ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 3783173
全員に公開
ハイキング
中国山地西部

長門峡・絶壁展望岩 - 『山道開拓団』開拓の秘境ルートを歩く

2021年11月26日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:42
距離
5.9km
登り
684m
下り
715m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:42
休憩
0:00
合計
4:42
8:29
282
スタート地点
13:11
ゴール地点
天候 晴れ・風強し
過去天気図(気象庁) 2021年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
・このルートは中級者、上級者向けであり、その中でも道なき山を歩けるスキルが求められるという意味では、登山歴より『山歩き歴』がものをいいます。
・初心者だけでの入山は、ケガや道迷いの可能性が高いと考えられます。
落石、滑落の危険も十分に考えられます。
阿武川ダム方面から車を走らせます
霧が残ってました
阿武川ダム方面から車を走らせます
霧が残ってました
阿武大橋の脇に駐車
ここにも入山口がありますが、まず舗装路を2.6km歩きます
阿武大橋の脇に駐車
ここにも入山口がありますが、まず舗装路を2.6km歩きます
朝陽差す
『重塀岩』
この岩を後に上から見下ろす
『重塀岩』
この岩を後に上から見下ろす
『重塀岩』と『絶壁展望岩』の位置関係
1
『重塀岩』と『絶壁展望岩』の位置関係
残月と重塀岩
紅葉も美しい
『滝橋』のたもとに到着
『滝橋』のたもとに到着
ルートの状況を考慮し、
こちらから入山することに
ルートの状況を考慮し、
こちらから入山することに
「これから先の歩行補助用ロープについては、安全を保証するものではありません。自己責任」
「これから先の歩行補助用ロープについては、安全を保証するものではありません。自己責任」
いきなりの急登&踏み跡不明瞭+ガレ
いきなりの急登&踏み跡不明瞭+ガレ
すぐにこの大岩の下に着く
左側を登らず、岩の右へ進めとのこと
すぐにこの大岩の下に着く
左側を登らず、岩の右へ進めとのこと
『大神ヶ岳』の雰囲気
1
『大神ヶ岳』の雰囲気
これは...
まるで『大崩山』ではないか
これは...
まるで『大崩山』ではないか
ジンジソウかな?
1
ジンジソウかな?
盗取は犯罪です!
盗取は犯罪です!
雄株の群生
赤く小さな実が少しだけ残っていた
1
赤く小さな実が少しだけ残っていた
これは...
ミヤマウズラちゃんの葉?
これは...
ミヤマウズラちゃんの葉?
一つ目の沢
沢の上流側はこんな感じ
沢の上流側はこんな感じ
『西シャクナゲ岩』
勿論、シャクナゲは咲いてない
『西シャクナゲ岩』
勿論、シャクナゲは咲いてない
この辺のシャクナゲ開花時期はGW頃なのかな?
1
この辺のシャクナゲ開花時期はGW頃なのかな?
2つめの沢
上流側
サツマイナモリ?
サツマイナモリ?
いよいよ『絶壁展望岩』
いよいよ『絶壁展望岩』
ステンドグラス
ひゃー!
ωがひゅんひゅんするっ!!!
1
ひゃー!
ωがひゅんひゅんするっ!!!
登り口の滝橋も見える
向うは『切籠切窓』の断崖
1
登り口の滝橋も見える
向うは『切籠切窓』の断崖
重塀岩があんなに下に
1
重塀岩があんなに下に
※高所恐怖症の方は身動きが取れなくなるかもしれません
※高所恐怖症の方は身動きが取れなくなるかもしれません
一歩先は50m以上あると思われる断崖
少しよろめいたら...
1
一歩先は50m以上あると思われる断崖
少しよろめいたら...
畳を縦に2枚並べた程度の広さしかなく、空中に向けて細く突き出たような場所
1
畳を縦に2枚並べた程度の広さしかなく、空中に向けて細く突き出たような場所
岩の上に立つ松を見上げると、くらくらしてきて怖い
岩の上に立つ松を見上げると、くらくらしてきて怖い
下を見ても、クラクラして怖い
風も強くて恐怖倍増
下を見ても、クラクラして怖い
風も強くて恐怖倍増
展望岩に戻り、昼にする
1
展望岩に戻り、昼にする
記念写真
滝橋を渡る車が小さい
『切籠切窓』のスケールが大
1
滝橋を渡る車が小さい
『切籠切窓』のスケールが大
紅葉も美しい
広い道この辺だけ
広い道この辺だけ
滝への分岐
『美少年の滝』(仮称)
1
『美少年の滝』(仮称)
雁の瀬という場所らしいので、本来は『雁ノ瀬の滝』というのが良いのかも
雁の瀬という場所らしいので、本来は『雁ノ瀬の滝』というのが良いのかも
水も滴るイイ男が由来
あくまで仮称ですが
1
水も滴るイイ男が由来
あくまで仮称ですが
赤銅色に鈍く輝く岩肌
赤銅色に鈍く輝く岩肌
継続的に小崩落を繰り返している谷筋
継続的に小崩落を繰り返している谷筋
越えてから下方を見る
越えてから下方を見る
遊歩道の痕跡か、石段がある
遊歩道の痕跡か、石段がある
遠くに見えるは県道293号に県道10号が合流する所の橋
遠くに見えるは県道293号に県道10号が合流する所の橋
ここもやや崩落気味
ここもやや崩落気味
ガレた斜面を越える
ガレた斜面を越える
阿武大橋のたもとに無事に下山
1
阿武大橋のたもとに無事に下山
ありがとうございました
1
ありがとうございました

感想

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
まず初めに、このルートには【非常に危険】な箇所があることを注意喚起します。
故に、先ずは行動中に感じた危険ポイント、注意点について箇条書きしていきます。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

・雨天、雨上がり等で濡れている時、積雪時は入山を控えたほうが良いでしょう。
・初心者の単独行は控えたほうが良いと思います。
また、初心者多数のグループ行は十分な事前準備が望ましいと思います。
・基本、電波は圏外だと思っておいた方が良いです。
当方ドコモユーザーですが、登山口(入山口)にあたる県道293号を含めほぼ圏外でした。
・『滝橋』側から入山する場合は最初の200mを登る勾配が非常に急なガレ場で、足を置く位置に浮石等がないか慎重に確認する必要あり。
・『滝橋』側に降りるルート設定は石を落とす危険性が増すので、滝橋側は登り推奨としたいところ。
・『阿武大橋』側からの入山は比較的安全と思われますが、現在進行形で小崩落を繰り返していると思われる谷筋が幾つかあります。
・案内板は要所要所に取り付けられていますが、その間の補完的な見印テープは少なめです。
・補助的に張られたロープは新しい物もありますが、腐食の進んだもの、落石や擦れ等で傷んだものも多数。
・希少植物を盗掘、盗採する方には『下山後に無事で済まない特別な呪い』が掛かります👍✨
・私だけかもしれませんが、『絶壁展望岩』、『セッコクの岩』に長く滞在すると、変な気分になります。
危険な囁きが奥底から湧いてきて、支配されるような感覚に...💦

で、本題。
10数年前に北浦自然観察会『山道開拓団』が開拓された新ハイキングルートを歩きました。
ハイキングルートと表記しましたが、正直なところハイキング気分で歩けるルートではありません。
昭和世代なら『水曜スペシャル-川口浩探検隊シリーズ』の上位レベル。
平成令和世代なら『世界の果てまでイッテQ!』のガチレベルです(笑 ←いや、笑えない!

ただ、そこにある希少な植物や過酷な環境に生きる樹々は美しく、『絶壁の展望岩』や、『セッコクの岩』からの景観は素晴らしく、同じ阿武川沿いにある『塔の岩』に似た高度感と秘境感を全身で感じることが出来ました。
まぁ、眼下に橋や道路が見える分、秘境感は『塔の岩』に軍配が上がりそうですが😁✨
セッコクの咲く頃には必ず再訪したいと思います。

で、ある程度の標高に達するまでは非常に急で不安定な道(というか踏み跡)を登ることになりますが、比較的水平に進んでいく区間もあります。
そういった道は比較的幅も広く、大正〜昭和初期の頃には遊歩道、或いはそれよりも前の時代には隣村への道として使われていたのではないか...と想像しロマンが溢れます。
また、所々に炭焼き窯の跡があり、昔の人々がこんな過酷な山奥で生業を続けていたのかと考えた時、不労所得の手段や便利なデジタルデバイス溢れる現代社会に生きる者として頭が下がる思いがしました。

『美少年の滝』は確かに「水も滴る」滝でした。
水が落ちる場所に滝壺と言えるほどの深さはなく、赤銅色に鈍く輝く岩肌に触れることも出来ます。
それでも、数日前の雨で水量は普段より多かったのかもしれません。
なお、この滝の名はあくまで仮称で『北浦自然観察会』の会長が名付けられたとのこと。
本来は名無し、もしくは雁の瀬という場所にあることから『雁ノ瀬の滝』と呼ぶのが適しているようです。
古い文献や古地図等を調べれば、昔呼ばれていた名称が見つかるかもしれませんね✨

色々と書き連ねましたが、やはり初歩のハイカーが気軽に訪れるには危険要素が多いと感じました。
※阿武大橋から『美少年の滝』まで、或るいは同橋から『展望岩』までのピストンなら、冬期を除けばなんとかなるとは思います。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:152人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら