記録ID: 37345
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積雪期ピークハント/縦走
朝日・出羽三山
茶畑山
2009年04月18日(土) [日帰り]
katoken
その他1人
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 785m
- 下り
- 1m
コースタイム
蘇岡発電所(車)7:30―第一の橋8:04―第二の橋8:30休8:40発―皿渕沢9:05−635m9:34−700m新気温観測所9:52−775m10:04−920m旧気温観測所10:42−1100mピーク11:37休12:05発―旧気温観測所12:19休12:40発―皿渕沢の橋13:22―第二の橋13:53−第一の橋14:24−蘇岡発電所15:11
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年04月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
NHK大河ドラマ「天地人」で山形県内山岳関係者が朝日軍道の扱いや放映に注目している。ドラマの展示会でも朝日軍道の模型や写真を大きく飾っている。わが山岳会の会員から5月連休に3泊4日くらいかけて行こうじゃないか、という話も出ている。じゃあその前段として今回茶畑山を見てこようとなった。当初は4,5人の希望者がいたが高橋実氏と二人だけとなり日帰りにした。(計画は1泊でしたが二人の団体装備や食料などの荷重を考えるとつい弱音を私が吐いたのでそうさせてもらった)。 6時30分自宅を出発して萌黄色が目立ってきた朝日地区の山々を眺めながら車を走らせると蘇岡発電所で行き止まりになっている。2台の県外ナンバーの乗用車とスノーモービルがある。渓流釣りなのだろう、出発してまもなく二人の釣り人に会った。ほとんど残雪の車道は数か所急斜面の崖や沢からの雪崩や落石で遮られている。沢水でスノーブリッジができて踏み抜いたこともあった。頭上と足下に注意し緊張を強いられる。林の中の雪面に淡黄の毛虫のような形の芽が一面に広がっていた。標高442mの皿渕沢の橋に着いたら小屋がある。雨量観測所のための小屋なのだろう。道路からすぐ尾根になっているが雪はない。これは当分、残雪の斜面のブッシュを避けながらの難行苦行の登行になりそうだ、と思って登ってみたら尾根には夏道ができていた。「いやー助かった」と喜ぶ。濃桃色のイワウチワが陽だまりに咲いて私たちを迎えているような感じがする。やはり雨量観測所までの道である。50分ほど登って標高700mに雨量観測所があった。地形図には920mに記されている。おかしいと思いながら登ったら廃止したコンクリートの観測所があった。ここから標高差150mほどの急斜面が眼前にそびえ圧倒される。ザックの重さで呼吸が乱れていたから弱音虫が鳴き始める。食事を摂って気分もリラックスしたのでアイゼンを着用して登った。11時37分に1100mのピークに着く。やっと茶畑山が見えた。白くたおやかな姿をしている。これから先は地形図を見ても実際の山容を見ても急斜面はないようだ。しかし2、300m先の稜線の雪庇と雪面が大きく割れおり右側の密生したブッシュをしばらく漕いでゆくしかない。ここまでまだ半分の登行距離である。時間的に登頂は無理であり敗退することにした。雲一つもない。朝日連峰の峰々や月山、麻耶山が鮮明に見える。30分ほどして下山開始。急峻な夏道より残雪の斜面の方が安全で速いが私はイワウチワの花を撮るため夏道を下った。やはり残雪を下った実さんが先に皿渕沢の橋で待っていた。あとは黙々と単調な車道を歩くだけだが雪崩や落石を考えると緊張は解けない。取り付きまで1時間半を長いと言っているなんて「甘え」なのかもしれない。昔はすべて下から歩いているのだ。山小屋の柱や梁を一本ずつ担いで建築したのである。「齢」だからなんていわせない。それは山の魅力を自ら放棄していることになる。それにしても肩にザックが食い込む苦しさには悲鳴をあげた。でも楽しかった。 |
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