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Yamareco

記録ID: 360337
全員に公開
沢登り
磐梯・吾妻・安達太良

大行沢カケス沢本流と右俣遡行

2013年10月04日(金) 〜 2013年10月06日(日)
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honmasaki その他3人

コースタイム

4日 23:50北浦和出発→4:30大東岳登山口(仮眠)
5日 9:00大行沢出合→10:30F1→15:00カケス沢出合
6日 7:00カケス沢出合→10:00北石橋→11:50糸岳→13:00北石橋までの廃道で迷子   →カケス沢左俣下降→15:30カケス沢二俣→16:00(登山道で)北石橋→18:00   大行沢出合→23:00都内
天候 5日晴れのち雨
6日曇りのち雨
過去天気図(気象庁) 2013年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
10月4日 
 ディナーを食べた後に、デザートを食べるのはコース料理の醍醐味である。
 三段峡では雨に祟られ、イマイチ腹いっぱいにならなかったものの、デザートである、大行沢ははっきりいって食傷気味であるといえた。
 僕らは、眠い目をこすりながらも、ワタルさんのフォレスターで一路、仙台へ向けて出発した。メンバーはいつもの宴会部長である雄二郎と3つ上の先輩、オカムでる。
 ワタルさんのナイスな運転で、ビールが飲めるくらいの時間になんとか、大東岳の登山口に到着した。ここは、自販機付きのビジターセンターもあって非常に綺麗である。
10月5日
 天気は雨の予報もあったが、何とか晴れそうだ。気温もはっきりいって寒くはない。大東岳に登るツアーのおじちゃん達と一緒に大行沢の出合まで5分くらい歩く。水量ははっきりいって貧相であるが、岩盤は房総の沢のように泥岩であり、ポットホールがポッカリと空いており、僕らが落ちるのを待っている。入渓してすぐに、両岸がU字溝のようになってくる。誰かの記録で「ミニ中津川」と評していたがまさにそのとおりである。両岸をへつって行くが、そこかしこでドボンと落ちる。自分はステルスラバーばバチ効きであり、一箇所のショルダーを交えて、ノーコンクリアーである。その場所は少ししょっぱい巻きとなり、ロープを出す。下流部は概して、お助け紐で引っ張る機会が多く、この日のために用意してきた甲斐があった。
 そのうち、西表島にでもあるような断層で出来たF1が出てくる。8mくらいだろうか、左側を簡単に登れるが、高度感があるのでここでもロープを出す。この沢の滝は全て直登可能であるが、高度感のあるものが多く、5、6回はロープを出した。また、岩ももろい部分が多く、緊張感のある登攀を楽しませてくれる。
 ここからは、巨石の迷路である。いったい、どっから落ちてきたのか、これでもかというほどの礫岩の巨石で沢が埋められている。中には屋久島級の巨石もゴロゴロ。しかし、この巨石の素晴らしいのは、その岩の上になんと木がはえているのだ。東北の山深く、まさに幻想的な光景だ。ここから長い巨石帯をクリアーすると、お次は一転して両岸の森が近くなる。詳しい名前はわからないが、ブナをはじめとした広葉樹が僕らを優しく包み込むようだった。自分はこんな時は、なるべくヘルメットを取るようにしている。人間は全身から感覚を得ていることがよくわかる。またヘルメットを取ると、人間のセンサーで以外に頭はぶつけないことをお教えしよう。
 しばらくして、また巨石帯が始まり、ヘルメットをかぶり直して挑む。
 その先はナメがしばらく続く光景が広がっていた。
 もし僕と雄二郎が、沢上谷のコンクリートナメを見ていなかったら、感激して写真を撮りまくっていただろう。つまり、僕の中ではナンバー2のナメだ。いわゆる「天国のナメ」と言われる部分だ。両岸の植生と相まって非常に美しい。オカムとワタルさんは感動してくれただろうか。
 ナメが続く先、登山道が交差するあたりでテン場を見つけて、少々早いが幕とすることにした。薪を下流から大量に集めて、持ち上げた食材で鍋パーティーである。沢+泊まり+鍋+ビール=最強 という一次方程式を否定する奴はいないだろう。当然にして最高の夜であり、わざわざスパークリングワインを瓶ごと持ち上げた雄二郎に感謝。 
入渓直後、ミニ中津川のような渓相
入渓直後、ミニ中津川のような渓相
お助け紐が活躍
F1 まるで西表
天国のナメの始まり
天国のナメの始まり
焚き火で乾杯 やっぱりプレモル 一番手前が自分です。
焚き火で乾杯 やっぱりプレモル 一番手前が自分です。
カケス沢にて開脚でポーズ
カケス沢にて開脚でポーズ
小さい滝が連続
北石橋を登る
その後もナメが続く
その後もナメが続く
つめのところは幻想的
つめのところは幻想的
糸岳にて
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