北八/雨池〜双子池
- GPS
- 32:00
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 247m
- 下り
- 1,129m
コースタイム
12/6 ピラタス−雨池峠−双子池(幕営)
12/7 双子池−双子山−大河原峠−天祥寺原−竜源橋−親湯
アクセス |
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感想
例年より雪が少ないと巷の噂であったが何のその、我々が登る前日に結構な
降雪があったようで、ピラタスロープウェイ駐車場に前泊するつもりが
チェーン不備のため到達できず、途中の道路脇にテントを張ることと相成った。
車で仮眠してもよかったのであるが、やはり足を伸ばすかどうかでかなり翌日の疲れも
違うはず。とにかく寝ることにする。
4時間くらいうたた寝したあと、車を小斉の湯上に申し訳なく駐車させてもらい
バスでピラタスまで上がる。
我々の他には誰も乗らないゴンドラ(添乗員を除く)・・・雪山の趣が漂い始める。
外の景色はこれ以上ないというくらいの快晴。
まだ完全に隠れ切れない笹の緑と、まだ汚れを知らない真っ白な雪と、
藍より青い空、のコントラストは12月の初冬のみに会うことができる贈り物。
ゴンドラを降りると思ったより強く風が吹き荒れていた。
身支度を済ませ正午頃出発する。一面銀世界の坪庭はやはり美しい。
今年も会えたこの風景に心の中で挨拶をした。
縞枯山荘までは先人たちのトレースを辿る。
そこから先はまだ風の踏み跡さえ許していないバージンスノー。
少しの不安感を抱きながら歩く。
時折踏み抜きがあり、腰までのラッセルがあるのも楽しい。
僅かな赤布を頼りに雪上のルートファインディングとなる。
かれこれ3時間半の格闘の末、目的地双子池に着いた。
現在双子池ヒユッテは新築中であり、95年7月に再オープンだそうだ。
半分以上凍っている池に、風に吹かれた雪煙が舞う。
他に誰もいない静寂の世界。雪山の息吹だけが木霊する。
氷点下15度の世界はやはり火を一晩中焚いていなければ寝付けなかった。
朝テントを撤収しようとすると、外側表面が薄氷に覆われている。
双子山に登ると風がきつくてまっすぐに進めない。
景色をかいま楽しんで大河原経由で親湯まで一気に下る。
気圧の谷の接近で天候は瞬時に大雪となる。
車が滑るのを懸念して早々に降り、富士見町の温泉で身体を温めた。
髪や鼻水も凍り付くような冬の山。
私はこの静けさが大好きだ。
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