長門峡・絶壁展望岩 - 『山道開拓団』開拓の秘境ルートを歩く
- GPS
- 04:42
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 684m
- 下り
- 715m
コースタイム
- 山行
- 4:42
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:42
天候 | 晴れ・風強し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・このルートは中級者、上級者向けであり、その中でも道なき山を歩けるスキルが求められるという意味では、登山歴より『山歩き歴』がものをいいます。 ・初心者だけでの入山は、ケガや道迷いの可能性が高いと考えられます。 落石、滑落の危険も十分に考えられます。 |
写真
感想
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まず初めに、このルートには【非常に危険】な箇所があることを注意喚起します。
故に、先ずは行動中に感じた危険ポイント、注意点について箇条書きしていきます。
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・雨天、雨上がり等で濡れている時、積雪時は入山を控えたほうが良いでしょう。
・初心者の単独行は控えたほうが良いと思います。
また、初心者多数のグループ行は十分な事前準備が望ましいと思います。
・基本、電波は圏外だと思っておいた方が良いです。
当方ドコモユーザーですが、登山口(入山口)にあたる県道293号を含めほぼ圏外でした。
・『滝橋』側から入山する場合は最初の200mを登る勾配が非常に急なガレ場で、足を置く位置に浮石等がないか慎重に確認する必要あり。
・『滝橋』側に降りるルート設定は石を落とす危険性が増すので、滝橋側は登り推奨としたいところ。
・『阿武大橋』側からの入山は比較的安全と思われますが、現在進行形で小崩落を繰り返していると思われる谷筋が幾つかあります。
・案内板は要所要所に取り付けられていますが、その間の補完的な見印テープは少なめです。
・補助的に張られたロープは新しい物もありますが、腐食の進んだもの、落石や擦れ等で傷んだものも多数。
・希少植物を盗掘、盗採する方には『下山後に無事で済まない特別な呪い』が掛かります👍✨
・私だけかもしれませんが、『絶壁展望岩』、『セッコクの岩』に長く滞在すると、変な気分になります。
危険な囁きが奥底から湧いてきて、支配されるような感覚に...💦
で、本題。
10数年前に北浦自然観察会『山道開拓団』が開拓された新ハイキングルートを歩きました。
ハイキングルートと表記しましたが、正直なところハイキング気分で歩けるルートではありません。
昭和世代なら『水曜スペシャル-川口浩探検隊シリーズ』の上位レベル。
平成令和世代なら『世界の果てまでイッテQ!』のガチレベルです(笑 ←いや、笑えない!
ただ、そこにある希少な植物や過酷な環境に生きる樹々は美しく、『絶壁の展望岩』や、『セッコクの岩』からの景観は素晴らしく、同じ阿武川沿いにある『塔の岩』に似た高度感と秘境感を全身で感じることが出来ました。
まぁ、眼下に橋や道路が見える分、秘境感は『塔の岩』に軍配が上がりそうですが😁✨
セッコクの咲く頃には必ず再訪したいと思います。
で、ある程度の標高に達するまでは非常に急で不安定な道(というか踏み跡)を登ることになりますが、比較的水平に進んでいく区間もあります。
そういった道は比較的幅も広く、大正〜昭和初期の頃には遊歩道、或いはそれよりも前の時代には隣村への道として使われていたのではないか...と想像しロマンが溢れます。
また、所々に炭焼き窯の跡があり、昔の人々がこんな過酷な山奥で生業を続けていたのかと考えた時、不労所得の手段や便利なデジタルデバイス溢れる現代社会に生きる者として頭が下がる思いがしました。
『美少年の滝』は確かに「水も滴る」滝でした。
水が落ちる場所に滝壺と言えるほどの深さはなく、赤銅色に鈍く輝く岩肌に触れることも出来ます。
それでも、数日前の雨で水量は普段より多かったのかもしれません。
なお、この滝の名はあくまで仮称で『北浦自然観察会』の会長が名付けられたとのこと。
本来は名無し、もしくは雁の瀬という場所にあることから『雁ノ瀬の滝』と呼ぶのが適しているようです。
古い文献や古地図等を調べれば、昔呼ばれていた名称が見つかるかもしれませんね✨
色々と書き連ねましたが、やはり初歩のハイカーが気軽に訪れるには危険要素が多いと感じました。
※阿武大橋から『美少年の滝』まで、或るいは同橋から『展望岩』までのピストンなら、冬期を除けばなんとかなるとは思います。
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