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Yamareco

記録ID: 3983153
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
東海

中濃・美並村福野から粥川コース経由で瓢ヶ岳─片知山縦走

1995年11月25日(土) 〜 1995年11月26日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
17.6km
登り
1,211m
下り
1,119m

コースタイム

1日目
山行
1:40
休憩
0:10
合計
1:50
15:09
11
国道156号美並村福野路側帯
15:20
15:20
8
郡南橋
15:28
15:28
42
農村婦人の家・基幹集落センター
16:10
16:10
4
粥川バンガロー村
16:14
16:24
35
星宮神社
2日目
山行
4:50
休憩
1:10
合計
6:00
6:30
12
6:42
6:42
20
三段ノ滝入口
7:02
7:02
18
布引ノ滝
7:20
7:20
10
尾根取り付き
7:30
7:40
12
休憩
7:52
7:52
43
「瓢ヶ岳頂上まで1500 m」標識
8:35
8:35
19
8:54
9:19
21
9:40
9:40
14
9:54
9:54
4
9:58
9:58
10
釜ヶ滝コース分岐
10:08
10:08
42
抜戸岩コース分岐
10:50
11:15
21
11:36
11:36
36
岩谷観音
12:12
12:12
2
堰堤(・324 m)
12:14
12:24
6
林道終点の丸太橋
12:30
口板山バス停
天候 (1日目)曇り
(2日目)晴れ
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
クルマは長良川鉄道越美南線福野駅近傍の国道156号の路側帯にデポ。
口板山に下山し、バスで美濃駅に出て、長良川鉄道美濃市駅から鉄道で福野駅に戻った。

口板山1321=1346美濃バス停−美濃市1444━1509福野
長良川鉄道越美南線福野駅近傍の国道156号線の路側帯から今回の山旅はスタート!
長良川鉄道越美南線福野駅近傍の国道156号線の路側帯から今回の山旅はスタート!
粥川沿いの美並ふるさと館
粥川沿いの美並ふるさと館
星宮神社
瓢ヶ岳登山口
瓢ヶ岳頂上
電波塔があるのが、これから向かう片知山
電波塔があるのが、これから向かう片知山
顕著な峰が無いので、どっちを向いてるか分かりません。
顕著な峰が無いので、どっちを向いてるか分かりません。
片知山頂上
片知山頂上からみた瓢ヶ岳。左奥に高賀山。
片知山頂上からみた瓢ヶ岳。左奥に高賀山。
こっちの方角のみ展望がありました。
こっちの方角のみ展望がありました。
横にして撮ってみました。うっすらとみえる高峰は、恵那山。
横にして撮ってみました。うっすらとみえる高峰は、恵那山。
岩谷観音
板山神社

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 防寒着 雨具 着替え ザック ザックカバー サブザック 行動食 非常食 調理用食材 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット ロールペーパー 時計 タオル カメラ ポール テント テントマット シェラフ ラジオ 天気図用紙

感想

 奥美濃といえば、標高1,000 m以上の山が幾つもありながら、登山者が少ない不遇な山域であるが、これだけ登山者から人気がないのもひとえに登山道のない山が多いせいである。『奥美濃の山・イコール・ヤブこぎ』なるイメージが先行しているが、登山道がある山も幾つかある。瓢ヶ岳もそのひとつである。
 岐阜県の郡上郡と武儀郡(及び美濃市)の境に連なる瓢ヶ岳と片知山を登りに富山を出発したのは、25日の午前11時。小雪のちらつく41号線の数河峠を越えて高山に出て、さらに一面真っ白になっている158号線を通り、荘川村牧戸に出る。ここから156号線を南下。道端に雪が見られるものの白鳥の町中に入るまでで、郡上八幡より南は晴れ。郡上八幡の南に当たる文字どおりの美並村には15時に着いた。156号線の福野駅近くの駐車帯に車を停め、歩き出す。長良川に架かる郡南橋を渡り、粥川沿いの県道に入る。地図によるとこの粥川には天然記念物に指定されているウナギが棲息しているとのこと。だが、いくら流れに眼をこらしてみてもウナギの姿は見えなかった。地元の小学生の書いた『ウナギをいじめないで』の看板を横目に県道とは名ばかりの林道を歩く。この日の宿泊予定地は瓢ヶ岳の登山口。日没まで残りわずかなので速足で歩いていると、星宮神社に着いた。ここには粥川バンガロー村、美並村円空ふるさと館があり、シーズン中ならば結構混雑しそうだが、今は名古屋ナンバーの車が数台止まっているだけである。ひと休みした後、再び歩き出すとすぐに『登山口まで1 km』なる札が立っていたがこれが大ウソ。登山口まで30分弱かかった。登山口着16時50分。テントを張り終わって中にもぐりこんだ頃には陽はもう落ちていた。
 翌26日、6時に出発。途中、三枚滝入口までは一般ハイカーも入るため、道は良いが、それから先に行くといきなり小沢が現れる。多分カラ身ならば、何の問題もないところなのだろうが、こちらはテントをはじめとする重装備を背負う身。苦労して対岸に渡り、しばらく歩くと布引ノ滝に着く。ここからいったん山腹を歩き、沢を沿うようになった道が対岸に渡るといよいよ尾根取り付きである。ここからしばらく登ると、登山道にも積雪が見られるようになる。といっても5 cmくらいだが。しかし、前日にこの道を歩いた同好の士が何名かいらっしゃるようで、踏み固められた雪はアイスバーン状になって滑りやすくなっており、歩きにくいことこの上ない。アイゼンを持って来れば良かったと思ったくらいだ。何とか高賀山の縦走路にたどり着き、稜線を東へたどると、9時前に瓢ヶ岳の頂上に着いた。冬型の気圧配置のためか、奥美濃の山は高賀山の他はほとんど見えず、見える筈の御嶽とかも見えなかった。瓢ヶ岳の頂上を辞し、片知山へ向かう。登山道は雪に埋もれているものの、前日歩いたひとたちのトレースを拾って行けばいいやと思っていたら、前日登ったひとたちは骨ヶ平からすぐに片知溪谷に下山したらしく、片知山へは足跡ひとつない。結局、道を捜しながら新雪の上を歩くことになった。目的の片知山の頂上には電波塔が建っており、これを目指して歩けば迷うことはまずない。北面が完全に伐採された見晴台(南岳)を過ぎ、片知山の電波塔が大きく見えるようになったころ、ひとりの中年登山者とすれ違う。ここから先は、彼の足跡をたよりに歩く。オジサンも私の足跡をトレースしていることだろう。ははは。こうして片知山の頂上に着いたのは、11時前。頂上からは笠置山、その奥の恵那山が見えた。勿論、今まで歩いて来た瓢ヶ岳から連なる山並みも見えた。頂上から少し下ると、南側斜面ということもあり雪は既に消え、岩屋観音を経て、口板山のバス停に出たのは12:30。ここから平日でも1日4往復、日曜は1日2往復しかないバスの最終便(13:21発)に乗り、美濃市に出て、長良川鉄道に乗り換え、福野駅で降りて車を回収し、富山に戻った。

(越中やたらと登る会会報「さんぼ」No.12(1996.2.19発行)掲載の記事をほぼ全文忠実に転載)

追記:
 当時はまだ名鉄美濃町線が健在で、口板山からのバスは美濃駅まで。長良川鉄道美濃市駅までは徒歩4分の移動。美濃市駅の待合室にはミニ文庫があって、大昔のヤマケイの『アルパインガイド』(『アルペンガイド』ではない)の『南アルプス』が置いてあったのでみたら、杖突・秋葉街道(現・国道152号)を踏破するコースガイドが載っててビックリしたものだった。今もこのコースを歩くひとは居るんでしょうか?(苦笑)

(2022.2.11・記)

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技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

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