鈴蘭台から君影ロックガーデン・名号岩南峰天狗岩を経て鵯越


- GPS
- 02:43
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 226m
- 下り
- 349m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
君影ロックガーデン、名号岩分岐に表示なし。 |
その他周辺情報 | 新開地に朝日温泉。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
シュリンゲ
|
---|
感想
今日は因幡の鳴滝山西域を訪ねてナメコのラストチャンスを狙っていたのだが、元々壊れている足のひざが悪化し、朝になって急遽、行程の短いコースに変更することにした。いろいろと考えた挙句、アップダウンも少ない鈴蘭台からイヤガ谷東尾根を辿って鵯越に至るコースに決めた。このコース上には君影ロックガーデンや名号岩南峰といった絶景地がある。先週登った菊水ルンゼを正面から眺める展望台でもある。菊水ルンゼからは振り向けば終始、名号岩を始めとする巨大な岸壁が臨まれ、いずれあの岩の上にも立たなきゃ、と思ったばかりだが、早くも今日、そのミッションが実行されようとしている。
例によってレトロな雰囲気の新開地の地下街を神鉄の駅に向かう。先週よりも30分余り時間が早いので、多くの店はシャッターを閉めたままだ。それでも何やらいい匂いが漂ってきて、昼飲みならぬ朝飲みの誘惑に襲われるのだった。そんな迷いを振り払って改札を入る。進行方向最先端の座席に陣取って、運転席から登山電車の眺めのような醍醐味を味わいながら鈴蘭台へと向かう。近代的に生まれ変わった駅舎に降り立ち、まず線路に沿って南下、そして踏切を渡り鈴蘭橋に達したところで、左折してまっすぐに緩やかな車道を登っていく。集合住宅の終わるところに指導標があり、イヤガ谷東尾根の入口を知らせてくれる。ここから山道となるが、よく踏まれた平坦路であり、鼻歌の一つも出るってもんである。まもなく現れる「森林管理道」と「鵯越駅」の分岐標識では、左方向に森林管理道を選ぶ。なおもいい道は続く。さしたる距離も行かぬうちに左方向に道が分かれるところにくる。左に誘うような→標識がぶら下がっているが、どこにつながるのか、何も書かれてはいない。→に従って左に進むと、すぐに林が切れて、大きな岩盤の上に飛び出す。正面には菊水山がそびえている。この地が君影ロックガーデンである。岩地の規模は小ぶりながら、全方位に開ける眺望は見事で、スカッと爽快な場所である。まだ9時半だが、気分のいい場所に来ると腹がへるというルールに素直に従って、超早弁とする。当家の定番、妻の手作り巨大チキンカツサンドだ。雲一つない青空の下、人っ子一人いない大岩の上で雄大な眺めと巨大なカツサンドを豪快に飲み込む。
腹ごしらえが済んだので、次の名号岩南峰を目指して出発だ。日頃、悪路ばかり歩いている身にとって、イヤガ谷東尾根道はさながら高速道路、妻としゃべりながら行程はどんどんはかどり、気が付けば樹陰の急な下り道に差し掛かっていた。あれっ、これはヘンだ。なんと、名号岩南峰分岐はとっくの昔に過ぎてしまっていたのだ。せっかくのショートコースにしたのに、高低差にして100m、距離では2キロ弱を戻る羽目に…。(この部分、ログからは削除してあります)
今度は慎重に分岐を探す。頼りない薄い踏み跡をひろって東へ尾根を外れ、植林帯の小沢の源頭を横切って小尾根に乗る。そのまま小尾根上の踏み跡を辿ると、やがて視界が開けて名号岩近しと知る。足元は花崗岩の砕けたザレとなり、ついに名号岩南峰のピークにたつ。真正面には菊水山が意外な存在感をもって峻立している。二つの急峻な岩尾根に挟まれて垂直の裂け目が頂上直下から烏原川の谷底まで、一直線に落ちている。これが菊水ルンゼだ。菊水ルンゼが息つく間もない岸壁の連続だったのは無理もない。そして眼下には石井ダムの全容がミニチュアのように見える。ここは名号岩背後のピーク(名号岩南峰)であり、名号岩のさらに上方の天狗岩の直上である。天狗岩の頂部は10mたらず下の角型の岩である。ざれた急斜面と岩の間を下ってこの岩に乗る。烏原川沿いの道路を10人くらいのパーティーが歩いてゆくのが目に入った。下からもこちらの様子が見えているのだろうな。自分のいる岩の東側をのぞき込むと、ククライマーが正面壁を登攀したときの植え込みボルトや捨て縄が岩盤上に残っていた。
こうして、紆余曲折の末、今日のミッションは達成された。後は再びよく踏まれたイヤガ谷東尾根上の道に戻り、さらに先ほど行き過ぎた地点を越えて鵯越へと向かう。好天に誘われて、越冬を前にしたルリタテハやアカタテハ、そしてムラサキシジミなどの蝶たちが舞を披露する。今日は下り基調の楽な行程で素晴らしい眺望を満喫した秋の一日となった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する