比良・釣瓶ケ岳
- GPS
- 07:11
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,112m
- 下り
- 1,123m
コースタイム
- 山行
- 5:33
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 7:01
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
ズーっと前から、『米買い道』と言う道が葛川側から畑側へ通じていたということは聞いていた。武奈の北尾根稜線をその道は越えているとのことだ。確か地蔵峠付近にその旨の表示があったような気がするが、ぼんやりとした記憶でしかなかった。特に栃生から地蔵峠に通ずる『米買い道』は最近表示されている上に、山行記録にもポツポツと散見するようになった。その中に、ヒジキ滝という滝が山中にあるとの記録を見て、是非行きたいなと思っていたが、今回ようやく実現したのだ。
当初はヒジキ滝-地蔵峠-釣瓶-武奈-細川尾根と周回するつもりであったが、時間切れで釣瓶からイクワタ峠に戻って、栃生に下山するに至った。
車を下山予定地の細川にある休憩所に止めて、国道367を栃生まで進んで小川を渡った所の林道に入り、堰堤の工事中現場脇から山道に入った。傾斜の比較的緩い九十九折の道を進み、針葉樹と落葉樹の混交林を登ると、赤や黄色の木々は少ないが散見された標高600m付近に分岐があり、左が『米買い道』なのだが『危険、この先通過を禁ずる』とある。我々はここに行くべく来たので、ロープを潜ってトラバース気味の道を進む。落ち葉の量が半端なく多く、足元が見えないので注意しながら進むしかない。
長いトラバース状の道の谷には大木が多く、山毛欅やトチノキなど見上げても先端は見えないほど高い。その先端には青い空が見える。黄色の葉はシロモジかタカノツメかと思いきやネジキであった。この時期、タカノツメの落ち葉は甘い香りで直ぐ判るが、においするものばかりではないのだ。トラバース道は幅が狭く谷側に傾斜した斜面の道は意外と不安定で、落ち葉で地面は隠れているのでなおさらだ。大きな倒木に道を遮られた斜面には上部を捲くように踏み跡があるが、中々手強い迂回路だ。すると下から水の流れる音がすると思ったら、前方に滝らしきものが木々の葉の間から見え隠れしている。谷まで下降すると、右から3段くらいに分かれたようなクネクネとした細いながら水量の多い長い滝(20mはあるであろう)が黒い岩の上を落下してきている。周囲にこの滝の名称などを記するものは何もないが、立派な堂々たるヒジキ滝である。
滝からもトラバースは続くが、直ぐの場所は岩の露出が継続していて、急斜面の上スタンスがないのがシンドイ。しかしながら、ロープが頑丈に張りめぐらされて、それさえ持てば安心して通過は出来るのだが、その一歩が中々シンドイのか、時間が掛かるものだ。長いトラバースが終わって、谷を登るようになり、急傾斜の谷から左の斜面を這いつくばって登ると、赤いテープに導かれて登ると林道に踊り出て、地蔵峠はすぐそこであった。
畑の集落や安曇川平野、竹生島や沖島も見える。目の前のリトル比良や釈迦岳、空岳のアンテナも見える。天候はソコソコであるが、雲も多く晴れたり曇ったりの天候で、暑かったり寒さを感じたりと忙しい日である。ランチを風のない場所で取りながら、時間経過だけが早いので釣瓶で細川尾根を諦める判断をすべきと考えた。
武奈の北稜線は歩き易く、木々が少なく景色が最高だ。何時もより早い足取りで釣瓶に到着するが、予定時間より30分以上遅いので、このまままイクワタ峠まで戻って栃生へ下降することにした。いつの間にか雲にすっぽり覆われて、空は薄暗い感じだ。夕方のようだな!と言いながら来た道を足早にイクワタ峠に到着した。稜線の景色を見納めてから、栃生へ向けてゆるい傾斜の歩き易い道を進んだ。
下山路をしばらく進んでいると黄色や赤に色ついた木々の葉が見えだした。対面の白倉岳方面も同じ高さ辺りが色ついている。笹峠分岐の場所にも、『この先危険進入禁止なる』表示があった。此処は丁度ヒジキ滝から標高で100mほど上に当たる場所である。
イクワタ峠から栃生への下山コースは殆ど登りがなく、ピークを全て捲いて進むコース取で登りで快適であろうなと思い、来春にでも新緑の芽吹きの時期に登ってみたいものだと考えながら、長い下山を終わるのだった。
”八”、”永”、”竹”
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