白煙たなびく活火山の島へ☆薩摩硫黄島・硫黄岳


- GPS
- 02:00
- 距離
- 4.1km
- 登り
- 268m
- 下り
- 268m
コースタイム
6合目展望台 14:55-15:15
車止めゲート 15:43
天候 | 晴れ→曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
船
往路(1/11 土):鹿児島港9:30-硫黄島13:25 復路(1/12 日):硫黄島10:10-鹿児島港14:05 月10回程度運航。出航日はサイトを確認。2等片道3,500円。往復券の割引はなし。 http://mishimamura.com/livinginfo/442/ 往路、鹿児島空港への朝着では乗るのが難しいため、最終便で鹿児島に入り前泊しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース:かつて山頂火口で行なっていた硫黄採掘のために車の通れる道が作られ、その後40年ほど前にリゾート開発が試みられた際に展望台と広場が整備されたようですが、どちらも現在は放棄されており、整備されないまま自然に還ろうとしています。近年火山活動も活発であることからその傾向が一段と顕著になっており、数年前のブログでは何とか展望台まで車で行けたとの記述もありましたが、現在は車の通行が不可能な状況です。道全体の崩落は起きておらず、人が歩く分には問題ありません。 ■温泉:東温泉(写真のもの)無料、車でアクセス可 三島開発総合センター 集落の西端の公共の建物内の浴室に天然温泉が供給されている 火・木・土 14:00-19:00、居住者以外も無料 東温泉の上がり湯におすすめ 坂本温泉 無料、車でアクセス可だが遠い、干潮時のみ入浴可、マニア以外東温泉だけで十分 大谷温泉 無料、道なし、自分で浴槽を掘る必要のあるマニア向け 穴の浜温泉 無料、道なし、現地の人でも到達が難しい北部海沿いのエキスパート向け ■島内の交通:なし。民宿の自家用車をレンタルした(1泊滞在中5,000円)。自転車も借りられそうだが、島内の道路はアップダウンが激しい。電動アシスト付きは船で鹿児島から持ち込むしかないが、1泊で借りられるサービスを見つけられなかった。 ■商店:港の近くにあり。最低限の生活物資は買えるが、持ち込んだほうがよい。 ■飲食店:なし。 ■宿泊:島宿本田(1泊2食7,500円)が旅行者に人気だが満室のため、民宿ガジュマル(1泊2食6,000円)に宿泊。公共事業従事者を顧客とした宿だったが、滞在に大きな問題はなく、料金も安かった。また集落隣りの三島開発総合センター(無料)、およびリゾートホテル跡に出来た鹿児島市の青少年教育施設・冒険ランド硫黄島にキャンプ場があり、テントを担いでの島旅派はこちらが利用できる。前者は海を臨む便利な立地、後者は硫黄岳と稲村岳を間近に島が一望できる(ただし冬期は休業)。 三島村の宿泊施設 http://www.mishimamura.jp/contents/kankou/syukuhaku/syukuhaku.html 冒険ランド硫黄島 http://www.city.kagoshima.lg.jp/_1010/shimin/5kyouiku/5-6sisetu/5-6-1annnai/0002914.html |
写真
感想
日々ささやかな生活の中で貯めている飛行機のマイルがあったので、
一念発起して鹿児島県の硫黄島(通称・薩摩硫黄島)に行って来ました。
7000年前、南九州に栄えた縄文文化を滅ぼしたと推測される大噴火を起こした、
鬼界カルデラ(大半は海底にある)の一部が海上に姿を現しているのがこの硫黄島。
カルデラが形成された後で新しく噴火して誕生したのが、いまなお活発に
活動を続ける硫黄岳となります。
南海の火山島としてマンガに出てきそうなその姿を写真で見たときから、
一度は行っておきたいと思っていたのですが、難点はアクセスつまり船。
毎日運航されている訳ではないので休みとあわせるのが難しく、
かつ小型のフェリーゆえ欠航もあるので、最後は一か八かで航空券を予約しました。
幸運にも風と波に恵まれ村営定期船「みしま丸」は行きも帰りも予定通りに運航、
硫黄岳が青空に白煙をたなびかせる姿を海からバッチリ拝むことができました。
島に上陸してからは、予報通りに雲が広がりはじめてしまいましたが、
生きた火山のおどろおどろしさを肌で感じながら登っていくには、やもすると
非現実的な印象を与えるどピーカンな天気よりもむしろ良かったかも知れません。
私たちが行ったのは6合目までですが、その先は観光客でも登山者でもなく、
火山の専門家の領域になります。加えて、かつて硫黄採鉱を行なっていた企業の
私有地ですので、無断で踏み入ることは許されないことを付記します。
山頂をピークハントせずとも硫黄岳を満喫するためとして、一番最後の写真の
平家城展望台(硫黄岳がその稜線を海中に直接落とす島北部の景観が望めます)と、
山体と海とが交わるところに湧出した東温泉を、あわせてお勧めに挙げておきます。
九州は阿蘇、霧島、雲仙、久住などを筆頭として、
火山が生みだした素晴らしい山岳景観に満ち溢れていますが、
海と活火山とカルデラとが生み出す硫黄島のそれは、
他のどの山々とも違う個性的なもので、かつ素晴らしいものでした。
コメント
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guruさん guraさん こんにちは。
すごい所まで旅されたのですね。そもそも硫黄島が何処にあるのか知りませんでした。屋久島の近くのだったのですね。
海から噴煙を上げている火山島、本当にマンガチックで不思議な光景。手塚治虫のマンガ「マグマ大使」が飛び出してくる火山島の様だと思ったのは私だけ?
海底から直接海の上に顔を出した硫黄岳、火山大好きなguruさんguraさんらしい旅ですね。お疲れ様でした。
yuzupapaさん、コメントありがとうございます
なるほど、マグマ大使ですか
火山島の火口が基地になっているというやつですね
手塚治虫が訪れたことはなさそうですが、存在は知っていたんですかねえ。
場所は屋久島
以前霧島に行った時に、鹿児島市内にある好日山荘の支店に立ち寄ったのですが、
関東からの客はほぼ全員屋久島に行く人で、霧島でさえ珍しいと言われました。
ましてや硫黄島の硫黄岳なんて・・・
あっ、硫黄島は一応ハイキングですが、
実のところ山のぼりでも何でもないですね
ヤマレコに書いておきながら。シマレコで失礼しました
火山、スゴいですね!!
九州は本当に火山が多くてとてもそそられてしまう場所ですね。
参考にさせていただきます!!!
empitsさん、めっちゃ火山の近くに住んでるじゃないですか
浅間山
でも本州の山とは何か違う趣きがありますよね>九州の山
その九州の中でもここはまたとびきりユニークです
ちなみに、更に先のトカラ列島も活火山の諏訪之瀬島をはじめ
スゴいというウワサなので、長くお休み取れるようでしたらそちらも是非
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