ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 3661906
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
東北

籔の岩峰「苧巻岳」(田子倉)

2021年10月22日(金) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
2.3km
登り
249m
下り
247m

コースタイム

日帰り
山行
2:50
休憩
1:14
合計
4:04
7:05
10
駐車場(田子倉レイクビュー)
7:15
12
取付き
7:27
7:30
19
第一鉄塔
7:49
31
第二鉄塔(藪入り)
8:20
8:40
12
岩稜尾根
8:52
8:57
9
第一岩峰
9:06
9:47
24
第二岩峰(垂直岩壁)
10:11
10:14
10
岩稜尾根
10:24
10:26
28
第二鉄塔(藪抜け)
10:54
9
第一鉄塔
11:03
6
下山口
11:09
駐車場(レイクビュー)
天候 霧後晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
(東北道)西那須野塩原 → 塩原温泉 → 南会津町 → 檜枝岐村 → 只見町
コース状況/
危険箇所等
前半は電力巡視路、後半は籔漕ぎ。
今日の山は奥会津田子倉ダムの北側に聳える岩峰「苧巻岳」(オマキダケ)。前人記録無く藪のルートを何処まで行けるか解らない。
4
今日の山は奥会津田子倉ダムの北側に聳える岩峰「苧巻岳」(オマキダケ)。前人記録無く藪のルートを何処まで行けるか解らない。
取り付きは山頂南東尾根の末端付近。国道252の田子倉ダムサイトに車を置いて出発。霧雲が山々を包む。
取り付きは山頂南東尾根の末端付近。国道252の田子倉ダムサイトに車を置いて出発。霧雲が山々を包む。
さて、何処から取り付くか。尾根末端を回り込んで探す。
さて、何処から取り付くか。尾根末端を回り込んで探す。
田子倉第2トンネル前に出た。
田子倉第2トンネル前に出た。
左前方に踏み跡発見。電力巡視路か?
左前方に踏み跡発見。電力巡視路か?
九十九折の巡視路を進んであっさりと尾根に上がれた。
九十九折の巡視路を進んであっさりと尾根に上がれた。
尾根上は霧が立ち込める。巡視路は良く刈払われている。
尾根上は霧が立ち込める。巡視路は良く刈払われている。
大きな枯木。
霧の中から鉄塔(送電塔)が現れた。第1鉄塔、標高620m。
霧の中から鉄塔(送電塔)が現れた。第1鉄塔、標高620m。
残り花アキノキリンソウ。
1
残り花アキノキリンソウ。
ハナゴケも元気。
3
ハナゴケも元気。
一旦下って登り返す。霧中にブナの大木が目立つ。
3
一旦下って登り返す。霧中にブナの大木が目立つ。
東方の雲間に只見湖。
東方の雲間に只見湖。
第2鉄塔を囲む藪。巡視路はここ迄。ここからいよいよ藪入りだ。
第2鉄塔を囲む藪。巡視路はここ迄。ここからいよいよ藪入りだ。
薄っすらと東方に稜線。
薄っすらと東方に稜線。
更に上部で切れ落ちる岩稜。
1
更に上部で切れ落ちる岩稜。
大分高度が上がった。
大分高度が上がった。
後方(南方)は田子倉湖。
3
後方(南方)は田子倉湖。
霧が少し晴れ高度感が出てきた。
霧が少し晴れ高度感が出てきた。
灌木藪を抜けて690m付近で岩稜尾根に乗った。
1
灌木藪を抜けて690m付近で岩稜尾根に乗った。
尾根南西眼下に田子倉湖。バックは横山(1,416.7m)の山稜。
3
尾根南西眼下に田子倉湖。バックは横山(1,416.7m)の山稜。
紅葉は未だ始まったばかり。
1
紅葉は未だ始まったばかり。
岩稜尾根の先に鋭い岩峰ピーク(730m)が出て来た。越えられるだろうか?
2
岩稜尾根の先に鋭い岩峰ピーク(730m)が出て来た。越えられるだろうか?
尾根南方樹間に田子倉湖。
尾根南方樹間に田子倉湖。
岩峰ピークは左の藪伝いに登れた。ピークを左折すると地形図に無い細尾根のキレットがあった。
1
岩峰ピークは左の藪伝いに登れた。ピークを左折すると地形図に無い細尾根のキレットがあった。
キレットを上がって程なく740m付近で垂直の巨大岩壁に突き当たった。
キレットを上がって程なく740m付近で垂直の巨大岩壁に突き当たった。
岸壁右側(東方)。
2
岸壁右側(東方)。
左側(西方)。左右どちらも降下出来ない。万事休すか?
左側(西方)。左右どちらも降下出来ない。万事休すか?
取り敢えず休憩。草木が途切れた上部壁はおよそ15m前後、足掛かりも無く自分の技量では危険過ぎる。
3
取り敢えず休憩。草木が途切れた上部壁はおよそ15m前後、足掛かりも無く自分の技量では危険過ぎる。
休憩中に霧雲は晴れた。最高地点から東方の絶景。要害山(705m)や蒲生岳(828m)、柴倉山(871.1m)の鋭鋒が見える。
6
休憩中に霧雲は晴れた。最高地点から東方の絶景。要害山(705m)や蒲生岳(828m)、柴倉山(871.1m)の鋭鋒が見える。
要害山のズーム。
3
要害山のズーム。
蒲生岳(右)のズーム。左奥に笠倉山(993.7m)も見える。これら奥会津の鋭峰は全て踏破済である。
3
蒲生岳(右)のズーム。左奥に笠倉山(993.7m)も見える。これら奥会津の鋭峰は全て踏破済である。
只見の荒々しいスラブ山稜。
2
只見の荒々しいスラブ山稜。
復路岩稜尾根から第1岩壁を振り返る。
復路岩稜尾根から第1岩壁を振り返る。
岩稜尾根中間迄戻り南側から山頂部を望む。右端の引返え地点手前から中央部の窪地(日陰箇所)に迂回すれば山頂部に上がれるかも知れない。事前の検討不足だった。
3
岩稜尾根中間迄戻り南側から山頂部を望む。右端の引返え地点手前から中央部の窪地(日陰箇所)に迂回すれば山頂部に上がれるかも知れない。事前の検討不足だった。
山頂部の西端。
ズームして見るが、西方ルートはやはり厳しそう。
ズームして見るが、西方ルートはやはり厳しそう。
岩稜尾根の西端。中々の眺めだ。
岩稜尾根の西端。中々の眺めだ。
西端の岩石を覗いてみた。
4
西端の岩石を覗いてみた。
天気快晴。東方は只見湖。下山時に晴れる天気、は山のジンクス?
3
天気快晴。東方は只見湖。下山時に晴れる天気、は山のジンクス?
第2鉄塔迄降りてきた。藪はここでお終い。
第2鉄塔迄降りてきた。藪はここでお終い。
美味しそうだが・・?
美味しそうだが・・?
第1鉄塔への登り返えし。
第1鉄塔への登り返えし。
ミヤマママコナ。
ミヤマママコナ。
第1鉄塔。
楽ちんの木漏れ日ロード。
楽ちんの木漏れ日ロード。
クマ達の好物山栗。
クマ達の好物山栗。
無事下山。下山口前の若宮神社から本峰を振り返る。
1
無事下山。下山口前の若宮神社から本峰を振り返る。
車に戻り湖上の絶景。西方最奥の平頂は前毛猛山(1,233.5m)。
4
車に戻り湖上の絶景。西方最奥の平頂は前毛猛山(1,233.5m)。
その右手最奥は会越国境南岳(1,465.1m)の山稜。湖上に浮かぶ山々の絶景は飽きることがない。
              (スライドショー 終)
2
その右手最奥は会越国境南岳(1,465.1m)の山稜。湖上に浮かぶ山々の絶景は飽きることがない。
              (スライドショー 終)

装備

個人装備
地形図 ロープ GPS

感想

1.紅葉登山のため前夜奥会津檜枝岐に入った。念の為翌日の天気予報を再確認すると、なんと「晴天」から「雨時々小雪」に変わっていた。燧や会駒山稜も既に予想外の冠雪となっており、その上悪天候の登山は紅葉どころではない。思案の末雨雲通過(レーダー)の無い北部只見へ転戦することを決め、急遽夜間に只見迄移動(約65キロ)した。季節代わりの山の天気はやはり直前迄当てにならないものだ。

2.「苧巻岳」(オマキダケ、824.3m)は文字通り1,000mにも満たない薮の低山だが、以前からその山容に惚れ登ってみたいと考えていた岩峰である。だが、山情報やルートの事前収集・検討は十分では無く、実際どこまで登れるかは解らぬままの冒険である。スタートおよそ2時間後、標高740m付近迄達したところで藪と足掛かりのない垂直岩壁に突き当たり、且つ左右どちらにも巻けない(迂回出来ない)場所で前進不能となった。

3.万事休す!ドタバタしても始まらないとばかり、狭い岩壁下でゆっくりと休憩した。前夜の転戦が奏功して休憩中には雲も晴れ、岩壁両サイドからは奥会津の絶景を存分に楽しむことが出来た。今回は途中敗退に終わったが、憧れの岩峰に迫り十分に満足な冒険だった。    (完)
  

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:307人

コメント

これは面白い山登りでしたね!ワクワク感が伝わってきました。

田子倉湖へは若い頃、レンタサイクルで行ったことがあります。すばらしい絶景ですね!
2021/10/25 21:19
kamadamさん、こんにちは

コメ有り難うございます。
この山は只見川に架かる橋上から上流に見付けた岩の鋭鋒で、その山容に以前から気掛かりとなっていました。いわゆる ”一目惚れ” と言うやつですが、そんな感情はkamadamさんにも少なからず有るのではないでしょうか?

今回は途中敗退に終わりましたが、スラブ険しい只見の山には良くあるケースです。

下山したら平日にも拘らずダムサイトに紅葉の観光客も来ていました。コロナ解除の影響かと思いますが、このまま収束に向かうといいのですが・・。
2021/10/26 7:17
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら