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Yamareco

記録ID: 36840
全員に公開
沢登り
奥多摩・高尾

鷹ノ巣谷

2007年07月01日(日) [日帰り]
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GPS
06:41
距離
3.4km
登り
370m
下り
377m

コースタイム

10:04巳ノ戸橋−11:55 20m大滝[リード・懸垂練習]14:00−16:15巳ノ戸橋−16:45東日原
天候 曇り時々雨
過去天気図(気象庁) 2007年07月の天気図
アクセス

感想

 7:46の電車で奥多摩駅集合。PW一発目で気合いを入れて欲しいとこなのに、新人のM木君が遅刻。唯でさえ行動時間長めの行程で日帰りにしているのに、いきなり余裕が無くなった。山岳活動の時間に対する厳しさを、もっと理解してもらいたい。時間が勿体無いので、先に行って懸垂下降の練習をすることにし、ロッカーに替着等を入れてタクシーで出発。鷹ノ巣登山道口で下車する。いきなり目前の民家で木造小屋が燃やされており、焚き火の炎が高々と上がっている。登山道を谷に向って降りると、巳ノ戸橋が現れ、その下の河原で入渓準備。橋の入り口にいかにも懸垂練習に適した大きな岩があり、まずはそこでザイルを垂らす。結構ハング気味なので、最初は空中懸垂の練習になってしまった。再びザイルの場所を移して、2・3回練習。たかが懸垂下降でも、現状の部のレベルでは正確な共通認識がなされていないので、ここで確実な知識を再確認してもらう。遅刻組が到着して出発準備ができた頃には、すでに10時。ここからの8時間行動は少々無理がある。

 まずは鷹ノ巣谷の出合まで、と思ったらトップが華麗にスルー。そして入渓して5分でF川が行動用の地図コピーを紛失。パーワン初沢だけに、しょうもないミス連発でLも怒鳴りっ放し。気合いを入れ直しましょう。最初に現れる3段10mの地蔵ノ滝をあっさり越えると、滝の流れる堰堤。右から越えて、しばしワサビ田の中を通る。その後は小滝が連続し、多少不安な部分では2年にお助け紐(細引き)での確保の練習をさせる。手頃な滝ばかりで、フォローを含めた隊行動の練習としては申し分ない。

 12時直前に、20m大滝着。誰も入渓していないだろうと思っていたら、ここで某大探検部に遭遇。ザイルを垂らして登っていたので、高巻きして越えるんでと声をかけていたら、ザイルを回収してくれた。あちらも練習でやっていただろうに、急かすようで何か申し訳ない。彼らはそのまま沢沿いに下山していった。
 この滝は右壁を登れば容易で、ハーケンも少し打ってある。また、左岸のルンゼを登れば、高巻きで滝の向こう側に降りることもできる。この滝自体を越えるのは容易だったが、ここから鷹ノ巣山まで登って下山してくるには、時間に余裕が無さすぎるので、ここで遡行中止にして滝を使ったザイル練習にシフトする。まずは酒井トップ、長谷川ラストでリード。一応、前日に確認したが、今期は雪訓をやっていないので、一から技術を身につけてもらわなければならない。大滝上のハーケンをハンマーで確認して支点を取り確保。さっきまで探検部がやっていたように、新人に空身のプルージックで登ってきてもらうつもりだったが、意思疎通不足でいきなりラストが登ってきて終了。もう少し趣旨を理解しましょう…。滝は音が凄まじいので、声が全く聞こえないのだが、共通認識が甘いとこういう羽目になることを再認識させられる。仕方がないので、三人で一度懸垂下降で下まで降りる。今度は真ん中のテラスまでということで、長谷川トップ、酒井ラストでリード。20m大滝だと45mザイルでは中間はプルージックで登ってくることになるが、ここは半分の10mぐらいの高さなので、中間はザイルの8の字結びで確保させて登る練習をする。全員登ったら今度は懸垂下降。結局大滝で二時間ほど練習。

 ここからは沢の下降。注意点を重々説明し出発する。下りの方が登りより危険度は増すが、上に支点を取れれば、お助け紐等を使った安全な下降ができるので、確実な確保技術と隊間の連携ができていれば安全は確保しやすいはずである。途中ウォータースライダーで楽しみながら、14時過ぎに巳ノ戸橋着。小雨も降ってきたが、すでにこちらはびしょ濡れの状態なので全く気にしない。沢装を解除し、バス停へ向かう。行きに燃やされていた小屋はすでに跡形もなく、焦げくさい匂いだけが蔓延している。

 17:22のバスで奥多摩駅へ。駅には100名以上の学生がザックを持ってたむろしていたのが衝撃だった。同一グループのようだが、あの人数で何をするというのだろう…。駅前の定食屋で打ち上げ、兼反省会。結局撤退という結果で終わったワンダリングだったが、新人は楽しかったということで一安心。一発目のPWなので当然かもしれないが、まだまだパーティー内の雰囲気が出来上がっていないので、これから頑張りましょう。


成果/反省
 数年ぶりの沢登りのパーワンということで、いろいろと問題もあったが、沢の登下降、小滝のお助け紐でのフォローの仕方、懸垂下降、リード登攀など、必要技術の全体把握はできた。
・リード登攀…大滝で二回。二年はトップ・ラスト各一回。
・懸垂下降…巳ノ戸橋4,5回。大滝1,2回。正しい姿勢の確認と空中懸垂。

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