雲仙普賢岳


- GPS
- 06:50
- 距離
- 5.7km
- 登り
- 585m
- 下り
- 584m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雲仙温泉街から仁田峠へと向かう専用道路は雪のため通行止めでした。おかげで登山客や観光客は少なく絶好の霧氷観察日和を少数の登山者で独占。アイゼンを持参しましたが、履いていない登山者も大丈夫そうでした。今回、国見岳へは登りませんでしたが、もし登るのなら、急な岩場なので多少あぶないかも。全体的にコースは分かりやすく、雪道でも迷うことはないでしょう。風穴を経由して普賢岳へ向かう道は一方通行になっているので注意。雲仙温泉街のはずれの小地獄温泉に徳島屋という昔ながらの湯治宿があるのですが、ここは安くて親切で食事もおいしいと一部で評判の宿です。内湯は雲仙で唯一の白濁した濁り湯。 |
写真
感想
雲仙小地獄温泉の湯治宿「徳島屋旅館」に泊まり、普賢岳の霧氷登山を決行。じつは二週間前にも、雲仙を訪れたのだが、霧氷のムの字も見ることかなわなかった。今回、見事にバイガエシでリベンジがなった。
まず、とにかく天候にめぐまれた。前日の夜、雪がぱらつき、早朝、きーんと冷え込んだ。風はない。そして夜が明けるとつきぬけるような青空。気温がいっきに下がったので、路面は凍りつき、案の定、仁田峠への道路は通行止め。温泉街から少し上ったところにある池の原駐車場までこわごわとクルマを進め、雪道を登りはじめる。じつは雲仙登山はこの仁田峠までの上りが、あんがいきつい。
仁田峠の気温はマイナス3度。
雪に埋まった駐車場には当然一台のクルマもなく、売店もロープウェイも休業。登山客のすがたもほとんどない。お山は銀色に光り輝いている。
妙見神社から国見岳へ向かう尾根道は、まさしく絶景!
雪と氷と青空のアートだ。霧氷見物には、この青空が欠かせない。今回は国見岳登頂はやめて、ひたすら青い森の中をさまようべく鬼人谷へと下りてゆく。
有明海側(つまり北側)にまわりこむと気温はかなり低いようで、手がかじかみはじめた。雲仙あたりでも、冬山には手袋が重要だとつくづく思う。ひとつくらいちゃんとした防風防水手袋を持っておくべきだ。
平成新山をのぞむ立岩の峰まで登ってくると、また陽が戻ってきて、からだもあたたかくなってきた。しかし、いつも思うことだが、こんな活火山を目前100メートルばかりのところにして飯を食う登山客というのは、なんとノーテンキな生き物だろう。火山の噴火や地震がいつ起こるかなんて、しょせん人間には分かりっこない、と思うのは私だけだろうか?
立岩の峰を過ぎて、霧氷沢へと下りてゆく。
道はまた不思議な空間に入ってゆく。白いというよりも青い。いたるところに奇怪なかたちをした雪と氷の怪物たちが群れている。ふとモロッコを旅していたときの記憶がよみがえる。フェズやシャウエンといった迷路の街をさまよっている自分のすがたが見えてくる。
普賢岳山頂にたどりついたのは午後2時近くだった。
思ったより時間がかかったのは、道のせいというよりも景色のせいだろう。登山というよりも深海をはいまわっていたような気もする。山頂に着いてやっと海上に顔を出すことができたようだ。たしかに雪と氷の怪物たちは、地上の生き物というよりも深海の生き物にふさわしい姿かたちをしている。
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