【過去の記録】 斜里岳 靴の選択は良かったか!?
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.5km
- 登り
- 923m
- 下り
- 922m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2004年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登りは、沢を渡る所がたくさんある。その沢を渡るのがこの山の面白さでもあると思います。 |
写真
感想
私が網走に住んでいた時の山行です。
以前、富士山や立山、開聞岳などに登ったことがあっても、網走の近くの山にはあまり興味がありませんでした。そして、いい風景だなと何も知らずこの山を写真に収めたりしていました。なんという贅沢なんでしょうかね。
当時何の気なしに買った「日本百名山登山」のるるぶには、この斜里岳は初心者用、羅臼岳は中級者用と書かれていました。したがって、私は初心者であることを自覚してこの山を目指したわけです。
斜里岳登山道といえば、なんといっても沢登り、登山靴がぬれような、中の靴下まで沁みようが登ってしまえという攻め方をする山。当時私は、富士山用に買ったGTホーキンスの登山靴!?を持っていたが、どうせ水にぬれるんだったら、と思いこの日用意したのが・・・何と・・・長靴。しかも除雪時などに使う膝の下ぐらいまである代物でした。
清岳荘登山口に車を置いたのが、最後の1台という時間帯、周りの人たちは登山靴にスパッツという姿の中私は長靴で勝負。
登りは快調、だって、水を気にせずガシガシ歩いていけるんだもの、どんどん登山者を抜いて標高を上げていく・・・この時は「ああ、長靴でよかった、この山は絶対長靴がいいのにな。」と思いながら先を急いでいた。
そしてじきに山頂。超すタイムの3分の2ぐらいで着いてしまった。これも長靴のせいだな、「この山は長靴がいいのに・・・ふっふっふ。」と思いながら行動食を口にして写真撮影に興じる。「ああ、面白かった」と下山道に進む。
この山は、登山道と下山道を一方通行で分けている部分がある。沢を登るよりも沢を下る方が難しいからであろう。登りは沢登だが、下りは尾根歩きであった。
胸まであるハイマツの間を進むような下山道、すれ違えない・・・。まあ、一方通行だからいいか・・・と進んでいく。
そのうち微妙に足が痛くなってくる。長靴はソールが柔らかすぎてグリップが聞きづらく、それを足の裏で支えるのが難しいのだ。足の裏に力を入れないと下れないのだ。下り道半ばでようやくそのことに気づく。「ああ、登山靴にすればよかった・・・」と勝手な思いを持つ。のぼりではあんなに「長靴最高だじぇ!!」と言っていたのに・・・。
足がきつく、痛くなってくる。これは底の皮がむけたかなあ・・・と思う。
しかしながら、また沢下りの場所に戻ると「長靴再構!!!いぇいいぇいいぇい!!」になってしまうのである。
最近の山行記録を読んでいると、長靴と登山靴の併用をしているものが見られる。こと、斜里岳に関してはそれがベストかなと思う。登り+下りの沢下りは長靴を使い、下りの登山道が登山靴を使う。この山ではそれをお勧めしたい。
なんだかんだ言っても、予定通りぐらいの時間に駐車場まで戻ってくる。長靴の中は蒸れ、まるで水蒸気のように空中に水分が出ていく。それを思うと登山靴ってすごいなあと思う。
この山は、沢を登る楽しさ、絶景、登山の楽しさと、まるで大人のアスレチックみたいなところだと思う。たぶん私はもう登ることはないと思うが、、これから登ろうとする人には、登山靴と長靴の併用をぜひお勧めしたい。
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