 仏ヶ峰登山口
15:59 15:59 風穴分岐
16:23 16:25 平丸峠
16:48 16:48 水場
18:25 信濃平駅

天候

一応晴れ。雲多め。県境は下越の予報を参考にしたほうが良さそうだ。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

発：道の駅信越さかえ
着：JR飯山線信濃平駅

コース状況／危険箇所等

道の状況
適度な歩きにくさ。小刻みなアップダウン。急な下りに急な上り。水場なし。巻き道なし。

登山ポスト
？

下山後の温泉
いいやま湯滝温泉（500円）

写真

10/13 5:00

空の状況を気にしつつ、予定より遅れて道の駅を出発。

10/13 5:05

夜半に時折強い雨が降っていたが、雲は東方へ去りつつある。

10/13 5:19

山の周りにはなお霧が取り巻いている。

10/13 5:25

緊張しつつ霧の中へ。

10/13 5:31

霧に包まれる棚田。

10/13 5:40

谷間の街を覆う霧。

10/13 5:45

完全に霧を脱する。

10/13 5:45

上下ともに白みゆく西側の山谷。

10/13 5:51

西側は快晴。

10/13 5:53

池面にも山容がくっきり。

10/13 5:54

栄村口。初めて標柱と遭遇。

10/13 5:55

地図上に2つほど池が並んでいるが、その上手の方。

10/13 6:00

0600時。まだ舗装道路上を歩く。

10/13 6:09

東天に昇る陽が霧を払う。

10/13 6:09

山を覆っていた霧も拭われたようだ。

10/13 6:13

勢いよく流れる沢水が清冽な雰囲気を与える。

10/13 6:39

ここから本格的な山道となる。

10/13 6:47

取り付きはまずまず。

10/13 6:52

最初の小ピーク。焚き火跡あり。

10/13 7:00

0700時。茂みが煩いように見えるが、足元はしっかり刈り払われている。

10/13 7:01

木の間に西側の山々が見えてくる。

10/13 7:03

あれが天水山だろう。

10/13 7:18

天水山への急な上り。

10/13 7:21

天水山山頂

10/13 7:22

天水山からは南方が眺められる。

10/13 7:22

あ、蟷螂が・・・と思ったら、既にお亡くなりだった。

10/13 7:26

せっかく上ったのに今度は急降下。

10/13 7:37

雲が晴れたように思っていたが、なお厚い雲が残る。

10/13 7:49

また急な上り。

10/13 7:55

三方岳山頂

10/13 8:05

道が若干落ち着いてくる。

10/13 8:11

深坂峠

10/13 8:11

よくぞ晴れたり。

10/13 8:12

十日町方面の山々が幅広く見渡せる。

10/13 8:13

山間の田園

10/13 8:42

野々海峠

10/13 8:44

所々ぬかるんでいるが、太い枯れ枝等を置いて沈まないよう措置されている。

10/13 8:53

白く目立つのは山小屋だろうか？

10/13 8:57

湿原めいた箇所もある。

10/13 9:01

0900時。陽も十分昇り、若干汗ばんでくる。

10/13 9:03

次のピークがババンと見えるということは、その前にググンと下がるということ。

10/13 9:23

0908時に対向者に初めて遭遇。その後、2パーティと擦れ違う。CL、SLと思しき人が首から会員証のようなものを下げていたので、何かイベントでもあったのだろうか。

10/13 9:27

滑りやすそうな急な箇所にはロープがはってある。

10/13 9:33

新潟県側の高田平野も見えてきた。

10/13 9:44

峠に見えないが、この曲がり角が須川峠。

10/13 9:55

歩くにつれて、見える平野も大きく広く。

10/13 9:55

予想外に雲は多かった。

10/13 10:04

紅葉はまだまだだが、着実に色づきつつある。

10/13 10:06

伏野峠

10/13 10:13

手前は晴れているが、

10/13 10:13

視点をずらすと、晴れではなく曇りだ。

10/13 10:23

足元は刈り払われてはいるが、木の根や幹が伸びまくっているので注意を要する。

10/13 10:27

淡青の空と平野の間、紺碧の部分は日本海ならん。

10/13 10:44

明暗を分かつものは？

10/13 10:47

幻の池

10/13 10:55

平野部分どアップ。

10/13 11:00

1100時。木が真っ直ぐに伸びないので歩くのに若干難儀する。

10/13 11:04

暫くはずっと新潟県側の展望。

10/13 11:07

宇津ノ俣峠

10/13 11:31

花立山

10/13 11:31

花立山からの展望。

10/13 11:38

左奥は黒倉山に鍋倉山だろう。

10/13 11:38

北側からの風が強く、雲が次から次から運ばれてくる。

10/13 11:50

牧峠

10/13 12:42

梨平峠

10/13 12:53

前を歩いている男性は二人組で来ているようだったが、ランも入れているのか結構ペースが速かった。

10/13 12:55

近くに光原荘というのがあるが、陽光を浴びて輝く野辺はまさに光の原であった。

10/13 13:07

関田峠。車が何台も停まっている。

10/13 13:14

延々と歩いてきて最後に急登が来るのではと心配していたが、意外と緩やかな上りでホッとする。

10/13 13:21

筒方峠

10/13 13:27

右手側中央に見える白い建造物は恐らく上越火力発電所だろう。その奥はもちろん日本海。長野まで来て海が見られるとはね。

10/13 13:28

所々、申し訳程度に細い木道が渡されている。

10/13 13:41

黒倉山山頂

10/13 13:42

黒倉山からの眺め。

10/13 13:46

若干下って久々野峠。

10/13 13:52

道の真ん中に推定六股の木。

10/13 13:55

本日の最高峰、鍋倉山到達。

10/13 13:56

しかし、得られた展望は木の間と雲間に僅かばかり。

10/13 14:04

最高地点は何とかクリアした。次は終着点だ。

10/13 14:20

分厚い雲の下、久しぶりの長野県側。

10/13 14:22

紅葉の先駆木も曇天では映えない。

10/13 14:23

天気が好ければ浅間山等も見られるのだろうか。

10/13 14:26

細い尾根を仏ヶ峰へ。

10/13 14:30

稜線に雲がかかってきた。

10/13 14:49

小沢峠

10/13 15:01

1500時。・・・。もはや無言を通り越して無心。

10/13 15:03

仏ヶ峰と思われる。

10/13 15:18

リフトの頂上駅？から、

10/13 15:19

ゲレンデ特有の急坂を下る。

10/13 15:22

ちなみに、道は選べる。

10/13 15:24

今日の天気は午前中晴れ、午後晴れ時々曇り、夕方にかけて曇り時々晴れといったところか。

10/13 15:31

仏ヶ峰登山口。もうちょっと行ってみよう。

10/13 15:36

沢を二つほど渡るのだが、

10/13 16:00

その度に降りて上ってなので苦しい。

10/13 16:17

車が数台止められそうな空き地だ。終わりも近し。

10/13 16:19

わだちを辿って行くと、

10/13 16:24

中古池に出る。

10/13 16:24

10/13 16:25

特に明記は無いが、この辺りが平丸峠だろう。

10/13 16:34

下山の途につく。

10/13 16:42

平地は直線距離では近い。しかし平丸峠からの下りは曲がりくねっているので道程は相当なものだ。北峠から降りたかったが、やむを得ない。

10/13 16:45

本当に今日は空の状況が目まぐるしく変わった。強風の故だろう。

10/13 16:48

おお、水場が。これは私に飲めと囁いている。

10/13 17:14

日没時刻を迎える。

10/13 17:14

しかし、先はまだ長い。ライトを装備だ。

10/13 18:25

貨車を改造したような信濃平駅にてゴール。

撮影機器：

FinePix F30 富士フイルム

感想

narodniki

飯山（いいやま）市と栄（さかえ）村をはじめとする北信一帯の弥栄（いやさか）を祈念し奉る。

2年前から東日本大震災からの復興を祈念しつつ毎年東北3県を回らせていただいたのだが、ずっと気がかりなことが一つ。
東北で地震があった直後に同程度の地震が発生したにも関わらず、大して取り上げられることも無く、早々に忘れ去られてしまった感がある栄村等の北信地域である。
東北山行が一区切りついた今年の内にと、10月の佳き日に三鎮山行を決行する。

当初は4時頃に出発する予定だったのだが、前夜より雨が降り、4時時点でもパラッという感じだったので、様子を見て5時に出発。ぐねぐねした舗装道路を霧の中を天水山への取り付きに向かって歩く。

信越トレイルの起点と終点は斑尾山と天水山という山の山頂となっているが、麓からでないのはこの延々と長く続く舗装路ゆえであろう。これが遊歩道的なものでもあれば、起点はJRの駅か道の駅となるだろう。

天水山〜深坂峠間は、特にピーク周辺において急な上りと急な下りが交互に訪れる。

深坂峠に至り一挙に展望が開ける。以降は暫く展望が長野側ではなく、新潟側になる。前夜雨が降った割には山道は濡れておらず、泥濘も大したことなし。しかし、広範になるほど酷くなったように思う。

9:08に最初の対向者集団と擦れ違った後、立て続けに対向集団と出会う。この区間は山と言えるほどのピークは無いようだが油断は禁物。深坂峠までのように急なことはないが、アップダウンが続く。だんだんと無言となり、下越からの強い風にざわめく草葉の音だけを耳にするようになる。

関田峠から本日最高峰の鍋倉山へ。延々と歩いた後に急登とかだったら嫌だなあと思っていたが、それほど急でもなく助かる。この頃になるとさすがに脚や腰に疲労を感じてきて、どこで打ち止めとするか考えることにする。そのうち、展望は再度長野県側になる。鍋倉山から仏ヶ峰へは150m下るのだが、歩いているとあまり高度を下げている気がしない。また、間にある小沢峠がやたら遠く感じる。日は薄れ、雲が稜線にかかるようになった。こんなところで動けなくなったら大変だ。

拍子抜けの仏ヶ峰を越えて下りに移る。スキー場があるため最後の下りは物凄く急で、ついに左膝裏を痛めてしまった。万事休すか。

仏ヶ峰登山口に到達したが、ここから戸狩温泉方面に下りていく気はさらさらなく、北峠を視野に入れつつ平丸峠へ向かうこととした。

当初は北峠まで行って信濃平に降り、翌日再度北峠まで行って残り西半を踏破するということを考えていたので、平丸峠で終えることはあまり考えていなかった。また、平丸峠から信濃平への下りは結構曲がりくねっているので、道のりを考えると北峠経由の方が楽なのではという思惑もあった。

しかし、仏ヶ峰登山口から歩いて行くと途中沢の渡渉が2度ほどあって、その度に下っては上り返すのである。頭の方ではなお士気が高く「あわよくば北峠まで」と考えてはいたものの、前述の膝の痛みや履き始めてまだ浅い靴で来たことによる靴擦れにより脚は悲鳴を上げている。
結局、日没まで1時間をきったこと、途中、黒岩山を超えないといけないこと、薄暮につき動物との遭遇可能性が高まることといった客観的事実の積み上げが、「何としても歩ききる」という思いに打ち勝って平丸峠で山行を終える。久しぶりに歩く舗装道路は結構脚にくるものがあった。

通常、目指していた所に行くのを断念した際には若干ブルーが入るのだが、今回は晴れ晴れとした気持ちであった。よく頑張ったという思い、それと素晴らしい体験をさせてもらったという、その土地への感謝の気持ちがあるからだろう。そのくらいよく歩いた。

下山しながら頭は翌日のことへ。一日目は平丸峠まで。二日目はどこから歩いてどこまで行けるか思案しながら降りることとなった。

〜つづく〜